− 192 −橋本拓弥1、熊倉嘉貴2、佐野允哉1、遠藤貴士1、出口順夫11総合医療センター血管外科2総合医療センター放射線科腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術は標準治療の一つですが、瘤径増大が防止できない症例が一定数あり、そのメカニズムの解明は喫緊の課題です。また下肢閉塞性動脈硬化症の最重症型である包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)の治療は非常に困難で、治癒に必要な血流の評価方法が確立されていないことも一因となっています。そこで我々血管外科は核医学科と共同研究グループを結成し、最新の核医学検査装置を駆使して、このような動脈疾患の微小循環や代謝を直接評価することにより、病態の理解を促進することを目的として研究活動を行っています。得意な技術(ノウハウ)核医学検査による血流の解析、核医学検査による代謝の解析下肢血行再建治療の臨床研究、下肢動脈閉塞性疾患の臨床研究、腹部大動脈瘤治療の臨床研究12半導体検出器型SPECT/CT装置(SpectrumDynamics社製Veriton-CT)知的財産・論文・学会発表学会発表1.橋本拓弥、熊倉嘉貴、市川賢一、遠藤貴士、佐野允哉、出口順夫.Radionuclideangiographyを利用したCLTIにおける足部循環指標と肢予後の関係.第54回日本心臓血管外科学会学術総会シンポジウム「Evidenceに基づいたCLTI治療-血管外科医はどうするか︖どうあるべきか︖」.2024年2月24日.2.橋本拓弥、熊倉嘉貴、市川賢一、木村賢、佐野允哉、佐藤紀、出口順夫.核医学イメージングによる包括的高度慢性下肢虚血の血流代謝評価.第62回日本核医学会学術総会.2022年9月10日.3.橋本拓弥、木村賢、佐野允哉、熊倉嘉貴、出口順夫.核医学イメージングを用いたCLTIのための血流代謝評価の試み.第62回日本脈管学会総会シンポジウム「血流解析の最前線」.2021年10月15日.科研費基盤研究(C)20K09132(2020-2024年度)腹部大動脈瘤、下肢閉塞性動脈硬化症、包括的高度慢性下肢虚血、核医学構成員研究概要末梢動脈疾患の病態を可視化定量する新しい核医学検査法の開発血管外科准教授橋本拓弥キーワード
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