リウマチ膠原病科教授 三村俊英

 私ども埼玉医科大学リウマチ膠原病科は、「誠実で透明性があり思いやりのある医療」を目標として、臨床、教育、研究をバランス良く遂行しております。私がこの目標を掲げる理由は、誠実で透明なのは患者さんに対する診療だけではなく、全医療従事者、同僚、教育されるべき人達、自分たちの研究結果、研究報告など全てに対して、私たちが誠実で透明で思いやりを持つべきだと考えるからです。

 埼玉医科大学は、埼玉県西部および北部からの患者さんの診療に当たる地域の中核病院であると共に、地域のみならず近都県を含むより広域から専門的診療を必要とされる患者さんを受け入れる高度先進医療を行う特定機能病院です。この特色のため、数多くの外来受診患者さんが常時おり、病棟においても40名前後のリウマチ性疾患の患者さんが入院されています。疾患の内訳もバラエティーに富んでおり、特に関節リウマチに対する生物製剤を用いた治療や臓器障害を有する全身性膠原病や血管炎など重篤な疾患の治療など、高度先進医療において豊富な経験を有しています。地域の病診連携を有効活用することで、臨床業務のみで私たちの時間とエネルギーが枯渇しないようにしています。
 
 教育においては、講義・BSLを含む指導医達が熱心に教育に当たっております。さらに、患者さん達への教育と指導、また地域の病・医院の先生方やパラメディカルの方々にもリウマチ・膠原病診療をよりご理解いただくように努力しております。基礎医学、基礎免疫学の土台の上に臨床的視野を持った基礎研究・臨床研究が行われることが、我が国の医学の発展のためには欠くべからざるものと考えています。私たちは、主に基礎免疫学の領域において蓄積されつつある膨大な知識と技術を応用し、前述した数多くの患者さん達のご厚意により得られる臨床検体やデーターを解析しています。そして、臨床的にも有用な意味のある新たな知見を報告することを目標にしています。

 私どもリウマチ膠原病科は、まだまだ若い診療科ですが、学閥や年齢、性別などで分隔てすることなく公平に運営されている近代的なグループです。病態を理解してピンポイントで標的を攻撃する生物学的製剤は、関節リウマチのみならず今後は全身性エリテマトーデスなど膠原病にも応用されます。診療、教育、研究において、益々この領域が熱く燃え上がってくることは明らかで、是非多くの方々とこの感動と達成感を共有出来ることを期待しています。