感染症科・感染制御科

感染症科・感染制御科
感染症科・感染制御科
Department of Infections Disease and Infection Control
総合病院としての特色を活かし
さまざまな感染症に対する診療、支援を行っています。

診療部長ご挨拶

当科は感染専門医 3 名で、エボラ出血熱やマラリアなどの海外の感染症から新型コロナウイルス感染症まで、各種感染症の診療を行っております。

新型コロナウイルス感染症では、第 1 波から県下の患者さんを多く受け入れ治療にあたってきており、1,500 人以上の新型コロナウイルス感染症の患者さんの入院治療に携わってきました。5 類感染症になり、検査や治療薬の選択肢は増えましたが、いわゆる”重症化のハイリスク”である高齢や免疫不全の患者さんの新型コロナウイルスの感染時には、院内の医師と連携して、診療にあたっています。

また、当科はエイズ診療拠点病院として全県から HIV 感染症の患者さんのご紹介を受けております。特に、HIV 感染症の診療は日進月歩で進んでおり、いまでは 1 日 1 錠を飲むだけで治療できるようになりました。さらに近年では、注射製剤も選択できるようになりました。そして、適切に治療をうけることで、生命を脅かす感染症から、徐々に慢性疾患の位置づけにかわってきてます。現在当院外来では、延べ300 名近くにのぼる、数多くの患者さんの治療にあたっています。
感染症科 前崎
診療部長、教授
前崎 繁文 MAESAKI, Shigefumi

診療内容・専門分野

感染症診療について

当院は、埼玉県において 1 類感染症および2類感染症の診療を行うことのできる医療機関(第一種・第二種指定医療機関)です。また、結核モデル病床も指定されており、合併症を持つ結核患者を受け入れることも行っております。さらに、エイズ診療拠点病院として1990年代よりHIV/エイズ診療を担っており、HIVサポートチーム(HST)を結成し、埼玉県の中央から西部を中心とした医療圏において数多くの感染症を診療してきた実績があります。感染症科外来では、主に、近隣の医療機関や院内から紹介された以下の疾患に対して診療、支援を行っています。

また、2020年初頭より国内外で大きな問題となっております新型コロナウイルス感染症におきましては、小児・精神・産婦人科を有する総合病院としての特色を生かし、多くの診療科と共に診療にあたっており、近隣はもとより、県内から多くの患者さんの入院相談に応じてきました(これまでのコロナ対応の軌跡(写真)はこちら)。1,500 名以上の患者を受け入れており、地域の医療機関の中心的な役割を担うべく、日々診療を行っております。 また、COVID-19罹患後症状の方の外来診療も行っております。

また、中央検査部や微生物学教室とも共同で研究を多数行っており、高度な医療を行う大学病院の講座として医学に貢献しています。

感染制御について

一方で、当教室は「感染症科」だけでなく、病院感染に対するインフェクションコントロールを担当する「感染制御科」もあわせて標榜している、国内で数少ない大学の講座です。感染対策室とともに感染制御を行っており、次の2つのチームをつくり対応しています。
  1. 耐性菌を拡げない対策を実践するチーム(感染制御チーム:Infection Control Team:ICT)
  2. 感染症を発症した患者が適切な抗菌薬治療を受けられるよう、他の診療科を支援するチーム (抗菌薬適正使用推進チーム:Antimicrobial Stewardship Team:AST)
この2つのチームは、感染対策室および感染制御科医師をコアメンバーとして、感染症診療における「耐性菌の抑制」と「予後向上」のために活動しています。

研究について

当教室では、研究も盛んに行っています。主に臨床から検出される細菌などを対象に解析し、学会発表や論文報告することで、医学に貢献しています。

主な疾患

  • HIV感染症
  • 梅毒などの性感染症
  • 寄生虫感染症
  • 肺結核、肺外結核
  • 輸入感染症
  • 薬剤耐性菌感染症、難治性感染症
  • 深在性真菌感染症
  • 新興感染症

主な症状

原因のわからない発熱、体重減少、皮疹などをはじめ、感染臓器に由来する様々な症状があります。

病気の説明と治療方法

治療方法を全て開く
感染症全般
症状
感染臓器に由来する様々な症状があります
治療方法
HIV感染症
症状
発熱、下痢、倦怠感、風邪のような症状(のどの痛み、咳、筋肉痛)、呼吸困難感、皮疹など
治療方法
輸入感染症
症状
発熱、下痢、皮疹、関節痛、頭痛など
治療方法
結核
症状
2週間以上続く発熱、咳、血痰、体重減少、倦怠感など
治療方法
薬剤耐性菌、院内感染対策
症状
感染臓器に由来する様々な症状があります
治療方法

情報発信サイト

下記サイトにて、当科より感染症に関わるニュースを解説・発信しておりますので、ご覧ください。

その他リンク


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