埼玉医科大学雑誌 第45巻 第1号 (2018年8月) 12-17頁◇論文(図表を含む全文)は,PDFファイルとなっています. PDF (1.43 MB)
大島 あゆみ*,石黒 秋生, Management of multifocal atrial tachycardia in a newborn baby by flecainide Ayumi Oshima1)*, Akio Ishiguro Department of Pediatrics, Saitama Medical Center, Saitama Medical University 多源性心房頻拍(multifocal atrial tachycardia, MAT)は心房における複数起源とする自動能の異常亢進により生じる稀な不整脈である.多くは無治療のまま自然消退するが,治療抵抗性である症例も散見される.我々は治療抵抗性の MAT の新生児例を経験した.胎児期より胎児水腫を指摘されていた.日齢 3 より頻脈性不整脈が出現し,複数の抗不整脈薬を投与したが再燃を繰り返していた.日齢 22 に MAT と診断後フレカイニドの投与を行い洞調律化に成功した.その後フレカイニドとランジオロールの二剤のみで洞調律を維持した. J Saitama Medical University 2018; 45(1): 12-17
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