埼玉医科大学研究シーズ集

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− 225 −松田祐典1、野口翔平1、金子恒樹1、渡辺楓1、鬼塚一聡1、遠藤奈穂1、黒田瑞江11麻酔学EnhancedRecoveryAfterSurgery(ERAS)は、術式ごとの術後回復力強化を図る科学的根拠に基づいたケア・バンドルで、世界中で臨床へ取り入れられている。しかし、ERASの実施により患者の回復そのものが促進されるかは示されていない。我々は、これまで出産後回復の定量的評価として、国際的に利用されているObstetricQualityofRecovery(ObsQoR)を邦訳して、その有用性を示した。さらに経腟分娩との比較により、帝王切開は強い疼痛や経口摂取遅延があり、回復に時間を要することがわかった。本研究では、帝王切開における第一段階のERAS実施として、積極的な術後鎮痛を行い、鎮痛効果の改善に加えて、ObsQoRを用いて出産後の回復促進効果を検証する。得意な技術（ノウハウ）出産後回復スコアObstetricQualityofRecoveryの日本語版作成。帝王切開術後回復の定量的評価。知的財産・論文・学会発表1.松田祐典，永井梓，池田祐亮，酒巻大輔，野口翔平，肥塚幸太郎，安藤一雄.出産後回復スコア10邦訳（ObsQoR10JP）の心理測定学的評価︓前向き観察研究・中間報告.第1回日本周産期麻酔科学会学術集会.March12,2022.2.Yusuke Mazda,DaisukeSakamaki,ShoheiNoguchi,KazuoAndo,NanGuo,PervezSultan.InpatientPostoperativeRecoveryofNulliparouswomenfollowingElectiveCesareanDeliveryandSpontaneousVaginalDeliveryinJapanese.The 54thAnnualMeetingofSocietyforObstetricAnesthesiaandPerinatology, May13, 2022.3.Yusuke Mazda,KazuoAndo,AzusaKato,Shohei Noguchi,TakayasuSugiyama,Kotaro Hizuka,Azusa Nagai,YusukeIkeda,DaisukeSakamaki,NanGuo,BrendanCarvalho,PervezSultan.PostpartumRecoveryof NulliparousWomenFollowingScheduledCesareanDeliveryandSpontaneousVaginalDelivery:AProspectiveObservationalStudy.AJOGGlobalReports2023;3:100226.出産後回復、術後早期回復、帝王切開構成員研究概要出産後回復の定量評価産科麻酔科准教授松田祐典キーワード