大学病院− 96 −三井絵里花1,柳澤慎之介1,髙木荘太郎1, 引間雄介1, 井上和之1, 草野武1,2, 中島理津子1,安田重光1,飯田慎一郎1,2, 一色政志11内分泌内科・糖尿病内科2総合診療内科主に副腎疾患(特に原発性アルドステロン症)及び甲状腺疾患(特に甲状腺機能異常)の研究を行っている。【副腎疾患関連】・二次性高血圧として頻度の高い原発性アルドステロン症において、原因病巣の局在同定や手術適否の判定のために副腎静脈サンプリング検査が施行される。同検査は侵襲を伴うため適応基準を設けるべきであるが、標準化された基準はない。我々は、副腎静脈サンプリング検査の適応基準やその後の治療について、研究を行っている。・原発性アルドステロン症は、ときに耐糖能異常をより増悪させるクッシング症候群を合併する。我々は、原発性アルドステロン症において、発見されにくい潜在性クッシング症候群合併例についての臨床的特徴を調査・研究している。【甲状腺疾患関連】・甲状腺機能低下症は高コレステロール血症を惹起し、動脈硬化性心血管疾患のリスク因子となる。我々は、甲状腺機能異常の脂質代謝への影響について、リポ蛋白分画を含めて研究を行っている。得意な技術(ノウハウ)原発性アルドステロン症の診断および治療、潜在性クッシング症候群合併例についての臨床研究甲状腺機能異常の脂質代謝への影響についての臨床研究知的財産・論文・学会発表学会発表1.引間雄介ら: 当院における副腎静脈サンプリング結果と症例の検討. 第92回日本内分泌学会学術総会;2019年5月9日2.髙木荘太郎ら: 当院における副腎静脈サンプリングの結果、及び治療成績の解析. 第93回日本内分泌学会学術総会; 2020年7月20日3.草野武, 一色政志ら:腎癌合併同側副腎腺腫に対し、副腎静脈サンプリングにより対側副腎微小腺腫による原発性アルドステロン症と診断し得た一例. 第23回日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会;2022年9月10日論文Yasuda S,et al. Clinical characterization of patients with primary aldosteronism plus subclinical Cushingʼs syndrome.BMC Endocr Disord.2020;20(1):9,DOI: 10.1186.キーワード高血圧、副腎疾患、原発性アルドステロン症、甲状腺機能異常内分泌内科・糖尿病内科教授一色政志構成員研究概要内分泌疾患の病態生理・診断・治療に関する臨床研究
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