埼玉 Breast Care Nursing研究会
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検査時のケア
患者さんにとって、検査結果が出て確定診断がつくまでの時期は、がんという病気や
治療への不安、今後の将来への不安や病気に伴う日常生活の不安などが生じ、心理的ストレ
スが高まる時期と言われています。施設により、検査の結果が出る時期は異なりますが、
おおよそ7日〜10日間程度です。その間、患者さんに生じる様々な不安や疑問を傾聴し、
必要に応じて情報提供を行っていくことが必要です。また、確定診断がつくまでの期間の
心理的サポートを行う場(乳腺看護外来など)や相談窓口の紹介など患者さんの不安や疑問に
対応できる体制作りを行い、サポートの継続を保障していくことが、自宅で過ごす患者さんの
安心感につながります。
<検査結果を待つ患者さんの心理とサポート>
結果を待つ間の心理 |
・「がんだったらどうしよう」 ・ 「検査結果を待っている間に悪くなってしまうかもしれない」 ・「もっと早くに受診をすれば良かった」 ・「他の先生にも見てもらったほうがよいだろうか」 など、検査結果に対してさまざまな不安が生じます。 |
看護師のサポート |
・患者さんの表出する不安の傾聴 ・しこりを見つけた時期からこれまでの、つらい気持ちへの共感的支援 ・検査への理解の確認と情報提供 ・自宅に戻ってからも、患者さんの疑問や不安などに対応できる体制づくり |
メディカ出版:乳がん看護困った!にこたえるサポートブックp.11より一部抜粋