埼玉医科大学病院HOME > 病院ニュース > 埼玉医科大学病院ニュース第31号

埼玉医科大学病院/病院ニュース/埼玉医科大学病院ニュース第31号

 
第31号 2005.9.1
   
 
 

緩和ケアチームの紹介2
     管理栄養士 小勝未歩

   
 

 埼玉医科大学病院では、平成17年1月より「緩和ケアチーム」の活動を開始致しました。
 緩和ケアチームは、患者さんとその御家族が、より豊かに入院生活を送る事ができるように、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士がチームになりお手伝いをさせて頂いております。

 前号の塩井ホスピス認定看護師に続き管理栄養士の立場から緩和ケアチームをご紹介致します。

 緩和ケアチーム発足以来、症状緩和の依頼に併せてお食事に関するご相談も多く頂いております。
 具体的には「症状の進行により右手が不自由になり食事が思うように食べられなくなった」「誤嚥をしてしまう」「吐き気があり、あまり食べられない」「何を食べても甘ったるく感じる」「食事の楽しみを忘れてしまい義歯を入れるのも億劫になってしまった」などの対応策についてご相談を頂きました。

 食事とは家庭・病院といった環境に関係なく「栄養」であると同時に「生活の中での身近な楽しみのひとつ」であるかと思います。
 しかし、痛みや吐き気、味覚や嗅覚の変化、口内炎など食事に関わる問題が著しくなると、食事の時間が憂鬱で「食事の運ばれる台車の音を聞くだけで気持ち悪くなる」「実際食べたいと思っていた料理も目の前にすると食べられない」といった苦痛に繋がる事もあるようです。
 そのような場合には「栄養の強迫観念」から一歩離れ、「心の栄養」・「楽しみとしての意義」を食事に見出せるようにチームとしてお手伝いをさせて頂いております。

   
 

ご家庭での症状に合わせた食事の工夫例

 

 以下のような症状がある場合も食材の選択や調理の工夫をすることにより食べ易さは向上します。
 実際に家庭でお料理をする際の工夫例をご紹介致します。

口内炎がある場合
 1.口当たりが良く食べ易い物を選びましょう。
   (例)ヨーグルト・茶碗蒸しなど
 2.食事の温度は人肌程度に冷ましましょう。
 3.酸味・辛味など刺激になり易いものは避け、薄味にしましょう。

味覚異常のある場合
 1.食感の強い食材を取り入れ食感を楽しみましょう。
   (例)こんにゃく・生野菜・根菜など
 2.柚子・ごまなど風味のある食材を使用してみましょう。

吐き気や嘔吐のある場合
 1.少量ずつ気分の良い時に食べましょう。
 2.温かい食事に比べ冷たい食事はのど越しが良い様です。冷たく口当たりが良いものを選びましょう。
   (例)そうめん・卵豆腐など
 3.匂いは嘔吐の誘発原因になります。匂いの強い食材は避けましょう。
   (例)にんにく・ねぎ・にらなど
 4.1品の量は減らし品数を増やしましょう。

噛む事が困難な場合
 1.柔らかく調理したものを選びましょう。
   (例)煮込みうどん・フレンチトーストなど
 2.水分が少なくパサパサした食品は避けましょう。
 3.むせない様にゆっくり少量ずつ口へ運びましょう。

   
 

患者さんとその御家族の方へ

 

 辛い症状があるのに我慢をしていませんか。病気だからしょうがないと諦めていませんか。
 がんなどの悪性腫瘍や後天性免疫不全症候群の患者さんは、痛み・息苦しさ・吐き気・不眠・不安が大きいなどつらい症状をもって生活している方が多くいらっしゃいます。
 このような症状や問題は我慢せず、早い時期から症状緩和の良い方法を探す事が必要です。
 「つらい症状があるが、相談して良いものか分からない」「もっと緩和ケアチームについて知りたいけど、どうしたら良いのだろうか」などとお困りの場合は、緩和ケアチームの看護師が相談・説明に伺いますので、主治医・看護師あるいは医務部(正面玄関左側のインフォメーション)にお尋ねください。

 
Saitama Medical University Hospital
38 Morohongo Moroyama-machi, Iruma-gun, Saitama, Japan.
Copyright 2006 by Saitama Medical University Hospital.All rights reserved.

埼玉医科大学病院HOME > 病院ニュース > 埼玉医科大学病院ニュース第31号