医局員募集・臨床研修

先輩からの一言

従来成人病といわれた糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病の著増に伴い、内科疾患のプライマリケアにおいて当科での研修の重要性がますます高まっています。内分泌疾患に関しても、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患はとても頻度が高い疾患ですが、最近では高血圧患者の5~10%を原発性アルドステロン症が占めることが認識されるなど、ありふれた疾患と考えられつつあります。

当科は、埼玉県西北部の内分泌疾患や代謝疾患の診療の基幹施設として、全国でも有数の患者数を有しています。当科の特徴として、これら糖尿病をはじめとする生活習慣病の診断と治療全般を 体系的に修得できます。特に糖尿病教育入院についてはクリニカルパスを使ったチーム医療を体験することができます。また、内分泌疾患の診断と治療についても、日常よく遭遇する甲状腺疾患や骨粗鬆症から比較的まれな下垂体疾患やCushing症候群などを経験できます。当科が担当する疾患については、インスリンアナログ・インクレチン関連薬・降圧薬・脂質改善薬・内分泌疾患治療薬など、新たな薬剤を含めて多くの治療薬があり、使いこなすことは容易ではなくなっていますが、当科ではそれらの適切な使い方をマスターすることができます。現在、糖尿病や高血圧の先進療法などにも力を入れており(持続血糖モニターや1型糖尿病患者に対するインスリンポンプ療法など)、先端的医療を提供できるよう努めています。

研究面についても、インパクトファクターの高い国際誌に毎年多くの論文を発表しているように、当科の研究体制・スタッフは充実しています(研究業績をご覧ください)。医学の発展にとって重要な課題を研究し、その成果を全世界に発信しようという研究マインドを持つことは、医学の真のプロフェッショナルになるためにとても重要なことです。当科では、研究に興味がある医師の参加も歓迎します。われわれと一緒に医学に新たなページを付け加えてみませんか?

内分泌・糖尿病内科 診療科長・運営責任者 粟田 卓也

Appeal point 生活習慣病全般の診断と治療を修得できる アットホームな雰囲気である カンファレンスが充実している 海外の医療機関・大学と交流がある

施設認定

・日本糖尿病学会認定教育施設・日本内分泌学会認定教育施設
・日本甲状腺学会認定専門医施設・日本高血圧学会専門医認定施設

専門科専修医コースとしての他科研修の可能性

3年目のローテートの一環として可能。また、4年目以降にも必要に応じて考慮。

連携病院・既研修病院

小川赤十字病院、関越病院、埼玉よりい病院、伊藤病院、藤間病院、鶴ヶ島池の台病院など。

卒後3年目以降の技能取得スケジュール

内科認定医・糖尿病専門医・内分泌代謝科専門医・高血圧専門医・内科専門医。

留学の可能性

4年目以降に必要に応じて考慮。

専門科専修医コース研修修了後の進路(具体的内容)

引き続き、当科に所属し、臨床・研究を続け上級指導医としてのキャリアアップをはかる。
あるいは、市中の病院に出向し、糖尿病あるいは内分泌専門医として勤務する。
あるいは、実地医家として開業する。(実際、多くの当科出身者が近隣で開業し、多くの患者さんを診療しています。)

学習の目標

一般目標(GIO)
内分泌代謝疾患の診断と適切な治療を行うことができる。

行動目標(SBOs)

  1. 内分泌代謝疾患に関連する基本的な身体所見が取れる。
  2. 内分泌代謝疾患の症状、症候、検査異常、治療法を述べることができる。
  3. 適切な初期治療計画を立てられる。
  4. ホルモン負荷試験を実施し、結果を解釈できる。
  5. 適切な画像診断法を選択し、結果を解釈できる。
  6. 食事療法・理学療法について説明できる。
  7. 適切な治療法を選択できる。
  8. 薬物の副作用について説明できる。
  9. 治療方針、予後について説明できる。

先輩からの一言

私は当大学卒業後に4年間の大学院を経て平成19年に入局しました。

大学院の前半2年間の臨床研修では各科になんと糖尿病患者さんが多いことかと思いました。また脳血管障害により寝たきりになったり、不幸にも壊疽により片足を失ってしまったり、きつい人工透析をされている方々をみて糖尿病合併症の重篤性に驚きました。同時に一次予防、いわゆる生活習慣病治療の重要性を思い知らされ、やりがいを感じました。

残りの2年間は当科へ所属し、筋肉での酸化ストレスとインスリン抵抗性についての基礎研究に打ち込みました。研究に必要な設備はほぼ整えられており、先生方の熱心な指導もあって、国際誌であるDiabetesに論文を発表することができ、米国糖尿病学会(ADA)でも口演しました。当科のような恵まれた環境でなければ、このような短期間のうちには成し得なかったことと思います。

また入局後、2年間、市中の関連病院へ出向し、臨床医としての基本的な手技を習得し、当科以外のあらゆる疾患を学ぶことができました。

現在は講義等を通して糖尿病患者さんへの教育に力を入れ、また、日々糖尿病への新たな新薬が開発されるなかで、患者さん一人ひとりに対して最善の治療が行えるよう努めています。多くの外来患者さんを診ていますが、毎月の受診で患者さんに触れ、より健康的な生活が送れるよう手助けできるのは喜ばしいことです。

内分泌症例についても、埼玉北西部より、一般診療でも比較的遭遇するバセドウ病、アルドステロン症をはじめ、下垂体機能低下症等の豊富な症例が集まり日頃から常に接することが出来ます。糖尿病の枠組みをこえ、代謝障害全般に関わっていますのでたえず勉強させられます。

これからも患者さんと協力し、網膜症、腎症、大血管障害等の合併症を減らすことに貢献できればと思います。一緒に取り組んでいただける先生方の参加をお待ちしております。

(池上 裕一 埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科 助教/埼玉医科大学卒後10年目)

指導医からの一言

当科は現在急増している生活習慣病、特に糖尿病・高血圧・高脂血症などを主たる診療対象にしており、埼玉県西北部の内分泌疾患や代謝疾患の診療の基幹施設です。専門性が求められている今日ではありますが、単に『糖尿病』だけという患者は少なく、糖尿病性の合併症や脳・心疾患など他疾患を合併していることが多く、プライマリーケアを修得するのには最適と考えられます。

内分泌疾患もなかなかお目にかける機会がないのではと思われがちですが、クッシング症候群や末端肥大症、バセドウ病、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫などの患者さんが入院しており、研修医の先生方も診る機会が必ずあります。積極的に学会発表をしたり、症例報告を書いたりして下さい。

さらには後期研修中に臨床・基礎研究にも携れる機会もあります。熱意溢れるみなさんの研修を心よりお待ちしております。

(栗原 進 埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科 講師/福井医科大学卒後18年目)