埼玉医科大学研究シーズ集
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− 200 −吉田信介,齊藤徹,轟和典,川口雄生,池本知子,下山龍慈,大西叡和,栗原健吾,鈴木尭陽, 花北俊哉(統括管理者),飯星智史(統括管理者)埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科当科は1986年に開設され、長く埼玉県の中核施設としての役割を担ってきた。近年では年間手術件数が600件を越え、全国的にも有数の脳神経外科施設となっている。日々の診療業務と並行し、当科は多くの脳神経疾患領域に関する臨床研究も行い、その成果を発表してきた。現在進行中の研究プロジェクトとして、代表的なものを下記に挙げる。・くも膜下出血後の症候性脳血管攣縮に対する治療に関する研究・もやもや病治療による網脈絡膜血流および視機能改善に関する研究・脳卒中急性期医療の地域格差の可視化と縮小に関する研究・脳腫瘍のゲノム・遺伝子解析とその臨床病理学的意義の解明・脳腫瘍の術中可視化と摘出率向上に関する薬剤の研究・悪性脳腫瘍の新たなバイオマーカー及び分子標的の探索とそれらの臨床応用に向けた多施設共同研究・小児頭蓋内悪性腫瘍の遺伝子診断体制の構築・小児固形腫瘍観察研究における中央診断、臨床的データ集積と検体保存・高齢者膠芽腫に対するMGMTメチル化を指標とした個別化治療多施設共同第II相試験得意とする技術当科は日本有数の脳血管疾患・脳卒中救急・脳腫瘍診療件数を誇り、開頭手術・血管内手術問わず、多種多様な外科的治療を日夜行っている。その豊富な症例数と、多彩な共同研究施設とのネットワークを生かし、多数の症例を統合的に解析する研究を得意としている。当科独自の実験室(ラボ)を保有し、DNA・RNA抽出や血球分離等の作業が可能な体制を組んでおり、また手術室の隣室には凍結検体専用のdeepfreezer(-80℃)を配置し、進化し続ける脳腫瘍等の次世代型遺伝子診断体制に常に対応できる体制をとっている。<凍結検体を多数保有しております。共同研究にご興味がある方はsmc_noge[at]saitama-med.ac.jpまでご連絡をお待ちしております>知的財産・論文・学会発表https://www.smc-neurosurgery.com/professional/index.htmlhttps://www.smc-neurosurgery.com/works/index.html キーワード脳血管疾患・脳卒中、くも膜下出血と脳血管攣縮、動脈瘤、もやもや病、脳腫瘍、三叉神経痛構成員研究概要総合医療センター脳神経外科臨床研究セクションセクションチーフ脳神経外科助教吉田信介

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