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診療科のご案内

ブレストケア科(乳腺科)−患者さん向け

2016年10月31日更新

診療スタッフ 診療内容・専門分野 受診されるみなさまへ
     
こちらのホームページもご覧ください(リンク)

 

2015年4月よりブレストケア科を開設いたしました。ブレストケアという言葉には、乳がん患者さんが安心して生活するために支援するという意味合いが含まれています。キャンサーサバイバーシップの概念が広まっていますが、がん対策推進基本計画にもあるように、がんの治療だけに目を向けるのではなく、その人が如何にその人らしく社会で暮らしていけるかということを考えながら医療を行っていくことが求められています。乳がんは日本女性の罹患率第一位を占め、働き世代に多く、ブレストケアナースという認定看護師が養成されるくらいに、様々な職種がチームとして関わっていく必要があります。私はこの極めて重要な病気に対し、“治す=キュア”だけでなく“ケア”をも目標にしながら、患者さんに寄り添う医療を心がけていきたいと考えています。

診療スタッフ

矢形 寛
(やがた ひろし)
教授
矢形 寛
1990年 金沢大学医学部卒業
千葉大学第一外科(現在の臓器制御外科学)へ所属
1994年 乳腺グループへ所属
2000年 約2年間、癌研究会癌研究所乳腺病理部にて乳腺病理を勉強
2004年 聖路加国際病院 外科
2005年 聖路加国際病院 ブレストセンター
2015年 埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科開設

乳がんの診療において専門領域のエビデンスをしっかり勉強し、理解し、実践することは当たり前。それだけでなく、技術を磨き、患者さんの思いを理解する患者中心の医療を心がけることが何より大切と考えています。埼玉医科大学の標語である”Your happiness is our happiness.”を、真に実行していきます。実際の診療に当たっては”笑顔”を大切にして患者さんと接するよう心がけています。


藤本 浩司
(ふじもと ひろし)
講師
藤本 浩司 乳腺外科全般
乳房オンコプラスティックサージャリー
日本外科学会外科専門医
日本乳癌学会乳腺専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
乳房再建エキスパンダー及びインプラント使用に関する責任医師 (評議員)
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
 
1999年 秋田大学医学部卒業
2008年 千葉大学大学院修了 医学博士学位取得
1999年 千葉大学医学部第1外科(現:臓器制御外科)入局
以降関連施設にて一般外科研修
2004年 国立がんセンター研究所支所(現:先端医療開発センター)にて乳癌基礎研究に従事
2006年 関連施設にて乳腺外科研修
2010年 横浜市立大学附属市民総合医療センター
形成外科にて形成外科研修
2011年 千葉大学医学部附属病院 乳腺甲状腺外科 助教
2015年 4月より埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科勤務
千葉大学臓器制御外科 非常勤講師

乳癌は40〜50代が好発年齢のため、患者さんは家庭や仕事など多くのものを抱えながら治療を続けなければなりません。そんな中、患者さんが少しでも前向きに治療を受けられるように、分かりやすい説明やきれいに治る手術を心掛けて診療にあたっています。


布谷 玲子
(ぬのや れいこ)

 
 
布谷 玲子
1986年 北里高等看護学院卒業
東京女子医科大学就職
2001年 埼玉医科大学総合医療センター就職
2009年 乳がん看護認定看護師取得

乳がん看護認定看護師は、乳がん患者さんとご家族の治療にともなう身体的・心理的・社会的サポートはもちろん、治療選択のサポート、ボディイメージの変容に関わるケア、術後のリンパ浮腫の予防のためのアドバイスを行います。乳がん患者さんとご家族が療養上の不安や悩み、困りごとなど気軽に相談できる看護師です。是非、気軽にお声かけください。

乳がん患者さんは、がんの診断を受けてからいろいろな場面で身体的・心理的・社会的に多くの負担を抱えます。また、多くの意思決定(治療選択)が求められます。そのような時に相談できる医療者として乳がん看護認定看護師を活用して頂きたいと思います。

看護専門外来

看護専門外来は、がんと向き合って生活していらっしゃる患者さんとご家族の療養上の不安や悩み、困りごとなど気軽に相談できる場所です。がん分野の専門的な知識・技術を持った乳がん看護、がん化学療法、緩和ケアの認定看護師が対応致します。土曜日の午後予約制で行っています。気になること、お悩みごとがありましたらお声かけください。


黒住 昌史
(くろずみ まさふみ)
客員教授
  日本病理学会専門医・指導医
日本臨床細胞学会細胞診専門医・指導医
日本検査医学会専門医
学会
日本病理学会評議員
日本乳癌学会 理事、評議員
日本臨床細胞学会評議員
日本乳癌学会 選挙委員会委員長
編集委員会副委員長
新TNM分類小委員会乳癌学会代表
NPO法人埼玉乳がん臨床研究グループ理事長
1978年3月 新潟大学医学部卒業
1985年5月 大阪大学医学部で医学博士号取得
1991年6月 埼玉県立がんセンター臨床病理部 医長
2002年4月 埼玉県立がんセンター病理診断科 科長兼副部長
2005年4月 埼玉県立がんセンター病理診断科 科長兼部長
現在に至る
2015年10月 埼玉医科大学総合医療センターブレストケア科客員教授兼任

近年、乳がん診療において病理診断は極めて重要視されています。病理診断はがんの最終診断になっています。手術治療の評価(がんが取り切れているか)、再発リスクの予測、バイオマーカーの判定(ER, PgR, HER2, Ki67)も病理医が行っています。また、研究面においても病理学的な探索は非常に重要です。これらの面で少しでもお役に立ちたいと思っております。


高野 利実
(たかの としみ)
客員教授
高野 利実 腫瘍内科、乳癌の薬物療法、緩和ケア
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医、指導医、専門医部会長、協議員、副事務局長
日本乳癌学会 乳腺認定医、評議員
日本内科学会 認定医
日本がんサポーティブケア学会 評議員
西日本がん研究機構(WJOG)常任理事、乳腺委員長
 
1998年 東京大学医学部卒業
1998年 東京大学医学部附属病院内科研修医
1999年 東京大学医学部附属病院放射線科研修医
2000年 東京共済病院呼吸器科
2002年 国立がんセンター中央病院内科レジデント
2005年 東京共済病院腫瘍内科
2008年 東京共済病院腫瘍内科医長
2008年 帝京大学医学部腫瘍内科講師
2010年 虎の門病院臨床腫瘍科部長
2016年 埼玉医科大学総合医療センターブレストケア科客員教授

腫瘍内科医(がんの薬物療法を専門とする内科医)として、ブレストケア科のチームに加わりました。私のミッションは、@本物の腫瘍内科を創ること、A世界レベルの臨床研究を行うこと、そして、B患者さんの幸せのための医療(Human-Based Medicine: HBM)を追求することです。


村上 好恵
(むらかみ よしえ)
客員講師
村上 好恵
1990年 弘前大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程卒業
1999年 兵庫県立看護大学大学院修了
2008年 聖路加看護大学大学院 博士(看護学)取得
1990年 虎の門病院 看護師
1995年 愛媛大学医学部看護学科 助手
1999年 国立がんセンター研究所支所精神腫瘍学研究部
リサーチアシスタント
2004年 聖路加看護大学 講師
2007年 首都大学東京健康福祉学部看護学科 准教授
2012年 東邦大学看護学部 教授
東邦大学医療センター大森病院 臨床遺伝診療室
2012年 家族性腫瘍コーディネーター取得
(日本家族性腫瘍学会制度)
2015年11月 埼玉医科大学総合医療センターブレストケア科
客員講師

近年、乳がんの中に、遺伝性のものがあることがわかってきました。そのような方々が、がんを発症する可能性が高いかもしれないという情報を正しく理解し、ご自分の納得のいく医療を選択することができるようにサポートしたいと考えています。情報不足が原因で進行乳がんによるがん死亡、ということを減らしたいと思っています。


樋野 興夫
(ひの おきお)
客員教授
樋野 興夫
1979年 愛媛大学医学部卒業
    愛媛大学医学部第二病理学教室
1981年 癌研究会癌研究所病理部
1983年 米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター
1989年 米国フォックスチェイス癌センター
1991年 癌研究会癌研究所実験病理部 部長
2003年 順天堂大学医学部病理・腫瘍学 教授
2016年 埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科
 客員教授兼任

がん哲学は、がんの発生と成長に哲学的な意味を見出し、生きることの根源的な意味を考えていくものです。がんになったとき、再発したとき、あるいは病気が悪化したとき、死というものが突然間近に迫ってきます。そして今後どうしたらよいか、どう生きたらよいのか、道がみえなくなってしまいます。そのようなとき、医療者が十分に向き合って手を差し伸べられることが理想だと考えています。「がん哲学外来」は、”対話”によって生きることの根源的な意味を考え、ご自身の人生を自分らしく生きていただくために行う支援の1つです。

 

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診療内容・専門分野

国際標準の医療

乳がんに関するエビデンスは日々更新され、情報量は膨大です。情報の中には怪しいものも数多く、乳腺専門医でも情報を適切に整理していくことは至難の業です。私たちが活用しているエビデンスの多くは海外で発信されたものですが、日本と海外の患者さんとで何ら差はありません。そこで私たちはこれらのエビデンスを効率的にまとめ、診療の指針として示されているガイドラインを指標に診療を行うように努めています。特にNCCガイドラインは詳細であり素早く更新され、私たちの日常診療でとても使いやすいものですので、最も参考にしています。それ以外に米国臨床腫瘍学会のガイドラインなども参考にしています。埼玉医科大学の期待する医療人像は、国際水準の医学・医療の実践であり、この点からも国際的ガイドラインを重視していきます。

患者中心の医療

医療は、医療者のためにあるわけではなく、患者さんという1人の人がいて初めて成り立つものです。医療は患者さんのためにあるという認識をもって診療にあたっていきたいと考えています。医療者は医療の達人ではありますが、個々の患者さんの人生は患者さん自身のものであり、医療もその一部として遂行されるべきものです。したがって患者さんの思いは何か、どうしたいのかということを大事にしながら、ガイドラインやエビデンスを効果的に利用しつつ、患者中心の医療を目指します。”Your happiness is our happiness.”は埼玉医科大学の標語であり、まさに患者中心の医療を表したものです。この精神を大切にしていきます。

乳がんの検査

一般にはマンモグラフィと超音波検査が基本となります。何らかの異常があれば細胞診/針生検を行って診断します。乳がんであればその診断だけではなく、性質も同時に調べ、今後の治療方針に役立てます。MRIは乳房内のがんの広がりをみるのに有用とされています。CTも乳房内の乳がんの広がりや、肺や肝臓などへの転移を調べるために使われます。骨シンチグラフィは骨の転移をみるため、PET-CTは全身の転移を調べるために用います。

乳がんの手術

乳房手術では、単にがんの部分をしっかりとる(根治性)ことだけでなく、乳房の形を整える(整容性)こととのバランスを考えることが求められています。 画像診断を効活用しながら、よりよい手術の方法を患者さんとともに考えていきます。乳房温存治療においては、変形をできるだけ少なくし、乳房を乳房らしく温存できるように心がけていきます。乳房切除術を行って方がよい場合にも、形成外科とチームを組みながら、乳房再建についても積極的に行っていきます。広がりの広い乳がんに対し無理に温存手術を行って変形をきたすよりも、乳房切除と乳房再建を行った方が、乳房の形態を保つためによいことも少なくありません。 乳がんの手術においては、乳房だけでなく、腋窩(脇の下)にあるリンパ節も同時に手術を行います。乳がんが最も転移しやすいのは腋窩リンパ節です。

乳がんの化学療法(抗がん剤による治療)

乳がんの治療においては、化学療法はとても重要な全身治療のオプションになってきます。手術の後または前に行う場合には、今後の再発を抑制し、生存率を高めるために有効であることが証明されています。しかし副作用もあるのでやみくもに行われるべきではなく、慎重に化学療法を行った方がいい方とそうでない方を見極めて、本人と相談しながら適応や薬剤選択を決めていきます。化学療法を行った方がよいかどうかを考える一つの指標としてオンコタイプDxという検査法があります(自費:約40万円)。必要に応じてこの検査法を勧めることがあります。

乳がんの内分泌療法(ホルモン剤による治療)

化学療法と並んで、重要な全身治療のオプションです。通常は手術後に行われ。再発を抑制するために有効であることが証明されています。今までは5年間行うことが標準とされてきましたが、最近では10年という長期間行っていくことも推奨されるようになってきました。期間については乳がんの状態によって柔軟に決めていきます。内分泌療法もやはり副作用が出ることもあるので、注意しながら使っていくことが大切です。内分泌療法を術前に行い、治療効果を見極めてから手術を行う”術前内分泌療法”も国際的には認められるようになってきました。このような方針を説明することもあります。

乳がんの放射線治療

乳房温存手術を行った場合には、放射線治療を行うことが標準とされています。それにより乳房内の乳がん再発を半分に減少させることができます。乳房切除術の場合には、通常放射線治療は行いませんが、しこりがとても大きかったり、リンパ節転移個数が多かった場合などには、放射線治療をお勧めすることがあります。

乳がんの遺伝

がんの発症には大きく、環境要因と遺伝的要因があるとされ、乳がんにおいても20人に1人程度は遺伝と関係があります。乳がんの遺伝があると、今後さらに新たな乳がんが発症したり、卵巣癌のリスクも高くなります。血縁の方に乳がんや卵巣がんがいる方や、若くして乳がんになった(45歳以下)場合には特に注意が必要です。遺伝があるかないかで治療方針に違いがでてくることもあるので、家族性腫瘍相談外来にて遺伝に関する説明を早めに行い、遺伝子検査をどうするか、遺伝が合った場合にどうするかを十分に話し合っていくことが大切だと考えています。検査を強制することはなく、本人の思いを大切にしていきます。


乳がんの転移・再発治療

さまざまな治療を行うことで、再発率が減少することが証明されていますが、完全になくすことは難しく、中には再発する方がいらっしゃいます。再発した際には、それぞれの状況に合った治療を考えていきます。遠隔転移(骨、肺、肝臓など乳房から離れた部位に再発すること)が認められた場合には、それを完全に治すことは困難となります。そのため、なるべく生活への負担を少なくするようにしながら治療方針を立てていくことになります。再発によってつらい症状があるような場合には”緩和ケアチーム”に積極的に関わってもらいながら、生活の質を高めるような工夫を行っていきます。

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受診されるみなさまへ

当科は予約制です

ブレストケア科は予約制といたしました。多くの方を診察させていただく中で、少しでも外来の待ち時間を減らすためにご協力をお願いいたします。初回の方は外来終了までにかなり時間がかかることもありますので、当日は余裕を持ってお越しください。他の施設で細胞診や針生検を行い、乳がんなどの診断がついている方は、紹介状とともに病理標本も借りていただき持参してください(後日でも結構です)。

TEL:049−228−3636(直通)
予約受付時間:月曜〜金曜日14時〜16時(土日祝日なし)
  • 外来の混雑状況により電話をかけ直していただく場合があります。
  • 電話を頂いた後、改めてこちらから電話を差し上げ予約を取らせていただくこともあります。
資料をお持ちの場合は、あらかじめFAXでお送りください。
FAX:049−228−3441(直通)


*ブレストケア科では、乳がん検診は行っておりません。乳房に何らかの異常があり、治療を要する、あるいはその可能性のある方を中心に診察しています。そのため、乳がん検診や良性の経過観察は近隣の検診施設、診療所、クリニックにお願いし、当院での治療が必要と判断された場合に、紹介状をいただき診療を行っています。そのようにすることで本当に治療が必要な方に、十分な時間を使って向き合うことが可能となってきます。ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。問題となるような異常のない方、治療を終了し状態が安定している方も、近隣の施設と連携して診療させていただきます。
術後治療が安定してきた場合にも、他のご施設に経過観察をお願いすることがあります。何か問題があるときなどは積極的に診察させていただきます。

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