CT検査

中央放射線部
中央放射線部

Central Radiology Department

検査室紹介

CT検査とは、X線により体を輪切りにした断面(横断面)の画像を撮影することができる検査です。
CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の頭文字です。

CTでの検査は、患者さんが寝台に横になって、穴の開いた装置に体が自動的に通っていきながら撮影します。

当院のCT検査室では、最新の128列CT(SIEMENS社製SOMATOM Definition Flash)1台と、16列CT(SIEMENS社製SOMATOM Emotion16)2台の合計3台が稼働しています。
ct001SOMATOM Definition Flash
ct002SOMATOM Emotion16

東館CT室(急患センター対応)

シーメンス社製64列MDCT装置 SOMATOM Perspective

検査紹介

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単純CT
造影剤を使わずに撮影を行うものを言います。 よく撮影されるのが、頭部(脳出血、脳梗塞など)、胸部(肺炎、肺がんなど)、骨折などです。
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造影CT
造影剤を使うことにより、単純CTでは見へにくかった腫瘍や血管などが明瞭になり、より詳細な診断が可能となります。
単純CT(右図上)では、腫瘍が淡く黒く写っていますが、造影剤を使ったCT(右図下)では、腫瘍(赤丸内)が白く明瞭に写ります。
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心臓CT(造影CT)
当院のCTでは、時間分解能(カメラのシャッタースピード)が他のCTとくらべ非常に短いため、不整脈の患者さんに対しても、鮮明な心臓の画像を取得することが可能となりました。
また、当院では通常心拍を抑える薬(βブロッカー)を投与せずに検査を行いますが、心拍数が高い方(1分間に75回以上)は、まれに画像が劣化する場合がありますので、この際は心拍を抑える薬を飲んで検査を行って頂きます。
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大腸CT(単純CT)
当院では炭酸ガス注入器が設置されていますので、大腸を膨らませる時の腹部膨満感は通常の空気に比べとても軽減されていて、患者さんの苦痛はほとんどありません。
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デュアルエナジーCT(単純または造影CT)
デュアルエナジーイメージングという機能を使うことで、治療方針の異なる尿管結石の組成判別(尿酸系/非尿酸系)や、痛風における手足部に蓄積した尿酸の分布などが画像で得られるようになりました。
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デュアルエナジーCT(単純または造影CT)
痛風における尿酸の分布(緑色部分)

検査時間

検査時間は通常、単純CT検査で5分~10分、造影CT検査で10分~20分程度かかります。 息を止める時間は撮影範囲で変わりますが、おおむね10~15秒前後です。最新のCTでは息が止められない患者さんや乳幼児用に1秒前後で撮影できる機能も備わっていますので、CTスタッフへお尋ね下さい。

注意事項

  • 心臓ペースメーカーを使用されている方や妊娠の可能性のある方は依頼科医師、または検査前にCT室スタッフにお申し出ください。
  • 金属付きの下着、ファスナー等のある衣類はなるべく控えてください。金属部分が検査部位と重なる場合、検査着に着替えて頂きます。
  • 入れ歯、ピアス、かつらなどは検査部位(頭部・頸部)によっては外して頂きます。
  • CT検査は動きに弱い検査です。検査中に息を止めて頂いたり、体を動かさないなど、ご協力頂くことがあります。検査中に動いてしまうような小さなお子様には、検査前に寝ていただく場合があります。

造影剤を使用される患者さんへ

検査前

  • 検査前3時間は食事を控えてください。
  • のどが乾かないよう、いつも通りお水やお茶は飲んできてください。水分をとらず、脱水症状のような状態で検査を受けると危険ですので、水分補給しましょう。
  • 腎機能が悪い方は造影剤を使えない場合があります。また、3カ月以内の採血データ(クレアチニン値)が必要となるため、検査開始に時間を有することもあります。
  • 検査当日は『CT検査における造影剤投与に関する説明書』をご持参ください。
  • 現在治療中、また以前にかかられた病気の内容によっては造影剤の検査が行えない場合がありますので依頼科医師にご相談ください。(喘息、甲状腺機能亢進症、多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、褐色細胞腫、腎機能障害など)以前に、造影剤を使用して副作用の現れた方は、必ず依頼科医師にお申し出ください。
  • 服用中のお薬は指示がない限り、通常通り服用してください。糖尿病薬の一部のお薬は服用を控えていただくこともあります。

検査中

  • 造影剤を注入すると、体が熱く感じることがありますが、注入が終わると消失しますので心配はいりません。まれに副作用が起こる可能性もありますので、気分が悪くなった時は、我慢せずにお伝えください。

検査後

  • 造影剤は尿として体外へ排泄されます。飲水制限のない患者さんは造影剤の排泄を促すために、いつもよりも多めにお水やお茶などを飲んでください。
  • 造影剤を使用しても生活制限はありませんので、普段通りの生活をお送りください。
  • 授乳中の方は造影後24時間は授乳を控えてください。
  • まれに造影剤使用後、数時間もしくは数日後に頭痛、かゆみ、はきけ、湿疹、めまいなどの症状が現れることがあります。症状の現れた方はCT検査室、急患センター(夜間休日)にご相談ください。

問い合わせ

当日来院できない場合、予約の変更に関するお問い合わせは、受診されている診療科へご連絡ください。

よくある質問Q&A

CTの被曝線量はどのくらいですか?
注射した造影剤はどのくらいの時間で体から排泄されますか?
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