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小児外科

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小児外科

診療内容・専門分野

1)特徴
 小児外科で治療する病気は時として成人に至るまで医療が必要になる場合があります。「成育医療」とは胎児期、新生児期、乳幼児期、学童期、思春期を経て次世代を育成する成人期に至るまでの短期的または長期的な病気に対する医療を意味します。当科はこの成育医療センターの中で産婦人科、新生児科を含む小児科、その他の専門家の先生方と連携して診療を行っています。

2)診療内容
・小児外科は新生児から15歳ぐらいまでのお子さんを対象として、脳・心臓・骨を除いた病気の外科的な治療を行います。
・急患のお子さんについては24時間365日体制で、小児科の先生と協力しながら随時診療を行っています。
・当科はお子さんの負担が少なく、整容性の高い内視鏡外科手術(腹腔鏡下・胸腔鏡下手術)を積極的に行っています。
・重症心身障害や神経難病疾患を抱えたお子さんに対しても生活の質の向上(Quality of Life)が外科的治療で可能であると判断したときはご家族と十分ご相談した上で、内視鏡外科手術などの侵襲の少ない治療によりサポートいたします。
・2013年8月より侵襲の少ない手術症例につきましては、1泊2日の短期滞在型手術を開始しました。ご希望があれば当科外来までお問い合わせください。

当科では「安全で、侵襲が少なく、整容性の高い内視鏡外科手術」を積極的に導入しています。
【単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術】

実際の手術外観です。術者だけでなく、複数の医師が安全の確認をしながらの手術が可能となっています。

腹腔鏡で見たお腹の中(腹腔内)の様子です。矢印のトンネルのような部分から腹腔内の腸管などが鼠径部に向かって突出します。腹腔鏡下手術では拡大視効果により安全かつ確実な手技が可能です。また、将来的に反対側も鼠経ヘルニアになる可能性があると判断した場合は、同時に反対側も根治術を行うことが可能です。

術後5日目の写真です。従来の鼠径ヘルニア手術と異なり傷はほとんど残りません。傷が非常に小さいため、痛みも小さく、手術翌日からの入浴も可能です。

【急性虫垂炎に対する治療】

 虫垂炎は発症からの経過時間によって重症度が大きく左右されます。当科では術前に重症度を評価し、重症度に見合った治療法を選択しています。
 通常の虫垂炎については基本的には鼠径へルニアと同様に整容性に優れた単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を行っています。虫垂の炎症が極期に達し、虫垂穿孔から膿瘍形成型虫垂炎に至った症例については複数の抗菌薬を組み合わせ、必要に応じて膿瘍穿刺排膿を併用する保存的治療を行って、炎症を鎮静化させます。その後原則として約3か月後以降に単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を行っています。

単孔式腹腔鏡下虫垂切除術(Single-port法)

 虫垂の炎症が中等度までの場合は臍部ポートから腹腔鏡と鉗子(または超音波凝固切開装置)を同時に挿入し、虫垂を臍部から体外へ引き出した後に虫垂を切除します。 腹腔内で組み立てるタイプの細径鉗子(臍以外に針穴程度の創痕が残ります)を1-2本併用することもあります。

単孔式腹腔鏡下虫垂切除術(Multi-port法)

 虫垂の炎症が高度で、癒着剥離操作が必要と判断された場合は臍部から腹腔鏡以外に2本のミニポートを通して鉗子(または超音波凝固切開装置)を腹腔内に挿入し、虫垂切除を行います。鉗子が1〜2本増えることで有効な剥離操作が行えるだけでなく、膿性腹水で汚染された腹腔内の洗浄も効果的に施行できます。

【低侵襲手術】

 当科では安全性を保持したままで整容性の高い手術を内視鏡外科手術以外でも取り入れています。肥厚性幽門狭窄症や先天性腸閉鎖手術などに対しては臍内切開による手術を基本とし、良好な結果が得られています。

当診療科の対象疾患は次のようになっております
頸部疾患:正中頸嚢胞、梨状窩痩、側頸痩
胸部疾患:先天性肺嚢胞症、先天性横隔膜ヘルニア、自然気胸、漏斗胸
上部消化管疾患:食道閉鎖症、食道アカラシア、胃食道逆流症、新生児胃破裂、胃軸捻転症、胃十二指腸潰瘍、肥厚性幽門狭窄症、先天性十二指腸閉鎖症(狭窄症)、上腸間膜動脈症候群
小腸:大腸疾患:腸回転異常症、先天性小腸閉鎖症、壊死症腸炎、胎便性腹膜炎、メッケル憩室、消化管重複症、炎症性腸疾患、腸間膜嚢腫、急性虫垂炎、腸重積症、消化管ポリープ、下部消化管穿孔
直腸・肛門疾患:ヒルシュスプルング病(類縁疾患を含む)、鎖肛(直腸肛門奇形)、痔痩、直腸脱、肛門周囲膿瘍、裂肛
肝臓・胆道系疾患:胆道閉鎖症、胆道拡張症(膵・胆管合流異常症)、胆嚢結石症(胆石症)、門脈圧亢進症
膵臓・脾臓系疾患:膵嚢胞、膵炎、膵形成異常、脾腫、脾嚢胞、脾腫瘍
体表・その他の疾患:鼠径ヘルニア類縁疾患、臍ヘルニア (圧迫療法含む)、停留精巣、臍帯ヘルニア、腹壁破裂
当診療科では次のような症状を扱っております
・繰り返し嘔吐する(乳児)
・便が出ない、出づらい・・・・・・(2016年7月より便秘に特化した外来が始まりました)
・お腹が張っている(腹部膨満)
・お腹を痛がる
・血を吐いた
・血便が出る
・黒い便が出る
・便の色が変である
・体が黄色い(黄疸)
・食べ物以外の物を飲み込んだ(異物誤飮)
・食べ物以外の物を吸い込んだ(異物誤嚥)
・胸が変形している
・体表に奇形がある
・臍が出ている
・股のところが張れている

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※電話でのお問い合わせの受け付け時間:午前8時30分から午後5時30分まで

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