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第31号 2005.9.1
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検査一口メモ 画像診断を受ける際の注意事項 MRI検査編
中央放射線部
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当院には現在、MR棟内に3台の超伝導MRI装置が稼動しています。
MRI検査はレントゲン撮影やCTのように放射線を使用していないため、被ばくの心配はありません。しかし、強い磁石と電波を使って体の内部を撮影するので、特別な注意が必要となります。そのため、次のことに注意をお願いします。
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MRI検査を受けられない方、または注意が必要な方がいます。
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心臓ペースメーカーを体内に入れている方は、MRI装置の磁場の影響により、ペースメーカーの機能に深刻な影響を与えるため、検査室への立ち入りができません。
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刺青(いれずみ)、アイライン、金属性顔料を使用した化粧品は、磁場に影響を与え、発熱によりヤケドを生じるおそれがあるため、検査を受けられませんので申し出て下さい。
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手術などで体内に金属のある方は必ず申し出て下さい。体内にある金属が画像に影響を与えたり、移動したりする場合もあるため、検査を受けられない場合があります。
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胎児に対するMRIの影響は不明な点がありますので、妊娠されている方、あるいはその可能性がある方は申し出て下さい。
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検査中、身体の一部または全身が装置内に入るため、狭い場所が苦手な閉所恐怖症の方は検査を受けられない場合があります。
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検査を受ける際の注意
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検査室内へは金属や磁気で影響の出る可能性のある物品の持ち込みはできません。そのため、時計、磁気カード、テレホンカード、キャッシュカード、携帯電話、入れ歯、ライター、金属性の杖、車いす、補聴器、眼鏡、かつら、財布、着衣の金属、ベルト、ヘアピン、ネックレス、イヤリング、指輪、湿布、エレキバン、使い捨てカイロなどの持ち込みはさけて下さい。
検査前にはこれらの所持品を待合室内にあるロッカーなどに収納するようにして下さい。
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MRI装置の磁場は、検査中以外でも常に発生しています。そのため、検査室内の立ち入りは担当者の指示に従って下さい。
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検査時間は通常30分程度ですが、検査中は体を自由に動かすことができないため、指示のない限り排尿、排便をすませておいて下さい。
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食事は、指示のない限り普通にとってかまいません。また、服用中のお薬も指示のない限り通常通り服用して下さい。
(注意) 肝臓、胆のう、すい臓などの検査の場合は食事を制限する場合があります。
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検査中に体を動かすと検査ができないため、小さいお子様は薬を使用して眠らせて検査を行うことがあります。
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検査中は「ゴトゴトゴト」、「ダンダンダン」、「ウィーンウィーン」など工事現場のような大きな音がします。
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ペースメーカー
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腕時計
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安全ピン・ヘアピン
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カード類
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ヘアピンによる画像への影響
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正常(頭部)
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ヘアピンによる画像への影響
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使い捨てカイロによる画像への影響
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正常(腰椎)
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使い捨てカイロによる画像への影響
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MRI造影剤使用時の注意
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MRI用造影剤を使用することにより、ごくまれに悪心や嘔吐、発疹などの副作用があるとされています。造影剤による副作用についてはあらかじめ主治医から説明をお聞き下さい。また、造影剤の一部は母乳に移行しますので授乳中の方は申し出て下さい。
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アレルギー体質のある方、気管支喘息のある方、貧血の方、また、以前に造影剤を投与されて副作用が出たことのある方は必ず申し出て下さい。
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造影剤は尿と一緒に体外に排泄されますので、造影剤を使用した場合は検査後、水分を十分とるようにして下さい。
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その他、ご不明な点がありましたらMRI検査室までご連絡ください。
問い合せ先:MR棟受付 TEL 049−276−1479
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