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血管外科−患者さん向け

2016年6月3日更新

診療スタッフ 診療内容・専門分野 診療実績
「血管疾患の治療法改善に向けた後向き研究」 についての説明書

診療スタッフ

佐藤 紀 診療科長・教授
  血管外科全般
  日本外科学会専門医・指導医
心臓血管外科専門医
脈管専門医
出口 順夫 外来医長・病棟医長・准教授
  血管外科全般
  日本外科学会専門医・指導医
心臓血管外科専門医
脈管専門医
ステントグラフト指導医
北岡 斎 助教
  血管外科全般
  日本外科学会専門医
脈管専門医
ステンドグラフト実施医
谷口 良輔 助教
  血管外科全般
  日本外科学会専門医
脈管専門医
血管内レーザー治療実施医
ステントグラフト実施医
神谷 千明 助教
  血管外科全般
  日本外科学会専門医
心臓血管外科専門医
血管内レーザー治療実施医
ステントグラフト実施医
望月 康晃 助教
  血管外科全般
  日本外科学会専門
脈管専門医
血管内レーザー治療指導医

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診療内容・専門分野

動脈瘤:

動脈瘤とは動脈のこぶで、ほとんどがいわゆる動脈硬化性の動脈瘤です(ただ、最近では動脈硬化自体は動脈瘤の直接の原因ではないと考えられるようになってきていますが、便宜上、動脈硬化性と呼んでおきます)。

好発部位は、おなかの大動脈で、お腹にドッキンドッキンと脈をふれる以外に痛みなどの症状はありません。怖いのはこれがある日突然破裂することで、アインシュタインや司馬遼太郎さんもこの病気で亡くなりました。残念ながら、埼玉では破裂して病院に運ばれる人の割合が高い傾向があるようです。動脈瘤は超音波検査やCT検査でわりと簡単に見つかりますが、もともと高齢の人の病気ですので、例えば80歳を超えているから手術をやめておこうと考える人が多いのが原因ではないかと考えております。わたしたちの診療科では、80歳以上の方の腹部大動脈瘤の定時手術(予定をして入院して行う手術)でお亡くなりになった方はいませんが、破裂してからでは助からないことも多く、特に病院に着く前に手遅れとなってしまう方が多くいます。

動脈瘤は大きなものほど破裂しやすいので、小さな動脈瘤では手術をせずに定期的に検査をするだけのこともありますので、心配な方は、まずは、かかりつけのお医者さんに相談してください。

わたしたちは、高齢者だけでなく、心臓や呼吸などの機能が低下している人(ハイリスクの人)に対しても、血管内から動脈瘤を治療する、いわゆるステントグラフト内挿術を導入しており、従来からの開腹手術と合わせ、患者さんひとりひとりに応じた治療を行っております。

急性動脈閉塞症:

不整脈のある人が、急に手足やお腹の痛みを訴えたときは、心臓の中にできた血の固まりが、手足や腸の動脈に飛んで、動脈を詰めてしまった可能性があります。この状態は一刻を争いますので、すぐに連絡して、病院に来て頂く必要があります。

慢性動脈閉塞症:

最近は動脈硬化症のために、徐々に動脈が詰まる閉塞性動脈硬化症が増えてきています。これは、糖尿病の増加と関係があると考えられます。最近の調査では、50歳以上の方の約10%に糖尿病があると言われております。糖尿病はいろいろな臓器(内臓)の合併症をもたらしますが、動脈硬化症を進める因子でもあります。その他、タバコも動脈硬化を進行させます。動脈硬化症の好発部位は足に行く動脈で、始めは歩くとお尻やふくらはぎが痛む症状が起こります。痛みは歩くのをやめるとすぐに治まるので、病院で検査を受けない人もいます。しかし、病気が進むにつれて、じっとしていても足が痛くなったり、足に潰瘍(皮膚に穴があくこと)などができたりします。最近は、歩く時に痛みがなくても、いきなり足に潰瘍などができる人も多くなってきました。早いうちですと、手術をして血の流れを良くすることができることがほとんどです。

静脈瘤:

足の静脈がごろごろと腫れてくる静脈瘤は大変多い病気です。比較的経過は良く治療が必要でないことも多いのですが、足が重い、だるさ、痛みがあるなどの症状がある場合は治療を受けた方がよいでしょう。場合によっては、足首のまわりの皮膚に穴があき、治りにくい状況になっている人もいます。この場合は治療が必要となります。足首周りの皮膚が痒かったり、茶色に変色している場合はその前触れである可能性があり、注意が必要です。わたしたちは、ストリッピング術を中心に治療していますが、内視鏡による筋膜下穿通枝結紮術も積極的に行っています。また、血管内レーザー治療は現在導入にむけて準備中ですが、ライセンスを取得している医師は複数おりご相談頂ければ対処致します。

静脈血栓症:

足の静脈のなかに血の固まりができる静脈血栓症は、以前は日本人には少ないと考えられていましたが、近年、意外と多い病気であることが分かってきました。マスコミでエコノミークラス症候群として取り上げられ有名になりましたが、肺に血の固まりが飛んで肺の血管を詰めることがあり早期の治療を必要とする場合があります。急に片側の足が腫れてきて痛みがある場合には、この病気である可能性があります。

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診療実績(平成27年)

1)外来患者数
 外来患者総数 5718人
 外来患者(新患)数 824人
2)入院患者数 384人
3)疾患別入院患者数
  @腹部大動脈瘤 74人
  A末梢・内臓動脈瘤、解離 11人
  B閉塞性動脈硬化症 107人
  Cバージャー病 0人
  D急性動脈閉塞症 19人
  E下肢静脈瘤 44人
  F深部静脈血栓症 10人
  G透析シャント関連 58人
4)疾患別手術件数
 手術件数 247件
  @腹部大動脈瘤
    待機手術
    緊急手術
57件
49件
8件
  A末梢・内臓動脈瘤 8件
  B動脈血行再建 52件
  C血栓塞栓摘除 35件
  D下肢静脈瘤 50件
  Eシャント関連 45件

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「血管疾患の治療法改善に向けた後ろ向き研究」についての説明書

現在、血管外科では、動脈・静脈・リンパ管の多彩な疾患を扱っております。これらの疾患のなかには、未だ原因そのものや、最適な治療法が明らかになっていないものも少なくなく、わたしたち血管外科医としましては、これらを解明すべく日々の診療を行っております。そのために、患者さんから得られた検査や治療のデータ(採血、画像、病理標本など)を分析する研究(臨床研究)も積極的に取り組んでおり、この結果をもとに日々、診療の改善に努めております。

そこで、当科に入院された患者さん全員に対し上記のような臨床研究のためのデータ使用をお願いいたしております。なお、これらの臨床研究は、新しい薬や手術法などの治療を実験的に行う‘介入研究’ではなく、あくまでの確立された治療を行った結果を評価するという‘観察研究’です。これらは通常診療の一環として行うものであり、患者さんに対して肉体的、精神的、金銭的な負担が増えるのではありません。

検査や治療によって得られたデータの使用にあたっては、プライバシー保護に十分配慮し、個人情報が同定されることがないように最新の注意を払います。また、上記の目的以外には一切使用することはありません。将来的に個人のプライバシーを侵害する可能性があるようなデータ・資料(例えば遺伝子など)は使用いたしません。しかし、研究結果は、専門医どうしの議論を通じて更に意義深いものになることをご理解いただき、厳重なプライバシー保護下での学会発表、論文発表に同意して頂きたく存じます。

このことに同意する、しないということで、患者さんの治療方針や治療内容が変わるなどという不利益はありません。また、いつでも同意を撤回することもできます。もし、上記のことに関して、データの使用を許可しない方、また、より詳しい説明を希望される方は、下記までご連絡ください。

 

【連絡先】 埼玉医科大学総合医療センター 血管外科
  連絡担当者: 出口 順夫
  電話: 049-228-3756(外科外来)

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