埼玉医科大学研究シーズ集
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1埼玉医科大学病院脳神経内科大学病院得意な技術(ノウハウ)AI診断ソフト頭痛ろぐ(Healint社)を用いて、多施設共同研究を実施している。− 102 −岡田真里子1、伊藤康男1、光藤尚1、中里良彦1、山元敏正1片頭痛は世界における日常生活に支障をきたす疾患の中で第2位であるにもかかわらず、医療機関の受診率はわずか30%にとどまる。また、日本の頭痛専門医は1000人未満と少なく、日本の中でも偏在化が著しい。このため、頭痛診療を非頭痛専門医が行う機会が多いが、非頭痛専門医の診断精度は46%と低いことが現状である。また、COVID禍において、世界では遠隔診療も急速に普及し始めている。日本でも遠隔診療が普及すれば、遠隔地に住む患者や非頭痛専門医である主治医が、頭痛専門医と直接やり取りを行うことができ、頭痛診療の向上が期待できる。このことから、頭痛専門医とAI診断で診断精度に差がないこと、対面診療と遠隔診療で診断精度に差がないことを実証する研究を現在行っている。知的財産・論文・学会発表岡田真里子。遠隔診療による頭痛診断に電子頭痛ダイアリーを用いたAIの有用性についての検証-日本における多施設前向き共同観察研究、第51回頭痛学会総会シンポジウム(2023年12月2日)キーワード頭痛、AI診断、遠隔診療、一次性頭痛、頭痛記録アプリ構成員研究概要遠隔診療における電子的頭痛ダイアリーによる頭痛AI診断の検証脳神経内科助教岡田真里子

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