薬理学
基本学科紹介
薬理学は現代医療の基本となる学問です。昨今、様々な薬剤に対する情報が溢れ返っていますが、何が正しく何がおかしいのか混乱を極めています。
薬理学教室では、正しい知識と見識を身に付け、日々新たに更新される薬剤や治療方法の情報を自身で正しく取捨選択できる医師の育成を目指します。
また薬理学教室では、神経変性疾患を中心に基礎研究を行っています。自由な雰囲気の下、新しい着眼点で新薬開発や疾患の発症機序の解明から、治療につながる研究を目指しています。
教職員
役職 | 氏名 | ローマ字表記 | 学科内担当・役職 | reseachmap | KAKEN |
教授 | 小谷 典弘 | Kotani Norihiro | 運営責任者・研究主任 | LINK | LINK |
准教授 | 淡路 健雄 | Awaji Takeo | 教育主任 | LINK | LINK |
准教授 | 周防 諭 | Suo Satoshi | 教育副主任・研究員 | LINK | LINK |
准教授 | 吉川 圭介 | Yoshikawa Keisuke | 教育員・研究副主任 | LINK | LINK |
講師 | 栁下-姜 楠 | Yagishita-Kyo Nan | 教育員・研究員 | LINK | LINK |
講師 |
山本 梓司 | Yamamoto Shinji | 保健医療学部 兼担 |
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助教 | 佐々木 諒子 | Sasaki Ryoko | 神経精神科・心療内科 兼担 | LINK
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助手 | 岩佐 健介 | Iwasa Kensuke | LINK | LINK | |
助手 |
熊谷 恵 | Kumagai Megumi | LINK
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秘書 | 桑原 孝子 | Kuwahara Takako | 社会医学教室 兼担 | ||
客員教授 | 丸山 敬 | Maruyama Kei | LINK | LINK |
教育
医学部での講義内容は以下の通りです。1年生 1.)医科学への道すじ
医科学入門
科学的思考と表現
医科学の探索
2.)人体の基礎科学
3.)細胞生物学
4.)良医への道
臨床推論
2年生 1.)人体の構造と機能臨床推論
調節系
情報系
2.)病気の基礎
薬理総論
3年生 1.)ヒトの病気
診療の基本
血液
消化器
内分泌・代謝
神経
2.)良医への道
医学英語
4年生 1.)ヒトの病気
救急・麻酔
また、保健医療学部での薬理学講義や卒業研究指導、大学院での研究指導を行っています。
研究
・「Proximity Labeling」を用いた抗体医薬の創薬や診断法の開発(小谷)Proximity Labelingは、ある生体内の分子と相互作用している分子群を標識して解析・同定する技術です。 (参照: https://en.wikipedia.org/wiki/Proximity_labeling)
小谷らは、2008年にProximity Labelingの草分け的な技術であるEMARS(Enzyme-mediated activation of radical sources)という細胞膜上相互作用分子標識法を開発しました。
このEMARS法を利用して、抗体医薬創薬、がん診断法の新規開発を行っています。
・線虫によるアミン神経伝達(周防)
ドーパミンなどのアミン神経伝達物質は気分や感情の制御に関わる重要な物質で、そのシグナル伝達の異常が様々な精神障害を引き起こすと考えられています。また、アミンの受容体はその治療薬のターゲットでもあります。薬理学教室では、モデル生物である線虫C. elegansを用いて、アミンがどのように働くかを分子・細胞レベルで研究しています。
・多発性硬化症・神経変性疾患の治療薬開発(吉川)
多発性硬化症、アルツハイマー病、虚血性脳疾患などの神経疾患の治療薬開発を目標に以下の研究を行っています。
- 多発性硬化症治療薬開発(お茶の水女子大学、埼玉医大総合医療センター神経内科との共同研究)
- 生活習慣病と神経変性疾患の研究(京都大学との共同研究)
- 神経変性疾患における脂質メディエーターの研究(東京大学、National Institute of Health(アメリカ国立衛生研究所)、秋田大学との共同研究)
- アルツハイマー病治療薬開発(九州大学、京都大学、国立精神神経医療研究センター、長崎大学との共同研究)
- 口腔内細菌と神経変性疾患の研究(大阪大学との共同研究)
- 生理的運動と神経機能に関する研究(九州産業大学との共同研究)
- 生理活性スクリーニング
・自閉スペクトラム症を発症する分子メカニズムの解明(栁下)
自閉スペクトラム症(ASD)の発症には、神経細胞の接着因子が深く関わっています。接着因子は、神経細胞同士をしっかり接着させ、情報のやりとりが円滑になるように助ける働きをしており、ASDに特に深く関連している分子として、ニューレキシンとニューロリギンが挙げられます。ニューレキシンとニューロリギンが脳内で適切に結合出来ないことで、社会性などの行動に支障をきたすと考えられています。
薬理学教室では、このニューレキシンとニューロリギンとの結合に対して、テストステロンが影響を及ぼすことを明らかにしました。この機構に着目して、ASDの発症を分子・細胞レベルで研究しています。
・脂肪酸受容体の薬理学的研究(淡路)
京都大学と共同で新規クローニングした不飽和脂肪酸受容体の薬理学的特性の研究ならびに、メタボリック症候群を含む代謝疾患理解のため、細胞レベルでの機能解析を行っています。この研究の延長として新規メタボリック症候群治療薬の新規開発を目指し、シード化合物のスクリーニングを行っています。同時にメタボリック症候群・肥満の発症に関わる不飽和脂肪酸受容体の生理機能を明らかにするために京都大学と共同でノックアウトマウスおよびトランスジェニックマウスの解析を行っています。発現変化を客観的に評価するために、新たな網羅的解析を開発しています。
研究業績
お問い合わせ
お問い合わせ先
〒350-0495 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38 基礎棟4階
TEL:049-276-1157
担当者:淡路 健雄
メールでのお問い合わせ
rikko@saitama-med.ac.jp(@を半角に変えて下さい)
までメールでお送り下さい。お気軽にお問い合わせください。
見学等、興味のある学生・大学院生の方は事前にメールにてアポイントを取ってください。
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