血液内科

研修可能なサブスペシャリティー領域

以下の各機構・学会の専門医・認定医の取得が可能:
日本内科学会 内科専門医、日本血液学会 血液内科専門医、日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医

診療部長等からのメッセージ

私たちの血液内科の診療の特徴は、貧血や血液がん、止血血栓などの幅広い血液疾患の患者さんを診断から治療までを通して診療することであり、ジェネラリストとしての内科診療を基に血液学全般の知識を駆使して診療を行なっています。

また、私たちはさまざまな臨床研究や基礎研究を行うことで、血液疾患に悩んでいる患者さんのための新しい治療法の開発を目指し、希望の光を届けたいと考えています。血液疾患でお悩みの方は是非ご相談ください。

最後に、私たちと共に挑んでくれる若い先生たちを歓迎していますので、気兼ねなくご連絡ください。
血液内科 診療部長・教授 照井 康仁血液内科診療部長 教授
照井 康仁

研修プログラム

研修プログラムの詳細は領域別専門医研修プログラムのページをご覧ください。

概要・特徴

血液疾患、特に造血器腫瘍は、近年、発症頻度が増加傾向であり、専門的医療が最も求められる。当科は埼玉県西部の血液疾患診療の中核として活動してきたが、2007年4月に開院した埼玉医科大学国際医療センターの造血器腫瘍科では造血器腫瘍と造血幹細胞移植に特化した診療を行うことになった。当科では各種の貧血性疾患、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などの造血障害や凝固異常や血栓症とともに多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、白血病などの造血器腫瘍の診療も行っており、造血幹細胞移植を除くすべての血液疾患に対応した診療を経験することができる。

当科には、クラス1,000レベルの無菌病室2床とクラス10,000レベルの準無菌病室10床、ベッドアイソレーター(簡易無菌装置)11機が配備されており、種々の原因による重度の白血球減少患者への対応が可能である。当科の特徴のひとつは、一人の患者さんを初診から一貫して診療できることであり、広く深く臨床経験を積むことができることである。日々の一般診療に加えて、新薬開発のための治験を行い、国内外の学会・研究会にも積極的に参加することで先端的医療を提供できるように努めている。

研修内容と目標

専門研修 卒後年数 研修内容と目標 資格等
1年目 卒後3年目 内科研修 血液内科研修 JMECC
2年目 卒後4年目 内科研修 血液内科研修
3年目 卒後5年目 内科研修 血液内科研修
4年目 卒後6年目 血液内科研修 内科専門医
5年目 卒後7年目 血液内科研修
6年目 卒後8年目 血液内科研修
7年目以降 卒後9年目以降 血液内科 血液内科専門医 医学博士

診療科入職案内

募集要項

次の9内科共通です。
血液内科、呼吸器内科、リウマチ膠原病科、消化器内科・肝臓内科、内分泌内科・糖尿病内科、神経内科・脳卒中内科、腎臓内科、総合診療内科、感染症科・感染制御科

診療科説明会

特に診療科説明会は設けておりません。見学にお越しいただき、当科のことを説明させていただきます。

基本情報

医師数 8名
指導医数 4名
病床数 35床

お問い合わせ

血液内科
担当:血液内科教室
TEL:049-276-1186

診療科メンバーからのメッセージ

飽きることのない魅力が
血液内科にはあります
S先生
2021年入職
(2015年埼玉医科大学卒)
血液内科_Dr鈴木
醍醐味や目指す医師像
血液内科の最大の魅力は、血液外科がないことだと思います。外科(手術)を必要とせず、内科(薬)の力のみで悪性腫瘍に打ち勝つことのできる唯一無二の診療科です。診断から治療まで一貫して担当ができ、長期に渡って患者さんと付き合うことができるのも特徴です。
採血から得られる情報量も多く、研究から臨床に直結する面白さや新規薬剤の開発も多く、飽きることのない魅力が血液内科にはあります。
血液内科を選んだ理由
私自身の目指す医師像は、恥ずかしくない内科医師です。恥ずかしくない内科医師とは、特定の疾患に囚われるのではなく幅広く治療が一定レベルでできる医師だと思っております。血液内科医師を目指す上でも同様な考えであり、幅広い血液疾患を経験したいと思いました。埼玉医科大学病院血液内科では、地域の特異性から幅広い症例が多く経験できるため入職先として決めました。
入職して良かったこと
埼玉医科大学病院は、埼玉県の西部地域を中心とした中核病院であり、初診から紹介と多くの症例の受け皿になっております。その特異性から血液内科に入院される疾患も様々であり、赤血球系疾患、腫瘍性および非腫瘍性白血球系疾患、血栓・止血疾患と幅広く経験することができております。その経験から、恥ずかしくない血液内科医師に近づくことができていると感じています。
初期臨床研修医や医師の方へのメッセージ
学生の頃に血液領域は、難しいと感じていた人は多いと思います。私もその一人でした。当科では、幅広い疾患を経験することできます。経験から得た知識に勝るものはありません。血液領域を苦手としていた私も今では血液内科専門医を取得しております。症例に困ることもありません。また、医師として採血をおこなわない先生はいないと思います。血算で異常な数値をみたときに焦ることがあるかもしれませんが、血液内科を研修すればどのような対応が正しく、どのような場合に専門科に紹介するべきかわかることでしょう。興味がある先生もない先生も血液内科で研修することで、今後の医者人生に役に立つことは間違いありません。ぜひ、研修してください。
1日のスケジュール
9:00 出勤  
9:30 カンファレンス 教授含めて診療科メンバー全体で入院患者の確認をおこないます。
11:00 教授回診 入院患者を診療科メンバー全員で回診し確認します。
13:00
外来 近隣の医療機関からの紹介患者や通院患者の診療をおこないます。
14:00
検査
骨髄検査など。
16:00
抄読会
最新の文献を診療科メンバー全員で確認します。
17:00
病棟回診

17:30
退勤

診療科・領域で経験できること
  • 赤血球系疾患(再生不良性貧血、赤芽球癆、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症、巨赤芽球性貧血、鉄欠乏性貧血など)
  • 白血球系疾患・腫瘍性疾患①(急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、骨髄増殖性疾患など)
  • 腫瘍性疾患②悪性リンパ腫(濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、末梢性T細胞性リンパ腫、MALTリンパ腫、マントル細胞リンパ腫など)
  • 非腫瘍性(血球貪食症候群、伝染性単核症、顆粒球減少症など)
  • 血栓・止血疾患(特発性血小板減少性紫斑病、血栓性微小血管症、血友病、Von willebrand病など)