埼玉医科大学研究シーズ集
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− 272 −市村拓也1、北村晶1、鍵山智樹2、石田明31麻酔科2薬剤部3輸血部高齢者および癌患者の約3分の1に手術前貧血があるとされており、さらにその3分の2は鉄欠乏性貧血であり、海外ではPatient Blood Management (PBM) の考え方が定着しつつある。手術前の貧血改善は周術期輸血量の削減につながるほか、入院期間短縮や予後改善の効果も期待できる可能性がある。近年、静注用鉄剤(フェインジェクト)が使用可能になり、短期的な術前投与による患者予後の改善に寄与できる可能性がある。当院において、手術日1-2週間前に外来にてフェインジェクト投与を行い、その効果を周術期に調査する。構成員研究概要術前貧血に対する鉄剤投与の効果に関する検討麻酔科 助教  市村拓也キーワード     術前外来、貧血、鉄剤、周術期管理

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