医学部− 50 −淡路健雄11医学部薬理学7回膜貫通型受容体の生体機能を明らかにする研究を行っている。特に蛍光タンパクとの融合受容体と細胞内情報伝達をともに可視化手法を利用して時空間的解析と細胞内シグナリングの関連について研究を行ってきており受容体の細胞内移動の時空間的解析とこれに関わる情報伝達機構について明らかにしてきた。これらの研究は、膜タンパク質の時空間的解析を可能としこれまで困難であった細胞シグナルやニッチ環境の同時観察を可能としてきた。また多量・高速なフローサイトメトリーを利用した受容体検出定量技術、また細胞膜受容体の局在・局在変化の違いによる薬物感受性の違い等、今回申請する研究で用いる基本技術・可視化技術の開発・応用を行い論文として発表してきている。これらの技術の応用として、オーファン受容体であった長鎖不飽和脂肪酸受容体gpr120のリガンドの同定・細胞内シグナリングを明らかにしNature Medicineに報告している。また現在まで引き続き、gpr120関連の生体機能・生理機能を明らかにすべくノックアウトマウス・トランスシジェニックマウスを作成・飼育を行っており迅速に研究を行う体制が十分に用意し、研究を遂行中である。また、受容体とリガンド結合の構造解析を京都大学と共同で遂行中である。得意な技術(ノウハウ)細胞内情報伝達機構解析細胞内小器官可視化解析フローサイトメトリーを利用したハイスループット解析知的財産・論文・学会発表Sosuke Yagishitar, Seiya Suzuki, Keisuke Yoshikawa, Keiko Iida, Ayako Hirata, Masahiko Suzuki, Akihiko Takashima, Kei Maruyama, Akira Hirasawa, Takeo Awaji,Treatment of intermittent hypoxia increases phosphorylated tau in the hippocampus via biological processes common to aging, Molecular BrainHirasawa, A, Tsumaya, K, Awaji, T, Katsuma, S, Adachi, T, Yamada, M, Sugimoto, Y, Miyazaki, S, Tsujimoto, G,Free fatty acids regulate gut incretin glucagon-like peptide-1 secretion through GPR120 ,Nature Medicine,2005Takada T, Iida K, Awaji T, Itoh K, Takahashi R, Shibui A, Yoshida K, Sugano S, ◎Tsujimoto G.,Selective production of transgenic mice using green fluorescent protein as a marker.Nat Biotechnol ,1997脂肪酸受容体, 可視化解析,細胞内情報伝達構成員研究概要受容体の機能解析薬理学准教授淡路健雄キーワード
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