大学院に入学すると、希望により各グループに配属され研究テーマが与えられます。
 大学院在学中は、主に研究室で実験を行います。
 卒業後は病棟で研修を続けますが、希望者は引き続き研究を継続するか、国内ないし海外留学も
 可能です。診療業務を行いながら学位を取得する社会人大学院制度もあります。
 また、大学院に入学しないで学位(乙種博士号)を取得するための研究指導も行います。
 

 
  

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1型糖尿病グループ

 1型糖尿病グループ

  1型糖尿病は、小児を含めて、比較的若い世代に発症し、主として自己免疫より
 膵臓のベータ細胞が破壊される難病ですが、臨床現場においては、枯渇したインスリンを
 注射により補充することしかできないのが実状です。
  現在、膵臓の再生や、新しい膵島移植の技術が進歩し、臨床応用されようしていますが、
 自己免疫の制御なしには、折角の再生組織や移植組織が破壊され、この疾患を完治させる
 ことはできません。
  われわれのグループでは、この問題を解決すべく、1型糖尿病の成因について研究を軸に
 活動を行なっております。その基本となるのは、この病気における細胞性免疫異常を検出
 する独自のシステムです。また、劇症1型糖尿病は、糖尿病の中でも短期間に死に至る
 ことのある重篤な病態ですが、その成因解明のためのモデルも構築しています。
  さらに、これらの延長線上に、わが国では皆無の、1型糖尿病に対する免疫療法も視野に
 入れております。「1型糖尿病の完治」を共に目指す若い医師たちを歓迎致します。

2型糖尿病グループ

2型糖尿病グループ

 () 2型糖尿病に関する基礎研究
   糖尿病の発症・進展に関わる代謝のホルモン、神経性調節について基礎的研究を行
   糖尿病や肥満に関わる分子病態の解明を進めています
 
 (2) 2型糖尿病治療に関する臨床研究
   「糖尿病予防のための戦略研究」をはじめとする2型糖尿病治療に関するわが国の代表的な
   多施設共同臨床研究に参加し 、2型糖尿病治療の開発に関する研究を進めています。
  
 (3) 糖尿病に関する疫学研究、コホート研究
   国立がん研究センターが主導する多目的コホート研究(JPHCコホート研究) に
   おける糖尿病研究を推進し、主に糖尿病の予防や合併症などに関する知見を累積し
   あわせて、2型糖尿病の原因遺伝子と糖尿病発症との関連についても解析しています。
   さらに、健診コホート、職域コホート研究にも参加しています。
  
 (4) 2型糖尿病に関するシステマティックレビュー・メタアナリシス
   2型糖尿病の治療や合併症、予防に関するシステマティックレビュー・メタアナリシスを
   行い、公表しています 。  

内分泌グループ

内分泌グループ

  内分泌疾患は脳下垂体、副甲状腺、甲状腺、副腎などにおけるホルモンの過剰や不足、
 あるいは内分泌組織の炎症や腫瘍などによって多彩な病態を呈する病気です。例えば、
 脳下垂体では先端巨大症、クッシング病、プロラクチノーマ、下垂体機能低下症、尿崩症など、
 副甲状腺では機能亢進・低下症、甲状腺ではバセドウ病・橋本病や甲状腺腫瘍、副腎では
 原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫などが含まれます。これらの疾患は
 しばしば他疾患とも関連しており、他科と連携して正しく診断することで適切な治療を
 することが可能になります。
  
  内分泌グループではこれら幅広い疾患に対して診療を行い、新たな治療や臨床・基礎研究にも
 積極的に取り組んでおります。例えば、二次性高血圧として頻度の高い原発性アルドステロン症の
 機能と局在を確実に評価・診断する技術の向上には特に力を入れています。
 また、培養細胞などで細胞内シグナルを解析して内分泌疾患の病態を解析するシステムも
 完備しています。
 
  専門医や学位取得をめざす研修医の先生にも満足してもらえる医療・研修環境を提供可能です。
 内分泌代謝疾患に関するご紹介・お問い合わせも広く受け付けていますので遠慮なく
 ご相談ください。  

脂質/高血圧グループ

 脂質/高血圧グループ

  我々は、脂質代謝/高血圧の基礎的・臨床的研究を行っています。
  野口講師は、Staessen JAらと家庭血圧の有用性について論文にまとめ(Noguchi Y, et al;
 HOMED-BP study group JHypertens 31:1593-602,2013)、国内でこの分野においては
 大変大きな貢献をしています。また、以前から我々は「脂質異常症または高脂血症の表現型を
 簡易的に分類または判定する方法」(特開2013-234981)を提出し、「リポ蛋白質の粒子径の
 決定法及びリポ蛋白質の粒子マーカ」(特開2013-205411)は現在特許査定されており、
 数か月の公示の上特許が確定することとなっています。これを応用し、平成27、28年度医療系
 ものづくり産業埼玉プロジェクト「事業名:心筋梗塞の予防・治療に役立つ悪玉LDL
 (コレステロール)自動測定装置」の開発推進を予定としています。
  
  さらに立教大学田渕准教授らとの共同研究をすすめているオリジナルな方法である蛍光法による
 リポ蛋白の新たな同定法(Tabuchi M, SeoM, Inoue I, et al. Anal Chem 83(3):1131-6,2011)
 などとも比較検討していく予定です。
 
  特に最近では、基礎的研究としてPPARgammaの新たなスプライシングバリアント
 (Pparg1sv)、ExonCを同定し、それが、時計遺伝子のBMAL1/Clockとかかわり
 (Takahashi S, Inoue I, et l. J Atheroscler Thromb 17:73-83, 2010)、さらには、
 Pparg1svが脂肪組織に特異的に発現しており主に脂肪細胞分化誘導に関わることをin vitroで
 証明してきました(Takenaka Y, Inoue I, et al. PLoS One 8(6):e65583, 2013)。
 そして、ExonCの特異的プロモーターを欠失させたノックアウトマウス、Floxed gene mouseを
 樹立し、胎生致死であることを証明しました。そこで、現在adipocyte -specific conditional
 gene KO mouseと交配し脂肪組織特異的にExonCの特異的プロモーターを欠失させ、
 その生理的意義を研究しています。
 
  その他、本学生化学教室の共同研究として、腸管におけるコレステロール輸送の重要性
 (Nakano T, Inoue I, et al. PLoS ONE 11(3): e0152207, 2016)、腸内細菌をかえることに
 よる酪酸菌による脂肪肝改善効果(Seo M, Inoue I, et al. Dig Dis Sci 58:3534-44, 2013)
 などもそれぞれ発展させていく予定です。