学位論文評価基準
学位審査について
履修方法と修了要件
本研究科では13科目を専攻内各分野の共通科目としています。次に、各分野の専門領域では、特論(講義)及び演習(演習)が、1年次から2年次前期にバランスよく配置されており、希望する研究分野に合わせて必要な科目を履修します。さらに、2年次から配属される特別研究または実践コースにおける課題研究と、1年次から2年次にかけての看護学実習(実践コースのみ)を通じて研究指導教員の指導を受け、2年間で論文を作成します。修了要件は、高度実践看護学分野の実践コースでは、共通科目8単位以上、専門科目の特論及び演習、実習、課題研究(または特別研究)、20単位以上の計32単位以上の履修が、高度実践看護学分野の論文コースまたは生活支援看護学分野では、共通科目8単位以上、専門科目の特論及び演習、特別研究、20単位以上の計32単位以上の履修が修了要件となります。
研究指導の方法と論文審査の概要
入学時から、専攻の領域責任者または他の研究指導教員が研究を指導します。なお、入学後に研究指導教員の変更を希望する場合は、看護学研究科委員会の承認を必要とします。2年次前期には、研究計画書をもとに実際にデータ収集等の研究活動に入ります。研究の着手にあたって埼玉医科大学倫理審査委員会への申請等の手続きをとる必要があります。研究の遂行にあたっては、教員の個別的な指導が主となりますが、学内の研究計画発表会に参加して、研究科の他のスタッフや院生から評価・助言を受けます。2年次の12月に学内で研究成果の公開発表を行い、その後修士論文を提出します。提出された修士論文は、看護学研究科委員会に設けられた学位論文審査委員会で審査され、論文に関連する科目の最終試験が行われます。
看護学研究科_学位論文提出審査のスケジュール(通常過程)
看護学研究科_学位論文提出審査のスケジュール(長期履修過程)
修士論文審査基準
修士論文(特別研究論文と課題研究論文)に関する審査基準は以下のとおりである。なお、論文の審査は、倫理審査委員会またはIRBの審査において承認を得たものについて行う。
Ⅰ 特別研究論文(8単位)
- 研究内容は看護学上の意義を有するか、あるいは看護実践の専門性の向上に意義を有している。
- 文献検討が十分に行われ、かつその結果が適切に活用されている。
- 研究目的が明確である。
- 研究目的に対応して、適切な研究デザイン及び研究方法である。
- 必要なデータが十分に収集できている。
- データを適切に分析できている。
- 研究目的にかなった結果が導きだされている。
- 考察は、結果と先行研究とのディスカッションが論理的である。
- 結論は、得られた結果とその意義が明確に述べられている。
- 学位審査での発表内容は、研究の内容を十分に伝えている。
Ⅱ 課題研究論文(4単位)
- 研究内容は課題に即したものであり、かつ看護実践の質の向上に意義を有している。
- 文献検討が行われ、かつその結果が適切に活用されている。
- 研究の目的に対応して、適切な研究デザイン研究方法である。
- 必要なデータが収集できている。
- データは適切に分析できている。
- 看護実践の質向上に資する結果が得られている。
- 考察は、結果と先行研究とのディスカッションが行われている。
- 論文の形式がとられている。
- 学位審査での発表内容は、研究の内容を伝えている。