特発性水頭症

特発性水頭症は、高齢者にしばしばみられる「外科的に治療できる認知症」として知られるようになりました。CTやMRIで、脳内の「脳室」と呼ばれる部分の特徴的な拡大が生じます。以下の3つの症状が有名です。

  1. 歩行障害
  2. 認知症のような症状
  3. 尿失禁

しかしながら必ずしもこれらの3症状がそろうとも限らず、その他の検査の結果と併用して判断することが必要なことも多いというのが実際のところです。時に外来で行える検査だけでは診断に至らず、入院していただいて「腰椎穿刺」と呼ばれる方法で髄液を排出して、歩行障害がよくなるかどうかなどをみて治療するかどうかを決めることもあります。

当院でもこの特発性水頭症の患者さんの受診が増えてきています。画像でこのタイプの水頭症が疑われても、きちんと検査と評価を行わないと不要な手術を受けることにもつながりますので、最新のガイドラインに則った治療を心がけています。
また当院では、脳に管を留置するのではなく、腰とおなかをつなぐ「腰椎腹腔シャント」を第1選択としております。患者さんの負担も軽く、感染や出血などのリスクも下げることができるのではないかと考えています。

診察を希望される方は、脳神経外科の外来(月—土、午前11時まで受付)を受診されるようにお願いいたします。