− 190 −浦橋泰然1(tura@saitama-med.ac.jp),1肝胆膵外科・小児外科(肝胆膵外科グループ)本研究は、実験用ブタ臓器を用いて脱細胞肝を作成し、これに分離した肝細胞、血管内皮細胞、間葉系幹細胞などを経脈管的に注入し細胞充填を行い、臓器再生を行うための基盤づくりを実現化することを主な目的とする。その為に本研究では、(1)実験用ブタ臓器を用いて脱細胞肝・腎を作製し、(2)3次元浮遊攪拌培養装置を用いた大量細胞培養で確保したヒト肝芽腫細胞(HepG2)とブタ由来の血管内皮細胞、間葉系幹細胞などを経脈管的に注入し細胞充填を行い、(3)循環培養装置により効率的に細胞再充填することで、①細胞充填および移植可能な脱細胞肝の作製条件②肝組織の成熟に必要な組織構成細胞の必要量③肝組織再生のための細胞充填の至適方法などを検討する。得意な技術(ノウハウ)脱細胞化技術を用いた臓器担体の作製、ヒト肝芽腫細胞、ブタ由来各種細胞の継代、間葉系幹細胞(MesenchymalStemCell:MSC)の作成・循環培養装置による再組織化・他知的財産・論文・学会発表(2022~2023年より一部を掲載)【特許第7174984号︓2022年11月10日】脱細胞化担体製造方法、脱細胞化担体、細胞充填方法、細胞シート作製方法、及び脱細胞化溶液キット︓発明者︓寺谷工、浦橋泰然、笠原尚哉、特願2018-024965、特開2019-136011脱細胞化技術再組織化技術循環培養装置臓器再生構成員研究概要脱細胞化臓器を担体とした生体外臓器再生技術の開発肝胆膵外科・小児外科(肝胆膵外科)准教授浦橋泰然キーワード
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