女性ヘルスケアセンター

女性ヘルスケアセンター
女性ヘルスケアセンター

Women's health care Center
女性の包括的なヘルスケアに対する
診断・治療を専門に行います。

女性ヘルスケア外来

女性ヘルスケア外来は各診療科との連携によって女性包括的なヘルスケアを扱うことを目指しています。
女性ヘルスケア外来では、薬物治療・手術治療のみならず、専門医・専門看護師による健康相談や、骨盤底筋群訓練などの理学療法も扱います。女性専用フロアとなっていますので、女性特有の悩みについても、安心して相ご相談ください。

特に周閉経期以降の女性には ①いわゆる更年期障害などの自律神経の失調 の他にも、②骨盤底支持組織の脆弱化に伴う臓器の下垂・脱出、③排尿・排便に関わる障害、④高血圧・糖尿病・肥満や脂質異常症、これらに続発する虚血性心疾患・脳血管障害、⑤睡眠障害やうつ病、認知症、⑥骨粗鬆症やサルコペニア、転倒・骨折など、運動器に関わる問題、⑦婦人科癌 など、それまでとは異なる様々な健康問題が発生し、それに応じた特別な健康診査、予防、治療が必要となってきます。

当院の女性ヘルスケア外来では、その一部門として、女性骨盤底医学に力を入れています。これは、骨盤底筋群の機能低下に伴う排泄障害や骨盤臓器の下垂に対する診断・治療を専門に行う診療科です。

このような症状でお困りの方は、ぜひ一度おいでください!

女性ヘルスケアセンター
女性ヘルスケアセンターSP

受診しやすい環境づくり

これまで、治療が必要でも 、

「相談するのがはずかしい」 
「まだがまんできる」 
「どの科に行けばいいのかわからない」 
「専用の窓口がない」

などの理由で、受診しづらかった女性の患者さんにも受診していただけるよう、専門のセンターを作りました。

受診方法

産婦人科泌尿器科消化器外科、いずれの窓口からでも受診できます。婦人科から初診される場合は、できれば毎週金曜日午前中の産婦人科初診枠にいらしてください。
金曜日以外にも受け付けておりますが、現在のところ女性ヘルスケアの専門外来は毎日ではありませんので、専門的なお話は2回目の受診からとなります(予約制)

すでに他の病院にかかられている方は、その病院からインターネット予約していただくと、最も待ち時間が少なくてすみます。(当院との提携医療機関の登録し、C@RNA:カルナをご利用されている医療機関に限ります。)
ご紹介いただく医療機関の方へ
インターネット予約(C@RNA:カルナ)について →『地域医療連携室のページ

女性ヘルスケア外来の種類

女性ヘルスケア外来には、現在のところ以下のような外来があります。

女性骨盤底センター外来(東館2階)

毎週月曜日午前中9:00~、火曜日14:00~、金曜日14:00~
排尿・排便・骨盤臓器脱に関わる様々な症状の方の治療を行います。手術治療が必要な方の相談、手術の準備、術後のフォローアップなども、この外来で行います。 

骨盤底ケア外来(東館2階)

毎週金曜日14:00~
ゆるんだ骨盤底を引き締める骨盤底筋群体操、排尿日誌を用いた生活改善指導、リングペッサリーの着脱指導などを行います。排泄ケア専門の看護師が担当いたします。

軽症の方でもお引き受けします。
骨盤臓器脱や排尿・排便の障害は、早期からの対応大切です。
手術が必要な方だけでなく、体操や生活指導、内服治療、リングペッサリーなどの保存的治療でよくなっていくことも多いので、「まだがまんできる」 と思っても、早めに専門的な診察を受けることをおすすめします。

特色

3つの診療科が連携して診察

当院の特色として、消化器外科婦人科泌尿器科の3科が連携することにより、

  • 術前後の排尿機能・排便機能・性機能評価の充実
  • 他科で開発された新しい治療法の迅速な導入(TVT法、TOT法、TVM法など)
  • 合同手術により手術回数を減らすことができる
  • 術中・術後の他臓器損傷への迅速な対応
  • 排泄障害に対するトータルケアが可能

などの利点が生まれました。

骨盤底医学とは?

女性は、妊娠・分娩、閉経後のホルモン変化、子宮や卵巣の手術などがきっかけとなって排泄障害や骨盤臓器の下垂をきたすことが多く、男性とは病気が生じる仕組みも、治療法も異なっています。このため最近では産婦人科・泌尿器科・消化器外科の垣根を超えて、女性のこうした問題を取り上げ、総合的に扱おうということになってきました。「日本女性骨盤底医学会」が発足し、全国的に女性の排泄障害や骨盤臓器の下垂を扱う専門施設が増えてきつつあります。埼玉医科大学でもこうした世の中の動きに対応して、女性専門のセンターを作ることになりました。

40歳以上の女性の半数に頻尿・尿失禁があると言われており、全国で1500万人の女性が治療を必要としていると言われています。しかし、1割以下の女性しか受診をしていないと言われています。軽症のうちから受診していただいたほうが、生活指導や骨盤底筋群体操などの保存的な治療による改善が期待でき、手術をしなくてもすむ可能性が高くなります。「早期発見・早期治療」が大切なのです。ですから、本当に治療が必要な状態かどうかよくわからなくても、気になる症状があれば、ヘルスチェックとして気軽に受診していただければと思います。
女性ヘルスケア外来
朝倉 博孝(女性骨盤底医学センター長・泌尿器科 教授)
永田 一郎(産婦人科 客員教授)
TEL:049-276-1774(直通)
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