埼玉医科大学研究シーズ集
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− 199 −“SeeThings Unseenby HumanEyes”当セクションは、2023年7月に花が脳神経外科に赴任してから立ち上げられたまだ若い研究組織である。本格的なプロジェクトはまだ開始途上にあるが、あらゆる脳神経疾患のマルチオミクスデータ(特にトランスクリプトーム・メチローム)を対象に、様々なバイオインフォマティクス手法を駆使した研究を行っている。当セクションの特徴として、当科以外の他科・他部署・他施設とも幅広くコラボレーションを行い、必要に応じてコメディカルとも協働してより良い研究を作り上げていくポリシーを持っている。また、自施設データだけでなく積極的にTCGA・NCBI-GenBankなどのパブリックデータと統合解析を行い、統計学的信頼性を高める心がけをしている。研究対象は脳腫瘍に限らず、あらゆる脳神経疾患のゲノムデータを対象に研究を行える体制を取っており、時として他科疾患・他施設のゲノムデータ解析も請け負う。「人の眼に見えないものを見る」をモットーに、高度な手法を用いてデータの裏に潜む生物学的メカニズムの解明を目指す。得意とする技術セクションチーフは前任地のアメリカ国立がん研究所神経腫瘍学研究部(Neuro-OncologyBranch,NationalCancerInstitute,NIH)にて、TCGAゲノムデータおよびラボのシーケンサーデータ解析を担っており、当セクションが最も得意とする技術も大規模ゲノムデータに基づく遺伝子発現・メチル化・変異等の解析である。当科臨床研究セクションセクションの遺伝子解析も担当する。一方でバイオインフォマティクス手法だけではなく、細胞培養・siRNA・動物実験等の実験技術も有しており、今後研究の進展と必要に応じて、そのようなwet実験も実施していく予定である。<凍結検体を多数保有しております。共同研究にご興味がある方はsmc_noge[at]saitama-med.ac.jpまでご連絡をお待ちしております>知的財産・論文・学会発表https://researchmap.jp/7000013682(Sincethis teamwas recentlyestablished,the aboverepresentsHana'spersonalbibliography)花大洵1,川口雄生1,竹ノ谷直樹1,栗原健吾1,村上千明(共同研究員)2,安藤優希枝(共同研究員)3,花北俊哉1(統括管理者),飯星智史1(統括管理者)埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科1,病理部2,埼玉医科大学医学部3キーワード脳神経疾患、マルチオミクス・バイオインフォマティクス解析、オープンソースゲノム情報との統合解析構成員研究概要総合医療センター脳神経外科生物情報学解析セクションセクションチーフ脳神経外科助教花大洵

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