耳鼻咽喉科

プログラム責任者からのメッセージ

埼玉県は人口に対する耳鼻科医数が少ないため、多くの患者さんが当院を受診されます。
若手のうちに多くの経験ができるのは、後の医師人生において貴重なことです。
手術件数もかなり多く、指導医も揃っているため充実した研修生活が送れると思います。
仕事だけでなくプライベートも尊重しますので、レジデントの生活に合わせたプログラムを組んでいます。
基礎研究、臨床研究も行なっていますので、研究をしたい先生も大歓迎です。
耳鼻咽喉科 細川 悠
耳鼻咽喉科病棟医長 講師
細川 悠

研修プログラム

研修プログラムの詳細は以下をご覧ください。

概要・特徴

当科は耳、鼻副鼻腔、喉頭、頭頸部の各専門家が在籍しており、 幅広い経験が可能です。
特に耳科手術、鼻副鼻腔手術件数は県内有数で、指導医もおりますので手術技術を磨くのに適した環境といえます。
また基礎研究も充実させています。研修医向けハンズオンセミナーを主催しており、外部の研修医も参加が可能です。
耳鼻咽喉科までお気軽にご連絡下さい。
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耳鼻咽喉科01

診療科入職案内

募集要項

次の科共通
  • 耳鼻咽喉科
  • 神経耳科

診療科説明会


診療科説明会、診療科行事などインスタグラムで随時更新しています。
https://www.instagram.com/saitama_medical_univ_hp_ent/

基本情報

医師数 12名
他非常勤医師7名
指導医数 5名
専攻医の主な出身大学埼玉医科大学、山形大学、弘前大学
他科研修の可能性なし
関連大学診療科なし
病床数 17床
1日平均外来患者数 60名
1日平均入院患者数 17名
過去3年間の入職実績 5年次1名
連携施設数 6施設
埼玉医科大学国際医療センター、埼玉医科大学総合医療センター、国立国際医療研究センター、東京医科歯科が医学附属病院、杏林大学附属病院、東京慈恵会医科大学附属病院

お問い合わせ

耳鼻咽喉科
担当:細川
TEL:049-276-1253
E-mail:yuhoso@saitama-med.ac.jp

診療科メンバーからのメッセージ

患者さんのQOLを直接的に向上させる
耳鼻咽喉科学の魅力を
是非体験してください
H先生
2022年入職
(2009年埼玉医科大学卒)
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醍醐味や目指す医師像
耳鼻咽喉科は聞こえ、めまい、鼻づまり、睡眠障害、嚥下障害など生活に直結する症状を改善させる診療科です。日本ではマイナーと称されますが、世界的にはスペシャリストとして重宝されています。
私は鼻科学を専攻し、特に鼻づまりに関して研究しています。鼻づまりの原因はまだ不明な点が多く、診断技術、治療技術を身につけることで多くの患者さんのQOL改善に貢献できます。手術で鼻づまりが改善した患者さんからいただく「ありがとう」は心に染みます。
希少疾患の治療に長けていれば国内、国外からも紹介患者さんが受診され医師としての存在意義、やりがいを強く感じられます。自分の家族にも提供できる医療を実践することが自分の成長にもつながると考え、日々努力しております。
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耳鼻咽喉科を選んだ理由
私は埼玉医大を卒業後、慈恵医大耳鼻咽喉科教室へ入職しました。慈恵医大では多くの経験を積ませてもらい、特に鼻科学の診療で貴重な経験をたくさんさせてもらいました。
この経験、自分が身につけた技術、知識をいつか母校に還元したい思いがありました。ご縁があり、池園教授にお誘いをいただき2022年に当教室へ入職しました。都心での医療は学ことも多いですが、郊外でしかできない医療もあります。都心でも郊外でも患者さんは患者さんです。自分の生まれ育った埼玉県の患者さん達に少しでも良質な医療を届けたい、という思いから異動を決意しました。
また、当教室は優れた臨床力だけでなく、外リンパ漏を中心とした研究環境も整っていました。勉強したことの臨床での活用、新しい知見、技術を生み出すためにはうってつけの環境です。
入職して良かったこと
当教室は耳、鼻、咽頭喉頭の専門家が揃っています。もちろん全分野の診療も行いますが、自分の専門領域である鼻副鼻腔疾患に注力できる環境は非常にありがたいです。
また、若手医師も活発で好奇心に溢れており、自分の経験を伝えるやりがいも感じています。加えて、これまで見学レベルでしか経験していなかった基礎研究業務に従事できるようになりました。
学内、院内の研究費事業も充実しており、科研費などの競争的研究費獲得のサポートも充実しています。研究知識豊富な先輩もいるので、燃える臨床とともに自分のクリニカルクエスチョンを解決するための先進的研究が並行してできる環境に幸せを感じています。
初期臨床研修医や医師の方へのメッセージ
皆さんが国家試験勉強を終えて行なっている初期臨床研修は治療学がメインになっていると思います。先輩が外来で入院と判断した患者さんを病棟で診療する、とてもやりがいのあることと思います。
耳鼻咽喉科の醍醐味の一つは高い専門性を活かし自ら診断し、手術を行うことで病気を無かったことにできること、だと思います。他にも魅力はたくさんありますが、私は耳鼻咽喉科手術治療の美しさに魅了されています。
当教室では全国的にも珍しい病気の新規手術や特殊技術を要する手術も行なっています。私たちと一緒に良質で先進的な医療を埼玉医大から発信していきましょう!
1日のスケジュール
9時 手術  
16時半頃 手術終了  
以降 研究業務  
18時ー20時頃 退勤  
診療科・領域で経験できること
  • めまい、難聴などの神経耳科疾患
  • 真珠腫性中耳炎 慢性中耳炎 鼓室硬化症などの中耳疾患
  • 好酸球性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの鼻副鼻腔疾患
  • 鼻中隔弯曲症、外鼻変形などの形態異常
  • 頭頸部良性腫瘍、嚥下障害、習慣性扁桃炎などの頭頸部疾患

専攻医インタビュー

耳鼻咽喉科医は
その人がその人らしく暮らすための
「人間らしさ」を守る仕事
S先生
2020年入職
(2018年埼玉医科大学卒)
耳鼻咽喉科・神経耳科_S先生01
醍醐味や目指す医師像
耳鼻咽喉科専攻医として、聴覚・嗅覚・味覚を中心とした五感の治療を通じて、患者さんのQOLを回復・向上させることに大きなやりがいを感じています。
生きる為だけでなく楽しむためにも五感を用いるのが人間です。その人がその人らしく暮らすための「人間らしさ」を守る仕事をしたいと思い、耳鼻咽喉科医になろうと決めたので、実際に耳鼻咽喉科診療に携われて充実した毎日を送っています。
また、日々の臨床の中で常に疑問と改善点を見いだし、臨床研究へとつなげていきたいと思っています。その為にも「守破離」の精神で、優れた専門性を持った先輩方の知識と技術を学びながら、専門医としての深い知識と経験を積んでいきたいと考えています。
耳鼻咽喉科を選んだ理由
埼玉医科大学の耳鼻咽喉科を選んだのは、出身大学だったことも大きいですが、幅広い患者を受け入れている点です。学生の実習でそのことを知り、とても魅力的に感じました。
多岐にわたる症例を扱い、緊急疾患から慢性疾患まで幅広い医療ニーズに応えることが可能で、医師としてのスキルと対応力を磨くのに最適な環境です。また、頼れる診療部長がいることも大きいですね。医療では思わぬトラブルが発生することもあり得ますが、どんな時も「責任は俺が必ず持つから」と言ってくれる男気に惚れて当科に入職しました。
耳鼻咽喉科集合写真
入職して良かったこと
当科に入職して特に良かった点は、若手のうちから一貫した患者ケアを経験できることです。外来診療から手術、そして術後ケアに至るまで、同じ患者さんの治療を全て担当することで、医師としての責任感と充実感を深めています。
さらに、多彩な研修プログラムと学会参加の支援が充実しており、最新の医学知識と技術を身につけるための理想的な環境が整っています。また、職場の風通しが良く、教授を含め先輩に気軽に相談できる環境がと整っており、日々の業務を安心して行えることも特におすすめしたい点の一つです。
初期臨床研修医や医師の方へのメッセージ
埼玉県では耳鼻科医の数が人口に対して少ないため、多くの患者が当院に訪れます。また、大学病院としての役割と地域基幹病院としての機能を併せ持ち、幅広い症例を扱うことが可能です。専攻医が豊富な経験を積む絶好の機会に恵まれ、医師としての静聴に大いに役立ちます。
手術件数も多く、各分野で質の高い指導医も揃っており、研修生活は非常に充実しています。専門医試験の準備においても実際の経験に基づく学習が可能で、耳鼻咽喉科医としての確かな基盤を築くための理想的な場所だと感じています。
プログラムスケジュール
年次 研修先の病院名、診療科、特に注力する研修等 論文、院外活動、他
医師3年目 埼玉医科大学病院 耳鼻咽喉科  
医師4年目 埼玉医科大学国際医療センター 頭頸部腫瘍科  
医師5年目 埼玉医科大学国際医療センター 頭頸部腫瘍科 喉頭34巻1号「甲状腺手術における術後反回神経麻痺の臨床的検討」
医師6年目 埼玉医科大学病院 耳鼻咽喉科 第144回埼玉地方部会最優秀賞「当院における外耳炎の起因菌と薬剤感受性」
医師7年目 埼玉医科大学病院 耳鼻咽喉科 Frontiers in Neurology "Practicality of multilayer round window reinforcement in the surgical management of superior semicircular canal dehiscence syndrome: a case report of long-term follow-up"
1日のスケジュール
8:00 出勤/回診 朝は個人回診なので時間に決まりはありません。担当患者数や処置内容で来る時間は調整しています。
8:30 手術(火・金、1〜3件) 曜日は人によって異なりますが、週2日手術日となります。
15:30 手術記録記載/病棟業務 手術が午後の日は、午前に病棟業務や初診外来(上級医指導あり)を行っています。
17:30 病棟回診(チーム) 上級医と共に担当患者のカルテチェックと回診を行います。その際に、他の患者の相談なども気軽に出来るし、上級医からも「何か困ってる症例とかない?」と逆に声をかけてもらえるので助かっています。
18:30 退勤  
主な経験症例とおよその経験数
平均担当患者数
  • 3~5人

経験症例
  • 耳科手術 50症例(鼓室形成術、人工内耳埋込術、など)
  • 鼻科手術 120症例(内視鏡下鼻副鼻腔手術、鼻中隔矯正術、外鼻形成術、など)
  • 口腔咽喉頭手術 80症例(扁桃摘出術、喉頭微細手術、音声機能改善手術、など)
  • 頭頸部腫瘍手術 100症例(甲状腺手術、咽喉頭腫瘍、頸部郭清術、など)