− 198 −・徳永千穂1岡田至弘1高澤晃利11総合医療センター心臓血管外科大動脈瘤の形成においては、大動脈中膜の細胞外マトリックスにおけるメカニカルストレスの制御機能の破綻が、その成因の一つであると提唱されています。当科では、筑波大学生存ダイナミクス(TARA)センター柳沢裕美教授および筑波大学心臓血管外科チームとの共同基礎研究として、大動脈瘤形成におけるメカニカルストレス応答細胞外マトリックスタンパク質の1つであるThrombospondin-1(TSP-1)の関与について報告しました。大動脈瘤形成過程における大動脈壁へのシアストレスと、TSP-1を介したメカノトランスダクション制御システムの相互関与を解明し、さらには大動脈瘤進行制御のための治療介入ポイントを探索することを目的とするトランスレーショナルリサーチを行っています。得意な技術(ノウハウ)細胞外マトリックスにおけるメカノトランスダクション解析CFD解析を用いた三次元流体シミュレーション知的財産・論文・学会発表学会発表・C.Liu,C.Tokunaga,H.Yanagisawa,Y.Hiramatsuet.al.InvestigationofthemolecularmechanismofBAV-associatedaortopathy.第76回日本胸部外科学会定期学術集会.2023.10.19論文・C.Tokunaga,H.Nakajima,A.Yoshitakeet.al.TotalarchreplacementusingfrozenelephanttrunktechniquewithFrozenix fordistalaorticarchaneurysms.InteractCardiovascThoracSurg. 2022Y.Yamashiro,C.Tokunaga,Y.Hiramatsu,H.Yanagisawaet.al.:RoleofThrombospondin-1 in MechanotransductionandDevelopmentofThoracicAorticAneurysmin MouseandHumans.CircRes.Aug31;123(6):660-672.2018構成員研究概要大動脈瘤の形成機序とメカノトランスダクション心臓血管外科徳永千穂キーワード大動脈瘤、細胞外マトリックスメカニカルストレス
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