頭痛

頭痛グループ
診療の内容

 一般外来に加えて頭痛専門外来では,緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛を対象に診療を行なっている.また各種頭痛患者に脳血流,イリスコーダーを用いた瞳孔反応,血行力学的検査よりみた自律神経機能,血液学的免疫動態など多角的視点から,頭痛の病態を把握し,治療への還元に努力している.難治性緊張型頭痛には,心理療法士と連携して心理療法を併用し,効果をあげている.
臨床的研究
1.テーマ
頭痛患者の脳循環動態
業績
 Hemiplegic migrainous syndromeにおいて,発作期・非発作期の脳血流をSPECTを用いて測定し,その症状の発現に可逆性の脳血流低下が関与していることを報告した.また,5-HT1受容体作働薬であるスマトリプタンが脳血管収縮を介して脳血流を減少させ,脳血管反応性にも影響を及ぼすことを明らかにした.
2.テーマ
  頭痛患者の自律神経機能
業績
 頭痛患者を対象として,イリスコーダーを用いた瞳孔反応,血行力学的検査,サーモグラフィー,血中カテコールアミン濃度を検討し,自律神経機能を解析している.片頭痛・群発頭痛における発作期・非発作期で対光反応に異常を認め,自律神経機能異常が存在することも報告した.