■ 実験補助員募集終了しました(2010年4月6日)



■ 大学院進学を考えているみなさん
当科は博士号取得者の率が比較的高い傾向にあります。これは1つには、リウマチ・膠原病が免疫学と密接に結びついた診療科であることが理由として考えられます。最近の免疫学の進歩には目覚ましいものがあります。そしてその中で日本人研究者の果たした役割が非常に大きいことは特筆すべきものがあります。サイトカインの遺伝子配列決定(クローニング)が盛んだった時代もそうですが、1990年代の制御性T細胞の発見、Toll like receptorの機能解明、そして最近ではTh17サブセットについても日本人研究者が活躍しています。
(最近の日本免疫学会のニュースレターの特集もご参照下さい。http://www.jsi-men-eki.org/scientist/newsletter/pdf/newsletter_v15_no1.pdf)

 基礎免疫学の進歩に比べて膠原病臨床の、特に治療法はなかなか進歩していないという印象も以前はありました。しかし今は違います。各種の免疫抑制剤に加えて、生物製剤という強力な治療法が実用化されたためです。TNF-aのブロッカー、IL-6を標的とするもの、またCTLA-4のようなT細胞の補助シグナルを利用したもの、B細胞を減少させるもの、など次々に出現しており、これまでに無いほどの「効いている手応え」を示す製剤もあります。これらの薬剤の、最も適切な使い方についてはこれからブラッシュアップされていくものと思われます。そしてその際には様々な臨床検体を用いた解析が欠かせないでしょう。少なくとも細胞株やマウスを用いた実験だけでは患者さんの病態把握のための検査法開発や治療法の最適化は期待できないと考えられます。
十分な量の臨床検体と、その解析結果に対する臨床的な意味づけが不可欠です。 現在当科では、膠原病患者数の多さを背景に、基礎免疫学のテクニックを利用した臨床検体の解析を進めています。更に、生体をシステムとして捉えようとするシステムバイオロジー的なアプローチも試みています。(当科の研究室においてはM.D.ではなくPh.D.の研究者も研究を進めている!!)
勿論M.D.である私たちにとっては臨床の能力を鍛えることが最も大切です。しかし基礎生物学の研究成果がすぐに臨床応用されつつある現在、基礎系の知識や考え方、研究法に接することで、物の異なる見方が出来るようになるのではないかと思います。少なくとも分子生物学の新しい成果を取り入れた治療法に圧倒されることは無くなるでしょう。大学院は4年間ですが、その時間の使い方についてはご相談いただければかなり柔軟に対応できます。研究テーマはいくらでもあります。オープンな雰囲気ですので興味のある人はいつでも医局に遊びに来て下さい。