睡眠呼吸センター

センターの特徴

睡眠時無呼吸症候群を中心に診療にあたっています。

睡眠時無呼吸症候群の検査（ポリソムノグラフィー）は1泊2日の入院で行っています。検査日（月曜日～土曜日）の午後6時頃に入院して頂き、翌朝に退院となります。結果は、後日外来にて説明いたします。また、治療経過については患者さんの負担を軽減する目的で遠隔モニタリングシステムを導入しています。

※現在ナルコレプシーの診断に必要なMSLT（反復睡眠潜時）検査は行っておらず、この検査が必要な患者さんは他院に紹介させて頂いております。また、小児については夜1人で眠れる患者さんであれば検査を行っています。
当センターでは睡眠診療に精通した医師や臨床検査技師などのスタッフに加え、耳鼻科・歯科・小児科・精神科など様々な診療科と連携・協力して睡眠に関するさまざまな病気や不安・悩みを抱えている方に適切な検査・治療を提供し、睡眠に関して正しい知識を身に着けて頂く事を目標としています。睡眠時無呼吸症候群が疑われる方はぜひ一度来院して下さい。

睡眠時無呼吸症候群の症状と合併症

主な疾患

• 睡眠呼吸障害：睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群 
• 睡眠中の異常運動：むずむず脚症候群（レストレッグ症候群）
• 睡眠中の異常行動：レム睡眠行動異常症 

など

主な治療方法

睡眠時無呼吸症候群の治療は、1時間に呼吸が止まったり弱くなったりする回数（重症度）によって異なります。一般的に軽症から中等症の場合には、歯科口腔外科でマウスピースなどの口腔内装置を作成し、睡眠中に装着することで気道を確保します。中等症から重症の場合は、「CPAP（シーパップ）」という機械で持続的に空気を送り込むことによって気道を確保する治療が行われます。辛いと感じる患者さんもいますが、睡眠時無呼吸症候群の治療は内服薬ではなかなか改善することが難しい病気です。また、それ以外にレーザーなどで気道を拡げる外科的治療もありますが、効果は限定的であることが多く、その適応には十分な評価が必要となります。

関連診療科

研究

埼玉医科大学病院睡眠呼吸センターでは以下のような調査研究を行っています。
ご質問やお問い合わせは下記の窓口へお願い申し上げます。

課題名「睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法の効果と継続性を規定する諸因子の検討」

• 研究の目的 睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対するCPAP療法はすぐれた治療法ですが、うまく継続できない患者さんがいる 事もまた事実です。私どもはこれまでの多くの診療経験を活かし、SAS患者さんの治療効果を少しでも改善するため、CPAP療法の効果と継続性に関連する様々な因子について検討しています。
• 研究期間 承認日　2021年2月1日～2023年12月31日まで、研究の実施を予定しています。
• 対象となる方等
  研究機関名： 埼玉医科大学病院
  調査対象となる期間：2010年1月1日～2020年12月31日
  対象となる患者さん：睡眠時無呼吸症候群が疑われ当院でポリソムノグラフィ検査を受けた方
  対象となる患者さんの数：約2500例  
• 研究に利用する試料、情報等
  試料：ポリソムノグラフィ(PSG)検査で得られたデータ
  情報：本研究は過去の診療にかかわる記録を研究に使用するもので、学会や論文での発表は行う予定ですが、 患者さん個人が特定されることは一切ありません。ご理解をいただけますようよろしくお願い申し上げます。

 
　問い合わせ先：埼玉医科大学病院睡眠呼吸センター　白畑亨　電話：049-276-1197

2021年度

終夜睡眠ポリソムノグラフィー	151件
簡易アプノモニター検査	18件

2022年度（2022年12月まで）

終夜睡眠ポリソムノグラフィー	98件
簡易アプノモニター検査	8件