診療部門のご案内
神経精神科・心療内科
診療内容・専門分野
初めて受診を希望される患者さんへ
初診予約について
神経精神科・心療内科では、初めて受診される患者さんに十分な診察時間をご用意するため、予約制を実施しております。
初診の際には、紹介状が原則必要となります。紹介状をご準備いただき、下記の要領で、事前にお電話にてご予約をお願いします。
紹介状がない場合は、自費にて<診療時選定療養費>7,700円を別途ご負担いただくことになりますのでご了承ください。
初診の電話予約の方法
①紹介状をお手元にご準備ください。
②埼玉医科大学病院 予約センターにお電話ください。
電話番号:049-276-1179
受付時間:月曜日から土曜日(日曜・祝日を除く) 午前8時30分~午後5時
診察前にご記入いただく「問診票」について
初めて受診される患者さんには問診票を記入していただきます。
問診票は下記からダウンロード可能です。
当日の待ち時間短縮のため、あらかじめ問診票をダウンロードしてご記入のうえ、ご来院時に受付窓口に提出していただくようお願いいたします。
◆はじめに
- 当科は、長きに渡り4病棟237床を有する、大型の大学病院精神科として様々な機能を担って参りましたが、2006年4月より2病棟78床(うち個室30床)へとダウンサイジングを行いました。1病棟は精神科救急病棟(スーパー救急)、1病棟は急性期・身体合併症を中心とした診療を行っています。その特徴ゆえ、埼玉県内の精神科医療救急医療体制において、当科は精神疾患患者さんの身体合併症常時(24時間)対応施設として指定を受けている県内唯一の施設です。こうした精神科三次救急のいわゆる最後の砦としての重責を自覚して診療を行っています。
- 長期の療養が必要な患者さんへは、同一敷地内の丸木記念福祉メディカルセンターや県内の精神科病院と連携を図りながら、患者さんにとって最適な医療を提供しています。
- コメディカルスタッフも、病棟および外来を合わせて3名の精神科認定看護師を配置、2名の精神科専門薬剤師が病棟に専任し、4名の精神保健福祉士、6名の公認心理師、2名の言語聴覚士など患者さんを取り巻く問題に多方面からアプローチ可能な充実した体制で診療にあたっております。
◆外来
- 当科では、特に患者さんと医師との心のつながりが、治療的に重要と考えております。
- 当科の初診は、予約制により十分な時間をとって丁寧な診療を心がけております。
- 再来に関しては、担当医制を原則とし、一人一人の患者さんに責任を持って診療させていただいております。
- その日の外来全体を取り仕切る外来責任医師を1名配置し、さまざまな調整や緊急時対応などを行い、外来診療がスムーズに行われるような体制を敷いています。
- 一般外来の他、てんかん、児童思春期、気分障害、高齢者精神疾患(認知症含む)の専門外来を行っています。
- 川越駅前の「埼玉医科大学かわごえクリニック」の<こどものこころクリニック>において、当科の専門医師および臨床心理士が児童・思春期の診療・支援を行っています。
→埼玉医科大学かわごえクリニックホームページへ - 言語外来では、言語聴覚士が、発達障害の患者さん等を対象に、言葉の遅れのリハビリや発達支援等を行っています。
- 公認心理師が心理カウンセリングや、認知行動療法、発達支援、各種心理検査を外来および病棟患者さんに提供しています。
- 大学病院ではめずらしく、精神科訪問看護を行っており、患者さんを入院から在宅支援まで長期的視点での看護を行っております。
◆病棟
- 当科病棟は、①精神科救急病棟:34床(うち個室18床)、②急性期・身体合併症病棟:44床(うち個室12床)で運用し、精神科救急・急性期診療に特に力をいれて診療しています。
- 救急病棟での入院期間は3ヶ月以内を目標とし、クリニカルパスを使用するなど最短で最適な入院治療を提供できるよう尽くしています。
- 医師、病棟看護師、外来看護師、精神保健福祉士、薬剤師といった多職種により個々の患者さんの検討会を毎週開催し、適切な入院治療を行うとともに、入院早期より退院後の家庭・社会へ円滑に復帰できるような診療体制を整えています。
- てんかんの検査入院用のベッドを備え、当院てんかんセンターおよび他院からの検査依頼を積極的に受けています。てんかん専門医がその検査、結果の解釈や患者さんへのアドバイスを行っています。
- 入院形態は、任意入院、医療保護入院のほか、県内の精神科救急システムから、当科の特徴である措置入院・応急入院を年に30例以上受け入れています。
- 埼玉県の緊急・救急医療事業の協力病院となっており、措置入院中かつ身体合併症を有するような精神科的にも身体的にも重症の患者さんの診療も積極的に行っております。
- 薬物療法ではなかなか良くならないうつ病患者さん等を対象に、修正型電気けいれん療法(mECT)の依頼を他の医療機関から広く受け入れております。麻酔科医師と共に、安全性の高い手術室にてこの治療を行っております。 また、他の治療抵抗性うつ病治療として反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法も行っています。
- 当診療科の対象疾患は次のようになっております
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精神的な問題や悩みをかかえるあらゆる方を対象として診療をおこないますが、具体的には次のような疾患の方です。
・統合失調症などの精神病性障害
・双極性障害、うつ病、などの気分障害
・パニック障害・強迫性障害などの神経症性障害
・てんかん
・認知症等の老年期の精神障害
・摂食障害
・不登校などの思春期・青年期の障害
・自閉スペクトラム症や注意・欠如多動性障害(ADHD)
上記疾患などに関する他の医療機関からのセカンドオピニオンや紹介も受け付けています。
専門外来・特殊外来
- 気分障害外来(松尾幸治教授)・・双極性障害、難治性うつ病を対象とします。
双極性障害(躁うつ病)、治療に難渋しているうつ病の診断や治療の相談を受け付けております。診療時間は木曜日の午前です。
初めての方は、一般の初診(火~土)を受診されてから、初診医より専門外来に紹介いただきます。
鑑別診断補助検査の光トポグラフィー検査を行っています。本検査施行について正式に国から認可された県内第1号です。保険診療に基づいた検査費用ですが、通常の判定のほか、研究レベルの詳細な解析も行って判定しています。他院から検査目的の相談も受け付けています。
治療抵抗性気分障害の治療:修正型電気けいれん療法(mECT)や反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法といった非薬物療法治療も積極的に行っています。
- てんかん外来(渡邊さつき准教授・村田佳子講師・岡島宏明非常勤講師)・・てんかんを対象とします
入院検査で長時間ビデオ脳波検査を行っています。
初めての方は(月)または(木)の診察になります。 - 児童・青年期外来(桑原斉教授・松岡孝裕准教授・横山富士男客員教授)・・自閉スペクトラム症、注意・欠如多動性障害(ADHD)、不登校、摂食障害(神経性無食欲症、神経性大食症)等を対象とします。
初めての方は(水)または(金)の診察になります。※そのほか、「埼玉医科大学かわごえクリニック」内の<こどものこころクリニック>でも専門的な診療を行っております。また、埼玉医科大学子どものこころ専門医研修施設群として児童精神科医の養成にも力を入れております。
→埼玉医科大学かわごえクリニックホームページへ - 青年・成人期発達症外来(松岡孝裕准教授)・・注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症を対象とします。
初めての方は金曜日の松岡医師の初診予約をおとり下さい。その後については、大学病院外来のほか、一部「埼玉医科大学かわごえクリニック」の<メンタルヘルス科(水曜午前、土曜日午前のみ)>に予約状況等をみつつ振り分け、診療しております。 - 高齢者精神疾患外来(ものわすれ外来)(新井久稔准教授)・認知症、高齢者の精神疾患を対象とします。
先進医療 家族性アルツハイマー病遺伝子診断:アルツハイマー病が疑われる患者さんで、両親、兄弟姉妹、親戚などにおいてアルツハイマー病の方が複数いらっしゃる方を対象とします。外来初診を予約していただき、この先進医療の詳細は受診時に説明させていただきます。
診療時間は火曜日の午前と金曜日です。
初めての方は(火)の診察になります。 - 言語外来・・自閉スペクトラム症など、コミュニケーションが難しい患者さん障害を対象とします。
初めての方は月~土曜日の一般の初診を受診して下さい。受付時間は午前9時~午前11時です。 再来から医師の診察と言語聴覚士の言語療法が並行して行われます。診察時刻は月曜日~金曜日までの午前9時~午後5時(昼休みは除く)と土曜日の午前9時~正午です。
神経精神科・心療内科作成のホームページ
- 当科の診療等の詳細はオリジナルサイトをご覧下さい。
https://saitama-med-psy.jp/