説明: saitamaBCN_S埼玉 Breast Care Nursing研究会

SINCE: 11.10.2007

                                                                                                                                           

説明: 008-2020
説明: saitamaBCN_S
 


   

                                                放射線療法時のケア

 

 

円形吹き出し: Q1:乳房温存手術後の放射線療法を予定している患者さんに
副作用をどのように説明したらよいですか。

 

 

 

 

 

副作用は、照射した部位に限られて現れますので、頭髪の脱毛、吐き気、めまいは

みられません。放射線が体に残ることもありません。放射線療法中に、疲れやだるさを感じる

人もいますが、基本的には日常生活や仕事をしながら治療を受けることが可能です。

皮膚炎、放射線性肺炎、倦怠感などがあります。皮膚炎は比較的多く現れますが、重症に

なるほどではありません。

また、リンパ浮腫を起こすことがありますが、頻度や程度は手術方法によって異なり、

大きな手術を受けた場合ほどリスクは高くなります。

説明: j0186014
 

 

 

 

 

 

 

 


円形吹き出し: Q2:乳房温存手術後の放射線治療を予定している患者さん
から、疲れたときには照射を休んでいいのかときかれました。どのように対応すればよいですか。

 

角丸四角形吹き出し: 放射線治療は、多くは外来治療が可能です。手術した乳房全体に対して総線量45〜50Gy程度、1回線量1.8〜2.0Gy、一般には週に5日間照射して2日休むというサイクルで5週間(25回)行います。少量ずつ連続して照射することによって正常組織への影響を最小限にし、効果を期待できます。体調を崩したり、やむを得ない場合は、1〜2回程度休むことなら特に問題はありませんが、長期間休んでしまうと放射線治療の効果が期待できなくなる可能性があります。しかし、身体的・精神的に無理をして継続できなくなるようでは意味がありません。最後まで継続することが大切だと伝えましょう。