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(プレスリリース)「ビタミンKの精子形成における作用を発見」

 ビタミンKは、納豆・緑黄色野菜・海藻類などに多く含まれる脂溶性ビタミンの一つで、血液凝固や骨に不可欠な栄養素ですが、その他の臓器における働きは解明されていませんでした。
 今回、埼玉医科大学ゲノム応用医学の井上聡客員教授と池田和博准教授らは、セルトリ細胞(*1)においてγ-グルタミルカルボキシラーゼ(GGCX)を消失させたマウスが不妊になることを発見しました。このマウスでは、精子を作る細胞の細胞死(アポドーシス)が増加していることと、セルトリ細胞の異常が判明し、これにより、精子形成障害・不妊のとなる仕組みが解明されました。
 本成果は、ビタミンKがセルトリ細胞の役割に重要な作用をしており、精子形成に必要なことを裏付ける新しい知見であり、栄養素・食事と精子形成の関係や、男性不妊症の病態解明・治療法開発への応用が期待されます。
 本研究成果は、米国微生物学会の基幹誌「Molecular and Cellular Biology」4月号に掲載予定で、同号の注目論文(Spotlights)に選ばれ、その表紙を飾ることになりました。

(pdf) プレスリリース「ビタミンKの精子形成における作用を発見」

(*1)セルトリ細胞       精巣で、精子のもととなる細胞(精祖細胞)に栄養を与え、精子形成を助ける役割を持つ細胞

 

 
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