埼玉医科大学国際医療センター
婦人科腫瘍科
Department of Gynecologic Oncology
Saitama Medical University International Medical Center

教育プログラム

教育プログラム Education and Training Program

埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科では、一般産婦人科医を目指す方から婦人科腫瘍専門医を目指す方まで幅広く募集しています。また、学位(医学博士)の取得も可能です。
出身大学、年齢等に制限は一切ありません。
興味のある方は、gynoncol@saitama-med.ac.jpまでお気軽にお問い合わせください。
詳しい内容は、下記の内容をご覧ください。

産婦人科専門医の取得を目指す方へ

埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科は、埼玉医科大学病院産婦人科とともに、専門研修施設の基幹施設に指定されています。「埼玉医科大学産婦人科研修プログラム」には、私たち基幹施設だけでなく、県下の多くの病院、医院が連携施設または地域医療施設として参加しています。 詳しくは、こちらをご覧ください。

複数の専門研修指導医を中心に、専門医、専攻医で構成されたチーム体制で、診療だけでなく、学会発表や論文執筆のサポート、アドバイスを行っています。
専門医取得後は、婦人科腫瘍専門医取得を目指して当科で引き続き研修を行えるほか、 内視鏡技術認定医、遺伝性専門医、他領域専門医、一般病院への就職、学位(医学博士)取得などにむけた相談にも応じます。

当科におけるキャリアパスの1例
当科におけるキャリアパスの1例
婦人科腫瘍専門医を目指す方へ

当科における婦人科腫瘍専門医修練は、次のような特色があります。

  • ・国内で2番目に多い症例数 (2020年朝日新聞出版調べ)
  • ・複数の婦人科腫瘍専門医がおり、多角的な指導が可能
  • ・婦人科悪性腫瘍に特化した環境での研修
  • ・グローバルな枠組みでの臨床試験、治験が豊富
  • ・内視鏡技術認定医及び遺伝性腫瘍専門医の研修施設としての研修
  • ・他診療科が充実しており、がんセンターでありながらどのような合併症の対応も可能

埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科は、日本婦人科腫瘍学会の指定修練施設Aの指定を受けております。婦人科腫瘍専門医は7名おり、うち1名は婦人科内視鏡技術認定医の資格も取得しています。

年間の婦人科腫瘍浸潤患者数は約300人、年間の手術件数は約500件あり、症例数、手術件数は、国内では、2番目に多い症例数を誇ります。専門医取得要件となっている症例数は十分に経験できます。 また、婦人科悪性腫瘍に特化した診療科であり、婦人科悪性腫瘍に集中した研修を受けることが可能です。

NRG Oncology(NRG-Japan)、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)、日本婦人科腫瘍研究機構(JGOG)、婦人科がん臨床試験コンソーシアム(GOTIC)など多くの臨床試験グループに所属するだけでなく、開発治験、医師主導治験に数多く参加しています。グローバルに展開する臨床試験を知るだけでなく、実際に治療を行う分担医師の一員となって、最先端の治療を日常的に行うことができるのは、当院ならではと言えます。

一般的な「がんセンター」と異なる点として、包括的がんセンターでありながら、心臓病センター、脳卒中センター、救急部門を併設しているため、合併症のある患者様の診療にも幅広く対応できる点にあります。婦人科悪性腫瘍領域特有の合併症では、卵巣癌患者様に多く見られる深部静脈血栓症や肺塞栓症、心毒性のある化学療法など、他科との連携が不可欠な疾患が多くあります。それだけでなく、高齢化が進む我が国において、厳格なコントロールが必要な心臓病や糖尿病を併発している患者様は、決して少なくありません。

内視鏡技術認定医の修練施設であり、遺伝性腫瘍専門医の研修施設でもありますので、それぞれの経験を積むことが可能です。

婦人科腫瘍専門医を目指す中で、希望があれば、関連の深い領域(病理診断科、放射線腫瘍科など)での研修も可能です。

2020年時点で、4名が専門医取得に向けて修練を行っています。

内視鏡技術認定医を目指す方へ

当院は日本産科婦人科内視鏡学会の認定研修施設のため内視鏡技術認定医の研修が可能です。当院では年間約100件の悪性疾患・前がん病変を対象として腹腔鏡下子宮全摘術を基本に、リンパ節郭清、また診断目的の審査腹腔鏡等も行っています。腹腔鏡手術の経験がなくても、個々のスキルに応じてプログラムを作成し、修練を進めることができます。

遺伝性腫瘍専門医を目指す方へ

当院は日本遺伝性腫瘍学会の遺伝性腫瘍専門医制度“遺伝性腫瘍研修施設”に認定されています。様々な症例を通じて遺伝性腫瘍専門医を目指すことも可能です。婦人科腫瘍専門医、内視鏡技術認定医とも並行して研修を進めることもできます。

当院は遺伝性乳癌卵巣癌総合診療基幹施設でもあり、2019年9月よりがんゲノム医療拠点病院として、地域の連携病院とともにがんゲノム医療を推進しています。がん遺伝子パネル検査の結果に基づいて院内全体でエキスパートパネルを開催していますが、さらに婦人科腫瘍科の症例については科内で婦人科がんエキスパートパネルを開催して、より詳細に検討しています。

近年治験や臨床研究でも遺伝子情報が開示される機会が多くなり、このようなケースでも必要な場合は婦人科がんエキスパートパネルで検討しています。婦人科腫瘍科の外来でより専門的な遺伝診療が必要な症例については家族性腫瘍外来と連携しています。

学位(医学博士)を目指す方へ

当科では大学院への進学も推奨しています。専門医となるには医師としての能力だけでなく、問題点を整理し、探索し、検証するといった一連の科学的な思考法を学ぶ必要があります。医学という応用科学をサービスという形で提供するものが医療であり、その医療の発展のためには医学研究(臨床、基礎)が必要です。

現在の専門医制度のみではこのトレーニングを十分に行うのは難しい状況です。 初期研修が終了していれば大学院への進学は可能です。当院では腫瘍専門医師を育成することを目的として、千葉大学・筑波大学と提携しがんプロフェッショナルコースを設けております。社会人枠として、日常臨床を行いながら研究を行うことも可能です。もちろん、婦人科腫瘍修練医とのかけもちも可能です。

研究テーマにつきましても臨床研究から基礎研究まで幅広く学ぶことが可能です。
研究内容につきましては研究のページも参照してください。

当科への就職・研修についてのお問い合わせをお待ちしています。
随時見学も受け付けております。
その他についてご質問等があれば、gynoncol@saitama-med.ac.jpまでご遠慮なくおたずねください。

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