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埼玉医科大学雑誌 第28巻第1号 (2001年1月) 79頁 (C) 2001 The Medical Society of Saitama Medical School

■ 編 集 委 員

平山 謙二(委員長)
赤塚 俊隆  糸山 進次  片山 茂裕  菰田 二一  竹内  勤  出口 修宏  中塚 貴志
禾  泰壽  廣瀬 隆則  別所 正美  間嶋  満  松谷 雅生  和田  攻  (五十音順)


■ 編 集 後 記  

 年齢(?)とともに和文雑誌の論文査読をする機会が増えているが,最近査読をしていてまず気付く点は,単純な誤字が意外に多いことである.これはコンピューターの普及で文字が自動的に漢字に変換されてしまう,ないしは安易に選択してしまうからであろうと考えられる.著名と著明の混同などがその例である.また,症例報告などで体言止めの文章を見かけることもある.本来論文は文章形式をとるべきであると私は考えているが,多分学会発表に用いたスライドなどの表現をそのまま写したものであろう.
 上記のような誤字や体言止めはまだしも,中には文章が羅列されているだけで前後の文脈がはっきりしないような論文もまれに見受けられる.論理的思考力というか,より一般的に国語力と表現してよいのか,内容以前の問題を問わざるを得ないレベルのものに遭遇すると査読をする気力が萎えてしまう.昨今は,論文も英文でなければ業績として評価されず,従っていきおい良い論文は英文雑誌に投稿され,その次に位置するものが和文雑誌に出される面も否定はできないが,何度か読み直してみれば分かることであり,本人および指導者の努力不足と思わざるを得ない.
 筆者が研修医を終えた頃は,論文もすべて原稿用紙に手書きの時代であり,教授が序文の項に朱を入れられるともうそれで全文の書き直しを余儀なくされていた.コンピューターで簡単に訂正できる現状から思うと,一つの論文を完成することは大変な労力を要していた訳である.その当時,恩師の教授から「論文を書き上げたらまず女房に読ませてみろ」と教わったことがある.医学に無縁の奥方に(医者などであれば別であるが)読んでもらい,理解しがたい文章はやはりできが悪いと思えとのお達しであった.結局,筆者の女房ではその任にも堪えなかったためほとんど実行しなかったが,確かに自分の書いた論文を予備知識のない第三者がきちんと理解できるかどうか,そういった観点で論文を見直してみることは大事である.
 なんとなく辛口の論調になってしまった感があるが,自らへの反省と自重をこめた意見としてお聞きいただければ幸いである.最後に本埼玉医科大学雑誌に今後もすばらしい論文が多数投稿されることを切望しつつ編集後記とさせて頂く.
(中塚貴志)

埼玉医科大学雑誌
http://www.saitama-med.ac.jp/uinfo/jsms/  第28 巻 第 1 号 通巻100号 ( 季 刊 )

編 集 責 任 者

平山 謙二

平成13年1月20日 印刷
平成13年1月25日 発行

発 行 所

埼玉医科大学医学会
350-0495 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38
電話0492(76)1596(直通)
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(C) 2001 The Medical Society of Saitama Medical School