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第45号 2010.7.31
  
 
 

栄養一口メモ 
嗜好飲料と上手に付き合おう!
  栄養部

 

 

 

 甘いジュースや冷えたビールは口当たりも良く、つい飲む量が増えてしまいやすいものです。水やお茶と同じような感覚で飲んでしまっている方もいるのではないでしょうか?ジュース類にはブドウ糖や果糖といった吸収の早い糖質が多量に含まれています。お酒にはアルコール、またジュースと同様に糖質が含まれているものがあります。嗜好飲料は生活を豊かにしてくれる半面、一歩間違えば糖質・カロリーの過剰摂取やアルコール依存症など健康管理にも問題をきたします。適量を守り上手な付き合い方を覚えましょう。
 食事バランスガイドでは菓子・嗜好飲料の摂取は一日当たり200キロカロリーが上限と言われていますが、これをジュースだけで摂ると50g(スティックシュガー8本分)の砂糖を摂ることになります。多量の糖質を一度に摂取すると高血糖の状態になりやすく、特に糖尿病のかたは注意が必要です。水分は甘みのないお茶や水で補給し、ジュース類の飲みすぎは控えましょう。またお酒については純アルコールで20 gが一日の適量といわれています。毎日飲まれる方は休肝日をつくり、肝臓を休めてあげることがお勧めです。

 

 

 

 

 
    
 
 
 
 
「適量な飲酒」は意外と少ない!?
アルコール度数の高いものほど量は少なくなります!

果汁100%ジュースにもスティックシュガー(6g)14本分!
 
(参考:五訂食品成分表)
 

 

 

 

   
参考:厚生労働省 健康日本21

ここをみればわかる!! 
 食品には栄養成分表示が義務づけられています。商品の裏に注目してみましょう。エネルギーや炭水化物量が書かれています。炭水化物(糖質)=砂糖ではありませんが飲み物の場合、砂糖やブドウ糖のような糖類で含まれる場合が多いです。ノンアルコールビールにもジュース同様ブドウ糖が含まれます。栄養成分表示とともに原材料の表示も見てみましょう。

原材料は多く含まれるものから記載されています。
順番をよく見てみましょう。
 

 

 

 

 

糖質・カロリーゼロ表示にも気をつけて!
 清涼飲料水の中でもカロリーゼロや糖質ゼロをうたった商品があります。これは人口甘味料を使用しているものが多く、糖尿病の患者さんにとっては安心な商品ともいえるかもしれません。しかし、糖質がまったく含まれていないわけではありません。栄養成分表示は健康増進法で義務づけられており、100ミリリットルあたりの糖分が0.5g未満であれば含まない旨を、5キロカロリー未満であればエネルギーを含まない旨を表示してもよいことになっています。そのため摂取量が増えれば自然とカロリーも糖質もとってしまうことになります。また、清涼飲料水のとりすぎは甘いものを好む食習慣にもつながります。ほどほどの利用を心がけましょう。

  
 

 

 

※栄養相談をご希望の方は主治医の先生にご相談ください。個別相談を承ります。

  
 

 

 
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