1埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科2埼玉医科大学かわごえクリニック消化器科―機能性ディスペプシア病態への消化管ホルモン関与の可能性―.第76回日本自律神経学会、2023.10.28山口菜緒美、栄養摂取状態によるグレリン投与下食欲関連中枢活性化の変化第30回日本消化器関連学会週間JDDW2022、2022.10.28堀裕太朗、グレリンの食欲増加作用と脳内食欲関連中枢に対する影響第29回日本消化器関連学会週間JDDW2021、2021.11.5論文山口菜緒美、Thecombination of cholecystokinin andstressamplify a inhibition of appetite,gastric emptying, and an increase in c-Fosexpressionintheneurons ofthehypothalamus andthemedulla oblongata.Neurochemical Research.14July 2020.Volume45.pages2173-2183図書山口菜緒美、屋嘉比康治、脳腸相関を介するストレスによるコレシストキニンの増幅作用医学のあゆみ、医歯薬出版株式会社、Volume285,Issue6,566-573(2023)− 180 −山口菜緒美¹²、堀裕太朗¹、洲鎌秀永¹、名越澄子¹、屋嘉比康治¹²機能性ディスペプシア症とは症状の原因となる器質的、全身性、代謝性疾患がないにもかかわらず、慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状を呈する疾患とされる。機能性ディスペプシア症発症に関してはいくつかの消化管ホルモンが関与している、さらにストレスが大きく関わっているとの報告がある。以前我々は消化管ホルモン(CCK、PYY、グレリンなど)とストレスの相乗作用に関して、ラットの摂餌量や胃排出率を測定したり、脳内の食欲関連中枢(延髄弧束核、視床下部外側野、室傍核など)のc-Fos蛋白の発現を観察して発表してきた。さらに機能性ディスペプシア症発症において交感神経と副交感神経による自律神経のアンバランスの関与の可能性も考えられている。現在進行中の研究として、機能性ディスペプシア症における病態生理を明らかにするために自律神経(交感神経、副交感神経)のバランス解析を開始した。脳内食欲関連中枢に関しては延髄弧束核NTSの関与についてc-Fos蛋白の発現を指標としたさらにカテコラミン神経細胞に関しても二重染色を行い実験観察をおこなっている。得意な技術(ノウハウ)・ラットの食欲関連中枢(延髄弧束核NTS、脳弓核AR、視床下部外側野LH、室傍核PVN、腹側被蓋野VTA、側坐核NAc)のc-Fos蛋白発現や、TH陽性細胞、オレキシン細胞、DBH陽性細胞に対する二重染色による顕微鏡下の観察、測定。・携帯型電気生理測定装置における自律神経(交感神経、副交感神経)のバランス解析知的財産・論文・学会発表学会発表山口菜緒美、脳腸相関を介するストレスと消化管ホルモンの相乗作用構成員研究概要機能性ディスペプシア発症における消化管ホルモンとストレスの相互作用―脳内食欲関連中枢への影響に関する研究―消化器・肝臓/かわごえクリニック院長屋嘉比康治食欲、自律神経、脳腸相関、消化管ホルモン、機能性ディスペプシアキーワード
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