初期臨床研修部門

 初期臨床研修の目的は、医療に関わる基本的な知識と技術を習得し、患者さんを全人的に診る臨床能力を身につけ、かつ、適切なプライマリ・ケアを行えるようにすることです。また、この時期に医師としての人格を涵養することも重要です。初期臨床研修に携わる2年間は、将来の皆さんの臨床医としての能力を左右する最も重要な期間です。研修でどれだけ多くの患者さんの診療に関わる事ができるか、そしてどれだけ多くの事を学ぶ事ができるか、それによって将来の臨床能力に大きな差が生まれます。医師としての臨床能力の多くはこの時期に養われると言っても過言ではありません。

 埼玉医科大学の理念は”良き臨床医の育成”であり、そのため、医師の臨床能力の向上に特に力を注いでいます。埼玉医科大学は3つの基幹型の大学病院を持ち、それぞれに特徴をもった診療科があります。専門診療科で経験豊富な指導医のもと、様々な診療経験を積む事ができます。初期研修プログラムの中には3病院共通の自由度の高いプログラムが用意されています。例えば、3病院自由選択プログラムでは、3病院の中から皆さんが希望する診療科を回ることができます。この他、研修医の希望に応じて最も適切なプログラムを選択できるようになっています。
 3つの埼玉医科大学病院は埼玉西部地区の基幹病院であり、沢山の患者さんが来院されます。地域に根ざした大学病院であり、多くの疾患を経験する事ができます。この症例数の多さは、皆さんの診療経験にとって最も重要なポイントです。 この病院群には最新鋭の設備が整っており、我々は常に高度先端医療も目指しています。このような環境の下に、科学的な思考やリサーチマインドを持った医師を育成する事も我々の重要な役目です。
最後に最も重要な事、それは優しく熱心なスタッフが揃っている事です。この点はどの病院よりも自慢できるポイントです。是非、3病院に見学に来て下さい。
 初期臨床研修医の皆さんが医師として最も大事な時期に埼玉医科大学病院群を研修先として選んで頂ける事を期待しています。そして、皆さんが充実した初期研修生活を送れるように、全スタッフが全力でサポートします。
 我々初期臨床研修部門一同、皆さんにと一緒にお仕事ができることを大変楽しみにしています。

 

 山元 敏正(埼玉医科大学病院 脳神経内科)
 木崎 昌弘(埼玉医科大学総合医療センター 血液内科)
 林  健 (埼玉医科大学国際医療センター 脳卒中内科)

中元秀友

部門長 山元 敏正