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第31号 2005.9.1
   
 
 

薬の豆知識 ご存知ですか?−関節リウマチと気象の関係について−
     薬剤部

   
 

  「雨が降ると古傷が痛む」など天気と病気に関わる言葉は、昔からあります。これは天気によって体調を崩しやすくなり、持病がおこりやすいためです。
 ことに夏から秋は、低気圧が次々と日本列島を通過するため、風向きが急に変化し、気圧と気温の変動も激しくなります。低気圧に伴い温暖前線が近づく時は、頭痛や気分の落ち込み・集中力の欠如・心臓の不調などが起こりやすく、また寒冷前線の通過後は、ぜんそく・頭痛・関節炎・高血圧症などの症状が出るといわれています。これらを「気象病」と呼びます。一方、花粉症やインフルエンザなど特定の季節に症状が出る病気を「季節病」といいます。今回は、関節リウマチと気象病についてお話しします。
 関節リウマチの患者さんは、関節の痛みで気象の変化を当てることができるともいわれているように、関節リウマチは気象の変化に対して敏感に反応する病気の一つです。しかし、気象の変化による症状悪化の訴えは、個人差が大きいことが認められています。
 一般的に、関節リウマチは天候の影響については個人差が大きいため一定の傾向が認められていませんが、症状に影響する要因としては気圧の低下と湿度の上昇が同時に起こったときに増悪を強く訴えることが知られています。どのような季節や気候に影響されるかを調べた例では、季節の変わり目や天候の影響を受けやすく、特に梅雨の時期と冬に悪化している人の例が多いようですが、この様な症状は全く感じない人もいます。特に冬は温度が下がっても湿度も低いため、症状がでないこともあるようです。しかし、台風などのこの時期には低気圧が近づき晴れから雨になる時には、気圧の低下と湿度の急上昇によってリウマチの症状が悪化することが多いようです。
 関節リウマチの薬としてはステロイド薬、非ステロイド性抗炎症薬、抗リウマチ薬などがあり、最近では生物学的製剤と呼ばれる薬品もあります。また骨を丈夫にする目的でビタミンDなどもありますが、それぞれ効果や副作用に違いがあるため、医師の指示にしたがって正しく服用するようにして下さい。大切なのは決められた薬を正しくのみ、同時にご自身の悪化パターンも理解し、天候の影響を受けやすい傾向にある方はまず「湿度」に注意することを心がけて下さい。
 生活面では通気性、吸湿性が良くゆったりした衣服を着用し、特に部屋の風通しをよくして、湿気の滞らないように心がけて下さい。エアコンを除湿(ドライ)で使うのも一案です。(財)日本気象協会などの天気予報を上手に活用し、日々の体調管理にお役立てください。

   
 

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