医学部3857(2023)論文①Ikeda M & Ikeda M, J Neuroscience, 34:12029-38 (2014)②Okabe T, et al, PLoSONE, 9(10): e109693 (2014)③Tamaru T & Ikeda M, J Physiological Science, 66:303-306(2016)④IkarashiR et al, Scientific Reports, 7:44175 (2017) ⑤Higashi M et al, Biochem Biophys Res Commun,511:644-649, (2019) ⑥Oshima T et al,Science Advances,5(1), eaau9060, (2019) ⑦Higashi M et al, J Biochem, 171:287-294(2021) ⑧Morioka E et al, Cell Rep39:110787(2022) ⑨Takenaka Y et al, FEBS J,290:3843-− 44 −時計遺伝子、概日リズム、疾患とリズム、時間薬理学、Bmal1池田正明1、柳澤慎之助1,2、熊谷恵11埼玉医大・医学部・生理学・生体機能調節研究グループ2埼玉医大・糖尿病内科生理学・生体機能調節研究グループの目指す研究の方向性は、『正常な発生や発達のメカニズムを明らかにすることが必ず病態の理解につながる』と言うもので、池田は時計遺伝子Bmal1を発見した当初から概日リズムの研究に関わってきた。私たちは、概日リズムの中枢である視交叉上核において、Bmal1遺伝子に概日リズム性発現のあることを初めて報告し、さらにBmal1発現を制御するプロモーター領域を同定し、これにルシフェラーゼレポーターを繋いだコンストラクトを樹立した。Bmal1プロモーター活性には概日リズム性に変動することが示されており、Bmal1プロモーターレポーターを培養細胞や生体に導入することによって、細胞・臓器で手軽に概日リズムをモニター可能なシステムを構築することに成功している。今やこのレポーターを用いたリズム解析システムは、概日リズムを細胞や生体で研究するための標準の実験系として広く用いられている。現在はこの実験系を中心に、精神・神経疾患、代謝疾患、がんといった疾患と概日リズムの関係や疾患治療のための時間薬理学への応用にも取り組んでいる。得意な技術・分野時計遺伝子Bmal1プロモーターレポーターを用いた培養細胞・生体臓器での概日リズムモニタリング技術知的財産・論文・学会発表図書池田正明概日リズム「QUICK生理学・解剖学」羊土社2022年3月1日(ISBN: 9784758121187),池田正明13章高次神経機能「オックスフォード生理学原著4版」岡野英之, 鯉淵典之, 植村慶一(監訳)丸善出版2016年1月特許出願等①新規PPARγプロモーター配列、及びその応用池田正明、井上郁夫、高橋誠一郎、中島芳浩登録日平成21年5月13日特願2009-116845構成員研究概要体内時計が制御する生体機構と疾患の研究生理学教授池田正明キーワード
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