埼玉医科大学国際医療センター
婦人科腫瘍科
Department of Gynecologic Oncology
Saitama Medical University International Medical Center

診療部長からのご挨拶

診療部長からのご挨拶 Our Mission

埼玉医科大学国際医療センターは2007年4月1日に開院したメディカルセンターです。その特徴は、包括的がんセンター(400床)、心臓病センター(150床)、救命救急センター(脳卒中部門も含む150床)に特化した、高度医療センターであることです。これらの部門が当院の北約3キロにある埼玉医科大学病院から移動してきました。当院は大学病院として日本で初めて公式な包括的がんセンターを標榜し、さらに、当科は日本初の公式な「婦人科腫瘍科」となりました。その名前の通り、産婦人科疾患の中でも悪性腫瘍および前癌病変の診断、治療に特化した診療を行います。開院以来13年間で約6000名の新規の患者さんの治療を行ってきました。

埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科 診療部長・教授 長谷川幸清

設立経緯を踏まえますと、私ども婦人科腫瘍科の第一の使命は、包括的がんセンターの一員として、より高度ながん医療を提供することです。一方、大学の組織としましては、埼玉医科大学の産婦人科に所属することになります。したがいまして、埼玉医科大学病院産婦人科と一致協力して、学生指導、産婦人科医の養成に貢献するとともに、より専門化した婦人科腫瘍専門医の育成に取り組んでいく必要があります。産婦人科という縦糸と包括的がんセンターという横糸の強い連携を生かして、より高度ながん治療の提供、新規治療法の開発、そしてこれらを担う優秀な医師の育成に全力を注いでいます。

近年のがん治療の進歩は著しく、また多くの新規治療は国際的な枠組みで開発されるようになってきています。当科では一日でも早く、新しい診断法や治療を患者さんに届けられるように基礎研究から国際的な第III相臨床試験まで、婦人科腫瘍の幅広い分野の研究開発に教室員全員が携わっています。

このホームページでは、私ども婦人科腫瘍科の診療、研究、教育活動の一環を具体的にご紹介いたしますが、ここにまず私たちの目標を掲げておきます。

  • 1. 日常診療では、患者さんに納得して治療を受けていただけるよう、地域連携を含めた診療体制の整備に努力する
  • 2. エビデンスに基づいた治療の実践はもとより、国際医療センターの名に恥じない、グローバルな共同研究を通じて、より患者さんにベネフィットをもたらせるような先進医療を開発する
  • 3. 「がん」という難治性疾患の治癒率向上のため、臨床に直結した基礎研究やトランスレーショナルリサーチを遂行する
  • 4. 医学部教育において、婦人科腫瘍の重要性、奥深さが理解できるような教育を行う
  • 5. 大学院教育では社会人大学院生を積極的に採用し、リサーチマインドにあふれた臨床医を育成する
  • 6. 卒後教育では、初期研修、産婦人科専攻医研修、婦人科腫瘍専門医のどの段階でも十分な臨床修練が行える体制を整備するだけでなく、内視鏡技術認定医及び遺伝性腫瘍専門医の研修も整備する
  • 7. 婦人科腫瘍専門医取得後も、サブスペシャリティごとにグローバルにおいてもリーダーシップを発揮できるような人材育成を目指す

このような目標の達成を通じて尊敬される婦人科腫瘍科として社会貢献できるよう、教室員一丸となって努力していく所存です。皆様のご支援とご助言をよろしくお願い申し上げます。

埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科
 診療部長・教授 長谷川幸清

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