核医学診療科

核医学診療科
核医学診療科
Department of Nuclear Medicine
数少ない専門科として
臨床医療に還元できるように努めています。

診療部長ご挨拶

核医学診療科は、放射性同位元素を利用した診断、治療、臨床研究を行う部門です。
核医学診断の利点は、静注のみで低侵襲で安全であること、臓器の機能を局所的に測定できること、全身を対象とする検査では全身を一度に調べられることです。

検査は、検査薬を静脈注射して、薬剤が十分に体内に分布してからガンマカメラという測定器で写真を撮ります。機器としては、令和5年8月より半導体検出器を用いたSPECT/CT装置を導入し、検査時間の短縮など負担軽減に努めています。

治療では、悪性リンパ腫の患者さんにゼバリンによる内照射治療、前立腺癌骨転移の患者さんにゾーフィゴによる内照射治療を行っています。また、バセドウ病の患者さんに放射性ヨードを用いた内照射療法を行っています。
日本では数少ない専門科として新しい手法、知識を臨床医療に還元できるように努めています。
核医学診療科 松成 一朗
診療部長、教授
松成 一朗 MATSUNARI, Ichiro

診療内容・専門分野

核医学診療科は、放射性同位元素を利用した診断、治療、臨床研究を行う部門です。核医学では放射性医薬品を利用しますが、診断で用いる放射性物質は人体に安全な量で、被曝線量は他の放射線検査と同等のレベルであり、心配ありません。また、放射性医薬品に含まれる物質濃度は非常に微量なので薬剤副作用が極めて少ないという特徴があります。核医学診断の利点は、静注のみで低侵襲で安全であること、臓器の機能を局所的に測定できること、全身を対象とする検査では全身を一度に調べられることです。

検査は、通常、検査薬を静脈注射して、薬剤が十分に体内に分布してからガンマカメラという測定器で写真を撮ります。検査によっては、注射や撮像は複数回にわたり、数日に及ぶものがあります。撮像法も、普通の単純写真に相当する平面像と、断層像であるSPECTがあり、目的に応じて使い分けています。特にSPECTについては、平成29年7月より半導体検出器を用いたSPECT/CT装置を全国で初めて導入し、検査時間の短縮など負担軽減に努めています。さらに、平成19年度より、埼玉医科大学国際医療センターにてPET検査診療を行っています。

撮像したデータを、コンピュータで画像化、解析し、種々の結果を解釈した報告書を画像データにつけてお返ししています。

治療では、CD20陽性の悪性リンパ腫の患者さんにイットリウム-90標識イブリツモマブチウキセタン(ゼバリン)による内照射治療、前立腺癌骨転移の患者さんにラジウム-223(ゾーフィゴ)による内照射治療を行っています。また、放射性ヨードを用いた内照射療法を行っています。

日本では数少ない専門科として新しい手法、知識を臨床医療に還元できるように努めています。
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