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総合診療内科

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総合診療内科

診療内容・専門分野

 最近、新聞で「総合医」あるいは「総合診療医」という新しい診療分野の名前を目にすることが増えてきています。厚生労働省は診療科の再編成を行い、新しい診療科として「総合医」を作り、診療の中心的な役割を担うことを明記しています。私たちの埼玉医科大学も、国のそのような動きに先駆けて2007年度、正式に「総合診療内科」をオープンしました。では、大学病院における「総合診療内科」の役割はどのようなものなのでしょうか。国が期待している「総合医」の役割とは、患者さんのさまざまな症状を聞き、適切に診断をし、そして治療することです。そして疾患を個々の一つの疾患としてとらえるのではなく、全身的な観点からとらえて対応できる医師を育成することにあります。このように書くとあたりまえですが、実は大変に重要な役割を担っています。

 例えば「むくみ」で外来を受診しようとしている患者さんがいます。最近の病院は内科だけに限っても、循環器内科、消化器内科、神経内科など、多くの科に細分化されているために患者さんはどの科を受診してよいのかわかりません。全身性にくる「むくみ」は心臓、腎臓、肝臓などの病気でおこります。またアレルギーや血栓症などの特殊な病態によって発症する場合もあります。「むくみ」は多くの病気に現れる危険信号であり、きちんと診断をし、的確な治療を行う必要があります。このような場合にまず相談するのが「総合診療内科」です。「総合診療内科」で診療をし、心臓が原因と考えれば「循環器内科」を、腎臓が原因であれば「腎臓内科」を紹介します。したがって「総合診療内科」の大切な役割は患者さんを診断し治療するだけでなく、必要な時にそれぞれの「専門医」と連携をとり、きちんと紹介することになります。もちろん、「総合診療内科」で診断をし、最後まで治療することも可能です。

 さらに「総合診療内科」の役割として、「高血圧」や「肥満」、さらに現在問題となっている「メタボリック症候群」などのようにいろいろな全身性の疾患と関わってくる生活習慣病を診断し、治療することです。このような生活習慣病は、心臓病、脳血管障害などの多くの重篤な疾患の原因となります。これまでに生活習慣病のような慢性疾患を診療する科はありませんでした。多くは「開業医」の先生が対応をしていました。しかし「高血圧」だけでも多くの腎臓疾患や内分泌疾患などの原因で発症する場合もあり、原因を明らかにして治療しなければ命にかかわるような重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。このような疾患の原因を明らかにし、治療する、さらに状態が安定すれば近くの「開業医」の先生と連携をとり今後の診療をお願いすることもできます。したがって「総合診療内科」の役目として多くの開業医の先生達と連携をとり、地域医療の中心となり、疾患予防や患者さんの教育を行って行く事も大切です。

 このような高い臨床能力を有する医師を育成すること、これも大切な大学の「総合診療内科」の役割です。また地域の先生達と連携をとり、きちんとした臨床研究を行い慢性疾患の撲滅を目指して行く事も大切です。しかし最も重要なことは多くの患者さんの診断と治療を行い、必要な時に適切な「専門医」と連携をとることです。皆さんにとっては「病院の窓口」にあたると思って下さい。もし自分がどこの科で診察してもらってよいのかわからない、そのような時には「総合診療内科」にご相談下さい。

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埼玉医科大学総合診療内科の診療体制

 2013年7月1日現在の埼玉医科大学総合診療内科には腎臓内科、神経内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、内分泌糖尿病内科、リウマチ科などの専門医が所属しています。またいずれの医師も内科認定医、総合内科専門医の資格を有しており、内科系疾患に対する診療体制をとっています。平成21年2月1日より入院体制をもとっており、総合診療内科外来、時間外診療、夜間当直からの入院患者の受け入れを行っています。総合診療内科で入院をした場合には、研修医、指導医が連携をし、その疾患の鑑別を行い、専門医での治療が必要と判断した場合には各専門科と連絡をとり、専門科へ転科のうえ治療を行う院内連携をとっています。このような専門科との連携は、埼玉医科大学の内科全体で総合診療内科を支える体制をとっているためにできるものです。また、各種専門医も所属していることから、全身性の疾患治療に対しても、総合診療内科内で対応することも十分に可能です。

 また他の病院からの患者受け入れに対しても、積極的に対応しており、当科に入院のうえ、専門科への転科を行うようにしています。したがって他の病院に対しても、患者受け入れの窓口にあたる診療科です。

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総合診療内科設立の経緯

 埼玉医科大学における総合診療内科の設立は、2002年12月に当時の学長であった東博彦先生から示された「総合診療部(仮称)創設(案)」にまで遡ることができます。この案には、2004年度から開始された新研修医制度の導入を前に、埼玉医科大学病院の果たすべき社会的役割と地域の特殊性を踏まえ、日常の一般的疾患の診療、医学部学生と研修医に対するプライマリ・ケア教育、家庭医を目指す医師の研修の場を提供する総合診療部(仮称)創設の必要性が謳われています。同時に、設立に際し解決しておくべき問題点として、専門診療科との役割分担を明確にし、連携システムを整えて置くこと、救急部の診療体制を確立しておくこと、精神神経科医師の参加を求めること、地域の医療機関との病診連携を充実させておくこと、等が指摘されています。

 その後、当時の大学病院長であった尾本良三先生のリ-ダ-シップの下、実現に向けての検討が開始されました。そして、尾本先生の後任として病院長になった横手祐二先生、副院長であった西村重敬先生、研修医委員長の三村俊英先生によって、既に総合診療科(部)を開設している他の大学や病院の実地調査などを含めて具体的な検討が進められ、2007年1月に中元秀友教授を診療科長に迎え総合診療内科が設立されました。当初、総合診療部の活動は外来診療を中心に行われてきましたが、2007年4月に埼玉医科大学国際医療センタ-が開院し、大学病院の果たすべき機能が次第に明確化されてきたのに伴い、2009年2月1日から入院病棟も開設され、全内科の協力体制の下、本格的な活動が開始されました。

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専門外来・特殊外来

 再診外来では主に生活習慣病の再診診療を行っています。生活習慣病とは高血圧、糖尿病、高脂血症、慢性腎臓病、さらに最近話題のメタボリック症候群などの食事、生活状況などが大きく影響する慢性疾患の総称です。これらの疾患を有する患者は積極的に当科の外来を受診してください。

 最後に最近の話題を一つお話しておきます。「高血圧」の定義は「血圧が140/90 mmHg」以上とされていますが、これはあくまで外来の診療室での測定した血圧が基準になります。しかし、「高血圧」の方の中には外来で急に血圧が高くなる「白衣高血圧」、さらに外来では血圧は正常なのに自宅では高くなる「仮面高血圧」などがあり、一番怖いのは「仮面高血圧」と言われています。そのためには家庭血圧の測定が重要なのですが、正確に家庭の血圧を記録してくれる患者さんはあまりおりません。そのために家庭の血圧を確実にモニターすることの重要性が言われていますが、そのようなシステムはありませんでした。現在「総合診療内科」では、携帯電話を利用した家庭血圧測定システム「I手帳システム」での血圧管理を行っています。家庭で測定した血圧は、すべてコンピューター上の患者さんのカルテに記録されます。血糖測定値などの自動記録も可能です。興味のある「高血圧」患者さんは、ぜひ一度ご相談下さい。

携帯電話を利用した家庭血圧測定システム「I手帳システム」

循環器診療

 総合診療内科の一部として、心不全、不整脈(心房細動など)、狭心症・心筋梗塞、心筋症、心筋炎・心膜炎、感染性心内膜炎、肺動脈血栓塞栓症、深部静脈血栓症、大動脈疾患などの循環器疾患を外来・入院で診療します。
 動悸、息切れ、胸が苦しい、胸痛などの症状があるときは循環器疾患のことが多いので受診してください。また健診で心電図異常を指摘された場合も、早目に受診していただいた方がよいでしょう。
 当科では、循環器系検査として、負荷心電図、ホルター心電図、経胸壁心エコー、経食道心エコー、最新の冠動脈CT検査(図)、薬物負荷心筋シンチ検査など行っています。また、入院が必要となりますが肺高血圧など肺循環を調べる右心カテーテル検査を行っています。
 入院される方の多くは、心不全、心房細動などの不整脈、狭心症、肺動脈血栓塞栓症などによるものです。高齢化に伴い、高齢者の心不全が増加しています。心不全に対しては、従来の通常治療を行うとともにマスク式人工呼吸器を用いたadaptive servo ventilation(ASV)も適宜行っています。

消化器診療

 総合診療内科における消化器疾患の診療は、消化器症状を認めるため受診される患者さんや、胃透視や便潜血検査などの検診で異常を指摘された患者さんに対応しております。疾患としては胃十二指腸潰瘍、胃食道逆流症(GERD)、機能性ディスペプシア(FD)、過敏性腸症候群(IBS)、食道静脈瘤、感染性腸炎、大腸憩室症、虫垂炎、潰瘍性大腸炎やクローン病の炎症性腸疾患(IBD)、食道癌、胃癌、大腸癌、大腸ポリープ、胆石症、膵炎などがあげられます。入院加療が必要な場合には当科の固有床に入院していただきます。
 内視鏡検査では狭帯域光観察(NBI)や拡大内視鏡、色素内視鏡、超音波内視鏡(EUS)を併用して詳細に観察することにより、早期消化管癌などの精密な診断にこころがけております。また、経鼻内視鏡検査や鎮痛剤を用いた内視鏡検査により安楽な検査も施行しております。消化管出血に対するクリップ止血法や局注法、熱凝固法による内視鏡的止血術、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)、消化管狭窄に対するバルーン拡張術やステント留置術なども安全、確実に行っております。ポリープに対して内視鏡的ポリープ切除術や粘膜切除術(EMR)、早期消化管癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も安全、確実に行っております。さらに、カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡を用いた小腸内視鏡診断や治療も積極的に行っております。
 北里大学大学院医療系研究所特任教授兼IBDセンター長の日比紀文先生を客員教授としてお招きするとともに、慶應義塾大学消化器内科とも連携して炎症性腸疾患を積極的に診察しております。炎症性腸疾患は遷延する粘血便や腹痛、下痢などが特徴であり、我が国では潰瘍性大腸炎で11万人超、またクローン病でおよそ3万人の患者さんが厚生労働省特定疾患の認定を受けており、年々増加傾向です。両疾患は若年発症例が多く、そのため、就学・就職・結婚といったライフステージの重大な局面において影響を与えます。現状では根治療法はありませんが、近年開発された生物学的製剤や、免疫抑制剤、白血球除去療法、従来の内服治療などを、患者さんごとの体調に応じて組み合わせることで、腸の炎症が沈静化し長期維持(寛解維持)するのが、この10数年間で格段に向上しました。当科ではいずれの専門的治療も実施しております。  また、消化器内科病棟が立ち上がり、総合診療内科と消化器内科・肝臓内科が一緒に消化管疾患の診療を行うことになりました。消化器疾患を積極的に診療し、入院治療が必要な場合にはすばやい対応を目指しております。

血液疾患の診療について
 担当:総合診療内科(血液)教授 宮川義隆

 貧血、血小板または白血球の異常、リンパ節が腫(は)れているなどの症状がある場合、当診療科をご利用ください。もっとも多い貧血は鉄欠乏性貧血ですが、詳しく調べると隠れているがんが見つかることがあります。リンパ節は感染症でも腫れますが、悪性リンパ腫と区別するため精密検査が必要なことがあります。血液がんのうち、白血病、骨髄異形成症候群、骨髄腫を疑う場合、外来で骨髄検査を行います。いずれの疾患に対しても国内外の診療ガイドラインを参考に、最適な治療をご提案します。欧米から日本に導入された新薬についても、必要に応じて積極的に活用致します。なお、国の難病に指定されている血小板減少性紫斑病(ITP)と血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)については、厚生労働省の研究班として診断基準の作成と最適な治療の開発を進めています。血液疾患についてお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください(火曜、水曜、木曜、いずれも午前)。他の医療機関からのセカンドオピニオンもお引き受けしています(予約制)。

【主な症状】
 貧血、リンパ節が腫れている、あざができやすい、鼻血が止まりにくい

【対象疾患】
 貧血、白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、骨髄腫、真性赤血球増多症、本態性血小板血症、骨髄線維症、特発性血小板減少症(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)、発作性夜間血色素尿症(PNH)、凝固異常症

【参考ホームページ : 外部リンク】
  1. アピタル夜間学校 知っていますかITPについて(動画):http://www.asahi.com/ad/itp2015/
  2. ITPの情報サイト:http://www.itp-info.jp/
  3. ITPナビ:http://www.kyowa-kirin.co.jp/itp/
  4. TTPに対するリツキシマブの医師主導治験:http://www.ttp-info.jp/
  5. aHUS(非典型溶血性尿毒症症候群)の解説:http://www.ahussource.jp/

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お問い合わせ先

※電話でのお問い合わせの受け付け時間:午前9時00分から午後5時00分まで

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