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埼玉医科大学雑誌 第29巻第2号 (2002年4月) 169頁 (C) 2002 The Medical Society of Saitama Medical School
■ 編 集 委 員
齋藤 一之(委員長)
赤塚 俊隆 糸山 進次 片山 茂裕 菰田 二一 竹内 勤 出口 修宏
中塚 貴志 禾 秦壽 廣瀬 隆則 別所 正美 間嶋 満 松谷 雅生
和田 攻 (五十音順)
■ 編 集 後 記
29巻2号をお届けします.
はじめに編集委員長として一言お詫びとお礼を申し上げることをお許しください.
長崎へ移られた平山前委員長のピンチヒッターに指名され,左右もわからないまま1年あまりが過ぎました.平山先生の敷かれたレールに沿って,本誌の完全ウェッブ化,投稿規定の改訂,さらには医学会会費に関する会則改正などの仕事を継続してまいりましたが,小生にはいずれも手に余り,編集委員の先生方をはじめ,多くの方々にご迷惑をお掛けしました.この紙面を借りてお詫びとお礼を申し上げ,今後とも一層のご指導とご協力をお願い申し上げます.
さて,IF(インパクトファクター)全盛です.人事選考の必須アイテムとなりつつあるばかりでなく,IFがついていない雑誌に載った論文は学位論文として認めない大学すらあると聞きました.ある大学では,1年生の医学概論の講義で,IFの一覧表をうれしそうに配った教授もいたそうです.既成概念の超克と価値観の多様性こそが大学の存在意義だと信じている者にとって,論文の内容でなく,掲載雑誌についた得点でのみ評価される有様は,ブランドもののかばんを追い求める心象とも一脈通ずるものを感じて,すわり心地の悪いものがあります.
しかし,法医学などという辺境地帯のへそ曲がりでもなければ,現状を疑っていては大成を帰し難いのも事実かもしれません.このような時代,IF=0の本誌の存在意義はなにか.価値は低いが必須であるといわれる矛盾にどう耐えていくのか.編集に携わることで私にも本誌への愛着が生まれつつあり,今しばらく本誌の越し方行く末を凝視していきたいと思っております.
(齋藤 一之)
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埼玉医科大学雑誌
http://www.saitama-med.ac.jp/uinfo/jsms/ 第29 巻 第 2号 通巻105号 (季 刊)
編 集 責 任 者 |
齋藤 一之 |
平成14年3月25日 発行 |
発 行 所 |
埼玉医科大学医学会 |
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制 作 | 株式会社アテネデザイン 東京都港区三田1-11-19 小宮ビル2階 電話03(3456)5741(代) http://www.atene.co.jp |