埼玉医科大学研究シーズ集
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大学病院− 162 −南雲拓海1,星島宏1,長坂浩1,三枝勉1.1埼玉医科大学医学部臨床医学部門麻酔科本研究は網羅的遺伝子発現解析により,アセトアミノフェンの鎮痛機序の解明を行うものである.アセトアミノフェンは身近な鎮痛薬であるにも関わらず,その作用機序は不明である.この背景には,アセトアミノフェンの鎮痛機序が未知の鎮痛経路,あるいは想定外の経路をたどっている可能性が高い.本研究では,まず,マイクロアレイを用い網羅的に関連遺伝子の検索を行う.その後マイクロアレイによって選択された遺伝子を,PCR及びノックアウトマウスを用い探求してく.これらの方法で,アセトアミノフェンの鎮痛に関わる遺伝子及びシグナル伝達経路を特定する.アセトアミノフェンの鎮痛機序を解明することで,よりターゲットを絞った鎮痛薬の開発に繋げることが可能となる.得意な技術(ノウハウ)マイクロアレイ解析により遺伝子検索.ラット,マウスへの髄腔内薬剤投与.知的財産・論文・学会発表学会発表南雲拓海,星島宏,三枝勉,土井克史,井出康雄,長坂浩.遺伝子解析によるアセトアミノフェンの鎮痛機序の解明の研究.日本ペインクリニック学会第1回北関東・甲信越支部学術集会.2021年南雲拓海,星島宏,長坂浩,三枝勉.マイクロアレイ解析によるアセトアミノフェンの鎮痛機序の解明.第51回日本歯科麻酔学会総会・学術集会.2023年アセトアミノフェンの発見の歴史と鎮痛機序の歴史的変遷.星島宏,Tony.L Yaksh,國分伸一,三枝勉,大橋宣子,長坂浩.臨床麻酔. 2022,46(7), 885-895. Hiroshi Hoshijima, Matthew Hunt, Hiroshi Nagasaka, Tony Yaksh.Systematic Review of Systemic and Neuraxial Effects of Acetaminophen in Preclinical Models of Nociceptive Processing.Journal of Pain Research. 2021,14(12),3521-3552.DOI10.2147/JPR.S308028. アセトアミノフェン,マイクロアレイ解析,鎮痛機序構成員研究概要アセトアミノフェンの鎮痛機序の解明麻酔科助教南雲拓海キーワード

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