救急科

研修可能なサブスペシャリティー領域

集中治療専門医、外傷専門医、感染症専門医

研修プログラム

研修プログラムの詳細は以下をご覧ください。

概要・特徴

当院の救急医療研修は内科救急(疾病救急)や外傷やマイナー救急と言われる分野に加え臨床中毒、緩和医療を含めたあらゆる病態の患者に対応できる「Emergency Physician」の育成を目的とする。

救急医療は、国や地域によってそれぞれ異なった方式で展開されているが、本邦においては従来外傷・重症患者の救命救急医療を中心として発展してきた。しかし高齢社会の到来や道路交通法の改正による重症外傷患者の減少などから救急医療の疾病構造が変化し、従来の救急疾患に加えcommon diseasesに対する初期対応を求められる機会が多くなってきている。当院は総合病院である一方で僅か2.5Kmの距離にある埼玉医大国際医療センターが心臓病センター・脳卒中センターとして心疾患・脳卒中の診療を行うほか癌の専門治療も担当し、重症外傷への対応は同院救命救急センターが行っている。これは二次救急病院である当院救急科の役割とは相補的な関係となっており、それぞれの特徴を生かした診療が行われている。
当院での救急研修は初期診断・初期診療(プライマリケア)を主眼とし、心疾患や脳卒中についても診断からリスク評価、初期治療に続きdisposition(帰宅、経過観察、転院)の判断・決定も救急医が行っている。

当院救急科研修の大きな特徴は広い領域の傷病について様々な重症度の病態を経験し、それらに対する初期対応の技術を身に着けられることである、これは将来救急医だけに限らず他の診療科や地域医療を希望する医師にとっても非常に価値あるスキルとなるであろう。

本研修プログラムによる専門研修により、以下の能力を備えることを目標とする。
1) 様々な緊急度の疾病/外傷の救急患者に、適切な初期診療(プライマリケア)を行える。
2) 複数患者の初期診療に同時に対応でき、優先度を判断(トリアージ)できる。
3) 中毒患者への初期治療および集中治療が行える。
4) 急性慢性、がん非がん、年齢を問わず「ロコモ」や「フレイル」を評価して、その予防を行い精神的、肉体的苦痛を取り除くことができる。
5) 他の診療科や医療職種と連携・協力し良好なコミュニケーションのもとで診療を進めること(医療連携)ができる。
6) 必要に応じて病院前診療(プレホスピタルケア)を行える。
7) 救急診療の関する臨床研究および学術学会・学術雑誌での発表を通して学習し救急診療に関する教育指導が行える。
8) 救急患者の受け入れや診療に際して倫理的配慮を行い救急患者や救急診療に従事する医療者の安全を確保できる

救急科専門研修の実際

①臨床現場での学習
1) 救急診療や手術での実地修練(on-the-job training)
2) 診療科におけるカンファレンス・勉強会への参加など

②臨床現場を離れた学習(off-the-job training course)
学術集会、セミナー、講演会およびJATEC、JPTECコース(参加費用は研修プログラムで負担)。
救急科領域で必須のICLS(AHA/ACLSを含む)コースおよびインストラクターコースを履修できるように配慮する。
また本専門研修プログラムによる救急科専門医取得後には、サブスペシャルティ領域である「集中治療医学領域専門研修プログラム」に進むことや、救急科関連領域の専門医取得を目指す臨床研修や医学博士号取得を目指す研究活動を選択することが可能。

診療科入職案内

募集要項

1次選考日:令和6年11月1日(金)正午
2次選考日:令和6年12月2日(火)正午
3次選考日:令和7 1月9日(木)正午
  • 急患センターER

診療科説明会

特に診療科説明会は設けておりません。見学にお越しいただき、当科のことを説明させていただきます。

基本情報

医師数 9名(臨床中毒科含む)
指導医数 4名
病床数10床
1日平均外来患者数12名
1日平均入院患者数14名
連携施設数 5施設
こうのす共生病院、埼玉石心会病院、秩父病院、岡村記念クリニック、国際医療センター

お問い合わせ

救急科
担当:髙平
TEL:049-276-1228
E-mail:takahira@saitama-med.ac.jp