チーム医療とスタッフ

埼玉医科大学病院
総合診療内科病棟
総合診療内科は、多彩な症状を持つ患者さんや不明熱等診断がつかない患者さんを積極的に受け入れています。内科のほとんどの専門医が集結し、的確な診断・治療を行っています。さらに緩和ケアや地域連携を行っています。同じフロアにHCUが併設されていますので、急性期から退院までトータルでチーム医療を実践しています。
TEAM
  • 看護師
    2018年入職
    小熊さん
    私は学生時代、埼玉医科大学グループの病院で実習を行いました。
    看護師としてより質の高い技術、高度な医療を学びたいと思い埼玉医科大学病院に就職することを決めました。
    私が勤務する総合診療内科では、まだ診断がついていない患者さん、様々な疾患を抱えた患者さんが入院されています。医師や看護師、薬剤師など多職種の連携が非常に重要となるため、意見交換が密に行われており、各職種の専門性が活かされています。
    私は看護師として未熟であり、臨床では知識不足を痛感する日々ですが、先輩看護師にフォローしていただきながら、患者さんに質の高い看護を提供できるよう頑張っています。
  • 看護師
    2016年入職
    根本さん
    私は総合診療内科病棟に入職して、現在HCUで重症度の高い患者さんを受け持っています。病状の変化などに対して医師、薬剤師と連携を取り、看護援助、日常生活援助を日々行っています。総合診療内科では、様々な病状の患者さんが多く、1人ひとり治療方法が異なり、病状が急変する可能性もあります。その為、日々学ぶことが多く大変でありますが、患者さんの病状が改善していくのを見ると嬉しくなります。今後は一人の看護師として、知識技術を向上させていく事はもちろん、他の看護師のお手本となるように心掛けていきたいです。
  • 医師
    2015年入職
    総合診療内科
    塩味さん
    当科は、「総合診療内科」として、内科を総合的に診ていく科です。通常の専門科と違い、様々な病気をかかえる患者さんが日々入院してきます。病院の入り口である診療科とも言えるため、緊急入院が比較的多く、病棟看護師の方々の多大な協力を得ながら日夜奮闘しています。疾患が多岐に渡るため、医療手技の種類も多いことが特徴ですが、優秀な病棟看護師の適切な介助により、医師はスムーズな検査が施行できます。覚える手技も多くて若い方は大変だとは思いますが、判らないところは優しく指導しています。様々な背景を持つ患者さんは、医師には話しにくいことを看護師に話すことが多々あります。そのような時も当病棟では話し合いがしやすい雰囲気で、多職種で問題点を共有し、より患者さんにとって最善の道を模索できる環境があります。
  • 薬剤師
    2010年入職
    薬剤部
    芳澤さん
    病棟担当薬剤師のチーム内での役割は、安全で適切な薬物治療が行われているか確認し、最適な医療を患者さんに提供することです。
    薬の専門家として、医師、患者、また看護師をはじめとした医療スタッフが安心して薬物治療を行えるよう皆さんに最新の薬剤情報を提供しています。また、病棟内では飲み薬、注射薬、外用薬など様々な医薬品を取り扱っていますが、それらの管理を行うのが私たちの役目です。
    病棟内ではたびたび薬剤に関する問題が発生します。「薬の副作用が現れているかもしれない」、「経管投与を行いたいが、薬をつぶしていいかわからない」、「注射薬を混合してよいかわからない」などといった事柄は、解決するのに専門的な知識が必要になります。そのような際に、日頃チーム医療を行っている医師や看護師の皆さんから頼りにされ、またそれらの問題が解決され患者さんが良い経過となったときに仕事のやりがいを感じます。
    今後の目標はますます専門的な知識を深め、認定薬剤師を目指したいと思います。同じ病棟のスタッフの皆さんがもっと頼りにしたくなるような薬剤師を日々目指しています。
埼玉医科大学総合医療センター
GICU病棟
GICU病棟の“G”とは「総合的」という意味のGeneral(ジェネラル)です。つまり、内科・外科を問わず、呼吸・循環・代謝などの重要臓器の急性臓器不全に対し、総合的かつ集中的に治療及び看護を行うことにより、その効果を期待する部門です。術後管理と院内発症の重症疾患(敗血症、重症肺炎、重症急性膵炎、多臓器不全など)の治療だけでなく、SCUやCCUの役割も担い多岐にわたる重症患者を受け入れています。
TEAM
  • 看護師
    2016年入職
    太田さん
    GICUのチームの看護師として患者さんの一番近くにいるので、患者さんの状態の変化やモニターの変化にいち早く気づくこと、また変化を予測することが役割だと思っています。そのために多くの疾患やモニターの示す値の意味など、幅広い知識が必要です。外部の勉強会や先輩からのアドバイスをもとに勉強の毎日を送っています。
    いつ患者さんが急変するかもしれないという不安もありますが、患者さんの意識が少しずつ回復していく場面や元気に一般床に退室していく姿を見ると、喜びを感じます。
  • 看護師
    2011年入職
    佐野さん
    GICUでは、麻酔科医、各科の主治医、薬剤師、理学療法士、看護師でチームが形成されています。看護師は患者さんと接する機会が多く、受け持ち患者さんの身体状態・精神状態を把握することが重要です。日々行われているカンファレンスでは、医師と共に患者さんの情報を共有し治療方針や看護介入の方法・内容について検討が行われています。日々の業務で多職種の方と良い関係を築き、カンファレンスを行う事で看護師として高い専門性を身に付ける事ができ、とてもやりがいを感じています。
    また、看護の対象は患者さんとそのご家族であるため、医師とのコミュニケーションが円滑に進むような関わり合いも重要な役割だと言えます。
    患者さんとそのご家族が安心して医療を受けられる環境づくりを目指しています。
  • 理学療法士
    2015年入職
    リハビリテーション部
    佐藤さん
    当院は高度急性期病院であり、リハビリテーションも診療科を問わず行っています。そのため多数の点滴や人工呼吸器管理となっている患者さんに対してリハビリを行うことが多く、セラピストだけではなく各病棟の看護師の協力をいただくことがあります。例として、離床時のライン管理や移乗時の介助を補っていただくことです。安全かつ有効に早期リハビリを行うために看護師と情報・知識・技術を共有していくことが必要です。また、看護師は患者さんの1日の生活援助を担当しています。リハビリで「できるADL」を評価し、情報提供をして病棟で「しているADL」に繋げていくこともリハビリと看護師のチーム連携だと考えます。重症患者さんであれば褥瘡や拘縮予防のポジショニングを相談し合い、患者さんの日常生活に汎化させていくこともあります。他にも退院後の生活を見据えて、生活指導・家族指導のための情報共有が大切だと考えています。
  • 臨床工学技士
    2018年入職
    臨床工学部
    中戸川さん
    命に関わる医療機器を操作、保守をしていくのが私たち臨床工学技士です。私たちは病院内すべての生命維持管理装置をメンテナンスし、いつでも安全に使用できるように管理・運用しています。現在担当している救命センター内では、人工呼吸器を装着している患者さんのCT検査をするとき、移動時や検査室で看護師や診療放射線技師と協力しています。治療や検査を、他の医療従事者とコミュニケーションを取りながら無事に終えたときに、とてもやりがいを感じます。今後、医療機器がさらに進歩し高度化していくと思うので、多くの知識を身に付け医療機器のプロフェッショナルという立場から、チーム医療の一員として他のスタッフにより多くの情報を提供し、患者さんの治療のために力を尽くしたいと思います。
  • 医師
    2015年入職
    麻酔科
    加藤さん
    集中治療室は重症患者の管理をする場所です。重症患者の状態は刻一刻と変化し、治療の遅れは死に直結するため、迅速な診断と治療の開始が重要です。さらに、病態が複雑なため、様々な診療科、多職種の連携が必要です。一人の患者さんに多人数で関わるため、そのまとめ役をするのが、集中治療医、担当看護師の役割と考えます。
    多数の診療科、多職種で関わると、一人ひとり人間なのでコミュニケーションエラーや判断ミスが起こりえます。一方で、3人寄れば文殊の知恵といいますが、チーム医療ではそれ以上の人数が関わるため、うまくいけば奇跡に近い利益を患者さんに与えることができます。それが私たちの仕事のやりがいの一つです。
    チーム医療のまとめ役として診断・治療がスムーズに行われるように、知識・技術を磨き、常に努力し続けています。
  • 薬剤師
    2013年入職
    薬剤部
    松本さん
    現在、私はGICU病棟で病棟薬剤師として勤務しています。GICU病棟は患者さんを取り巻く環境が変化しやすく、適切な医療を提供するためには多職種同士の素早い連携やコミュニケーションが必要となります。薬剤師は多職種と共同して、患者さんの既往歴、アレルギー歴などの患者情報を収集します。また、経時的に変化する患者さんの状態を考慮して、薬剤の変更や投与量の調整、薬剤の中止を提案したり、投与経路の検討などを行います。その他、スタッフの薬剤に関する問い合わせを各種情報媒体から調査し、情報提供をしています。このように、多職種と協力し合いながらより良い治療を目指すことにとても魅力を感じています。今後は継続して専門的な知識を得るために、救急・周術期領域の認定資格を取得して、その知識をスタッフへ還元できればと思っています。
埼玉医科大学国際医療センター
包括的がんセンター
婦人科腫瘍科・乳腺腫瘍科病棟
婦人科がんや乳がんに対する手術療法・化学療法・放射線療法などの治療や終末期のケアを行っています。
入院患者さんは、女性がほとんど(乳がんの場合は男性もいます)です。未婚の方、子育て中の方、仕事をもっている方、後期高齢者の方まで、患者さんの年齢や背景も様々です。患者さんが抱える苦悩は、ボディイメージの変容や若年患者さんは妊孕性の温存など様々あります。
病棟では、専門的な関わりができるスタッフがそろっています。専門医師、病棟薬剤師、病棟管理栄養士、リハビリテーション技師、遺伝カウンセラー、乳がん認定看護師、緩和ケア看護認定看護師、CLIMBの受講看護師、がんリハビリテーション受講看護師など、スタッフ間で連携して、患者さんに関わっています。
TEAM
  • 看護師
    2015年入職
    小林さん
    自部署では常に患者さんを中心に考え、医師が看護師・薬剤師・理学療法士など多職種でカンファレンスを行い、情報共有することで患者さんにとっての最善の医療を提供できるよう日々努力しています。話し合う機会が増えることで、それぞれの視点からの意見を踏まえて患者さん中心の看護ができるようになってきたと感じています。普段の看護を行う場合にもそうですが、退院支援では患者さんだけでなくご家族の意見なども重要になります。患者さん・ご家族が「何を求めているのか、何が最善なのか。」を常に考え看護をすることを心がけています。笑顔で退院されていく姿を見るととても嬉しく感じます。また、自分の知識や技術の向上も怠ることなく、チームに貢献できるよう日々努力し続けたいと思います。
  • 看護師
    2011年入職
    小玉さん
    私は中堅看護師として後輩看護師の指導やチームリーダーとしての役割を担っています。後輩看護師の指導では一方的に教えるのではなく、一人ひとり違って良いという考えのもと、各々の個性を大切にした指導を心掛けています。悩みながらも指導した後輩の成長は自分自身の喜び、糧となっています。そして患者さんと接する機会が一番多い看護師だからこそ患者さんの普段の様子を最も知っている立場としてチーム医療の場では非常に重要な役割であると考えています。
    病棟内の多職種カンファレンスの場で、医師、薬剤師、栄養士、理学療法士、SW等で話し合い、それぞれの視点から意見を聞き、患者さんを捉えることで 個別性のある看護が行えていると感じます。多職種と連携し、良い医療、看護を提供することで患者さんやご家族に喜んで頂けた時や患者さんからの「ありがとう」の言葉は幸せな気持ちになり、看護師で良かったと心から思います。
  • 看護師
    2017年入職
    西河さん
    患者さんが早く回復し退院できるよう、様々な医療スタッフで協力し、質の高い医療の提供に努めています。その中で看護師としての役割は、他のスタッフよりも患者さんの近くにいる時間が長いため、抱えている問題や今何を求めているのかを知り、患者さんと医師や他の医療スタッフとの架け橋になることだと考えています。日々大変なこともありますが、 回復された患者さんやご家族からいただく有り難いお言葉が、私の励みになっています。今後の私の目標は、今よりも患者さんに寄り添う看護を行うことです。2年目になり、これまでを振り返ってみると心から患者さんに寄り添うことができていたかと聞かれると自信がありません。まだまだ経験が浅くご指導をいただくことばかりですが、更に知識と技術を高め、チームで連携し、より良い医療・看護を提供していきたいと思います。
  • 医師
    2016年入職
    産婦人科(婦人科腫瘍科)
    川嶋さん
    婦人科癌の患者さんは特にチーム医療が大切であると実感しております。治療の方針を決めるにしても医師だけではなく、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーなど様々な職種の視点があるからこそ、最良の選択ができると思います。特に婦人科癌の患者さんは若い方が多く、結婚・妊娠・出産など、女性にとって大切な時期に癌と診断されることもあります。
    チームの中では私にできることは限られていますが、患者さんの話を聞き、不安や悩みを少しでも和らげるにはどうすればいいかを考え、上級医や多職種の方と日々ディスカッションしています。
    思うようにいかず大変なこともありますが、患者さんが無事退院され、「ありがとう。」と感謝される時が一番やりがいを感じます。
    今後の目標は、婦人科の知識や技術を身につけることはもちろんですが、医師としての姿勢を日々学んでいきたいと思います。
  • 薬剤師
    2014年入職
    薬剤部
    川嶋さん
    病棟薬剤師は入院患者さんに対して薬歴の聴取、調剤、服薬指導、抗がん剤の副作用の評価を行い、支持療法の提案を行っています。患者さんの訴えを聞き、直接的に関わり、その中で医師・看護師と連携を取ります。「こんな薬を飲んでいるから注意が必要です。」「腎機能が悪いのでこの投与量では過剰ではないか?」等、情報共有ができるようコミュニケーションを密に取っています。
    処方提案をして、患者さんに薬を服用してもらい、効果があった時、「とても助かった。」と握手を求められた時はとても嬉しかったです。日々の仕事の活力になりました。
    これからも多職種と関わる中で、薬の副作用、配合変換等、薬剤師としての役割を果たす事、仕事に責任を持ち信頼される薬剤師になれるよう努力していきたいです。