埼玉 Breast Care Nursing研究会

SINCE: 11.10.2007

                                                                                                                                           

 


   

                                                告知後のケア

 

 

円形吹き出し: Q1:乳がんと医師より告知され、落ち込んでいる患者さんに
どのように声をかければよいですか?

 

 

 

角丸四角形吹き出し: 自分が乳がんに罹った事実を医師から話されたときの患者さんの反応は、患者さん個々によってさまざまです。それは、患者さんのがんに対するイメージや、これまでのがん
患者さんとかかわった経験、また、患者さんが今、人生においてどのような時期にいるの
か、どのような背景で生活しているかなどによって異なります。客観的に患者さんが落ち
込んでいるように見えても、その患者さんが実際にどのようなことに対しどの程度落ち込
んでいるかは患者さんに聴いてみないとわかりません。患者さんに話をうかがってよいか
を確認した上で、「よろしければ、あなたの今の思いを聴かせていただけませんか」と、
率直に声をかけ、患者さんがどのような思いをされているのかを聴くことがよいと考えま
す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円形吹き出し: Q2:告知後に患者さんが泣いてしまいました。
どのように対応すればよいですか?

 

 

 

 

角丸四角形吹き出し: 悲しいときやつらいときに泣くことは、人として正常な感情の表れです。
今後、患者さんが乳がんを受け入れ、ともに生きていく覚悟や気持ちの整理をするためにも、患者さんは泣きたいときには感情を抑えずに泣けることが望ましいと考えます。看護師は、患者さんが泣いていることに動揺せず、患者さんには泣きたいときには自然に泣いていただけるよう対応することがよいと考えます。
患者さんが泣くことにふさわしい環境(プライバシーが守れる静かな部屋など)の提供に配慮しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円形吹き出し: Q3:告知後の患者さんに対してどのようなアセスメントを
すればよいですか?

   

 

 

 

角丸四角形吹き出し: @ 乳がんに罹患したことをどのように感じ、受け止めているか、乳がんの治療への期待度・
  意欲などの心理面
A 乳がんの罹患で変化する可能性がある、家庭での役割や仕事、経済的な状況などの社会面
B 告知をきかっけに変化する可能性がある、睡眠の程度、倦怠感の有無、食欲などの身体面
などのアセスメントをすることがよいと考えます。