診療部門のご案内
皮膚科
診療内容・専門分野
皮膚科で扱う疾患は、炎症性疾患から感染症、母斑症、腫瘍、遺伝性疾患など極めて広い分野にわたり、その対象年齢層も乳幼児から高齢者にわたります。当科の特徴としては、SLEをはじめとするさまざまな膠原病、水疱症、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性皮膚疾患、また血管炎などの炎症性疾患から、母斑・母斑症、腫瘍、血管腫に至るまで、幅広い専門領域を有していることと、手術件数が多いことがあげられます。
外来診療においては、午前中の診察時間内は随時新患の受付を行っています。再診患者は原則的に全員予約制をとっており、午前および午後に次回の再診予約を行い、待ち時間の短縮をはかっています。午後の予約外来では、膠原病、母斑症、アトピー性皮膚炎などの各種特殊外来を設けています。また、外来手術室において腫瘍切除術、皮膚生検術などの小手術や手術室を利用した短期滞在型手術を行っています。その他、Qスイッチルビーレーザーを使用し、太田母斑などの治療を積極的に行っており、色素レーザーを用いた、単純性血管腫を中心とした赤あざの治療も連日行っています。疣贅(ゆうぜい)や血管拡張性肉芽腫などの小腫瘍や、円形脱毛症に対しては液体窒素を利用した凍結療法を、また、難治性の円形脱毛症には、SADBE療法を試みています。その他、乾癬や尋常性白斑などには光線療法も行っています。
病棟では、膠原病や水疱症、血管炎、アトピー性皮膚炎、薬疹および皮膚腫瘍、母斑症、重症軟部組織感染症、皮膚潰瘍などの患者が多く入院加療しております。
- 当診療科の対象疾患は次のようになっております
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・湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹
※アトピー性皮膚炎では効果の高い全身療法も積極的に実施しております。ご紹介いただく際に、診療情報提供書を作成しやすくするために「アトピー性皮膚炎病診連携シート」を用意しておりますので、適宜ご活用ください。(お分かりになる範囲で結構です。全てを埋めていただく必要はありません。)
→「アトピー性皮膚炎病診連携シート」(PDF:387KB)
・日光皮膚炎、光線過敏症
・多形滲出性紅斑、結節性紅斑、スウィート病、ベーチェット病
・アナフィラクトイド紫斑病、皮膚血管炎
・蕁麻疹、痒疹、皮膚掻痒症、薬疹
・天疱瘡、水疱性類天疱瘡
・魚鱗癬、乾癬、掌蹠膿疱症
・尋常性白斑、老人性色素斑
・エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎
・尋常性座瘡、円形脱毛症
・アミロイドーシス、黄色腫、ポルフィリン症
・太田母斑、母斑細胞母斑、神経皮膚黒色症
・日光角化症、ボーエン病、基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫
・外陰部パジェット病、血管肉腫
・白癬、ツツガ虫病、ライム病
・細菌感染症(蜂窩織炎・壊死性筋膜炎)、ウィルス感染症
・神経線維腫症1(レックリングハウゼン病)、血管腫、結節性硬化症(プリングル病)、表皮母斑
・下腿潰瘍その他、多くの疾患をみています
- 当診療科では次のような症状を扱っております
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・赤くかゆみがつよい
・ピリピリと痛み、水ぶくれが出て来た
・全身に環状の赤みが生じ、消えない
・顔面のニキビが増えた
・薬を飲んだら赤い発疹がでてきた
・しこりが下肢に生じ、触れると痛い
・顔に蝶形の赤みがある
・しもやけがいつになっても治らない
・手・足にぶつぶつができ扁桃がはれている
・手背・体幹に白なまずができた
・黒いあずき大のほくろが大きくなってきた
・子供のころのヤケドのあとが、もり上り、じくじくしてきた
・口内炎にアフタができ痛む
・生まれた子供の顔に赤いアザがある
・類円形に髪の毛がぬけてしまったそのほか、さまざまな症状があります
専門外来・特殊外来
完全予約制となっております。また学会などで担当医師が不在の事があります。受診する前に外来宛に電話で(後述)お問い合わせ下さい。
- 膠原病外来(土田)・・エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎など
水曜日:午後1時30分~3時30分 - アトピー性皮膚炎・喘息外来(皮膚科・内科合同外来)(中村)・・アトピー性皮膚炎
金曜日:午後1時00分~3時00分(アレルギー・喘息センター) - アトピー性皮膚炎・乾癬・真菌症外来(常深)
火曜日:午後2時00分~3時30分 - 皮膚腫瘍外来(佐々木)・・皮膚腫瘍は頭の先から爪の先まで、ありとあらゆるところに発生します。また陰部や口唇などのプライベートパーツや多臓器との境界部に発生することも珍しくなく、悪性・良性によりその治療方針は大きく異なります。そのような皮膚腫瘍に対し、ただ取り除くということではなく、治療の対象とすべきかどうかを見極め、その上で適切な治療を行うことを目指し、診療を行います。
水曜日:午後2時00分~5時00分 - 乾癬外来(宮野)
金曜日:午後2時00分~4時00分
なお、急患は随時対応いたします。
臨床研究について
研究課題名:「本邦におけるメルケル細胞癌の発症、病期、治療、予後に関する疫学調査」(PDF:124KB)
研究課題名:「表皮水疱症の全国疫学調査」(PDF:73KB)
研究課題名:「薬剤性過敏症症候群(DIHS)の疫学調査」(PDF:222KB)
お問い合わせ先
患者さんへ(ご予約確認・変更等) 皮膚科外来直通 電話番号:049-276-1292
※電話でのお問い合わせの受け付け時間:午前8時30分から午後5時30分まで
※予約(再診)の変更は午後2時00分から午後4時00分まで
医療関係者の方へ(見学・研修の希望、ご相談はこちらへご連絡ください)
電話番号:049-276-1247 E-mail: hifugaku@saitama-med.ac.jp